スパのS P Aとは?

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「スパ」ってそもそも何?

今、全国でもはやりの「スパ」ですが、「温泉スパ」や「ヘッドスパ」など、「スパ」という言葉にはとてもリラックスできるイメージがありますね。

さて、この「スパ」というのは、そもそも何でしょうか?あまり気にしたことはなかったのですが、調べてみたら意外なことがわかりました。

 

スパの語源とは?

スパは、spa と綴りますが、その語源は、

salus per aquam (サルース ペル アクアム)

というラテン語の頭文字をとっている、という説があるそうです。イタリア語というのは、ラテン語が元になっている言葉なので、salus per aquam は、イタリア語にそのまま置き換えてみると、

salute per acqua

となります。「水による健康」といった感じでしょうか。

 

イタリア語の salute と acqua

salute は「健康」という意味のほかに、宴席での「乾杯!」というフレーズにも使われます。acquaは「水」ですね。スポーツドリンクの aquarius (アクエリアス)とか、aquarium 「水族館」にも acqua という語源が隠れています。

こんなところにもイタリア語を学ぶヒントが隠されていたんですね。

 

vocabolario(まとめ)

salute (女性名詞)「健康、乾杯」
Salute! 「乾杯!」

acqua (女性名詞)「水」
acqua minerale 「ミネラルウォーター」
acqua gassata 「炭酸水」

 

イタリア語の基礎は、英語や外来語や語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

英語もできないのに…と思っていても心配ありません。ちょっとしたヒントが大きなきっかけとなるのです。

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アコーディオンとコーディアル

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「語学のセンスもないのに、イタリア語なんて・・・」

イタリア語を学ぶときに、そう思う方もいらっしゃるでしょうが、心配ご無用です。

「センス」は、言い換えると「コツ」とか「ヒント」を早くつかめるかどうかです。はじめて目にするフレーズでも、ちょっとしたヒントがあるだけで別世界に感じるでしょう。

今回は、イタリア語の基本フレーズの一つが語源の知識で、丸暗記せずに学べることをご覧に入れましょう。

 

アコーディオンの cord

キーワードは2つ。楽器の「アコーディオン」( accordion )と、日興コーディアル証券の「コーディアル」( cordial )です。

どちらも目にした単語だと思いますが、cord(コード)という共通した言葉が隠れていますね。

もともと cord とは「核、中心、心」をあらわす語源なので、cordial は「中心、核からの⇒心からの、誠意ある」となります。

一方、accord は、ac-は「~へ」なので、「中心へ向かう、一致する」⇒「調和、一致、和音」から、accordion というの楽器の名前が生まれました。

そういえば「アコード accord 」というホンダの自動車もありますね。「調和」の自動車ということです。

 

基本フレーズ d’accordo

さて、こんな知識がイタリア語にどう生きるかというと、イタリア語の基本フレーズである、

D’accordo! (ダッコルド)「賛成だ、OKです。」

というフレーズにこの accord が登場しているではありませんか。「あなたに同調するよ」ということなのですね。

最後に発音を聴いてみましょう。すでに知っているフレーズでも違って聴こえてくると思います。

 

vocabolario(まとめ)

accordo (男性名詞)「合意、一致」
D’accordo! 「賛成!」
andare d’accordo con 人 「~と仲がいい、うまが合う」

このようにイタリア語は、語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

英語もできないのに…と思っていても心配ありません。ちょっとしたヒントが大きなきっかけとなるのです。

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地震は大地が動く

 

terremoto

頻発する地震

このところの1ケ月(2015年5、6月)で、ネパールでの大地震にはじまり、日本でも火山の噴火(口永良部島)や地震(小笠原沖地震)が相次いでいます。

-小笠原沖地震のYahoo Italiaでの記事はこちら
https://it.notizie.yahoo.com/terremoto-di-magnitudo-8-5-al-largo-del-121600838.html

地震には慣れているものの、上に乗っている建物の重さなど関係なく大きく大地が揺れてしまうのですから、あらためて凄まじいエネルギーだと思います。

昔の人たちが大地と神さまを結びつけて考えたのも、ごく自然なことかも知れません。

 

terremoto というイタリア語

ところで、以前にも何度かテーマにしたことがありますが、「地震」はイタリア語で terremoto (テッレモート)といいます。

この terremoto は、語源を学ぶことのできるいい例なので、まずterreとmotoに分けて考えてみましょう。

terre は「大地」という意味の terra で、Terra というように大文字で始まると「地球」という意味になります。同じ語源ではテリトリー(領土)など土地に関係する言葉だということがわかります。

moto はバイクの「モーター」と同じ意味で「動き、運動」です。

したがって terremoto は、「大地の動き」=「地震」となります。

このことを知ったうえで、イタリア語の terremoto を聴いて発音してみましょう。知っているイタリア語でも新鮮な感じがしませんか?

 

vocabolario(まとめ)

terremoto (男性名詞)「地震」

terra (女性名詞)「大地、土地」

Terra (女性名詞)「地球」
La Terra ruota intorno al Sole. 「地球は太陽の周りをまわっている」

moto (男性名詞)「動き、運動」

motore (男性名詞)「エンジン、モーター」

 

イタリア語は、このように語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

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古代ローマのクライアント

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クライアントは古代ローマから存在?

ビジネスの世界では、お客様やお得意様のことを「クライアント」という表現するようになってきました。

「クライアントさんとの打ち合わせ」などです。

この「クライアント」は、もちろん英語の client から来ているのですが、本家はラテン語の clientis (クリエンティス)で、古代ローマから使われている言葉だったのです!

 

クリエンティスとは?

古代ローマには、貴族の保護を受けて暮らすことのできた平民がおり、その人たちが「クリエンティス」と呼ばれ、日本語では被保護者と訳されているようです。

貴族の方は、パトロナス(「パトロン」の語源)と呼ばれましたから、パトロンとクライアントという主従関係になっており、多くのクリエンティスを抱えることがステータスにもなっていたようです。

 

イタリア語はcliente

こんなことを知ると「クライアント」がずいぶんと歴史を感じさせる言葉だと感じられてきませんか?この clientis が、変化して、現在使われる「お客様」の意味になりました。

イタリア語でも「クライアント」は cliente (クリエンテ)で、同じように「お客様、お得意様」という意味で使われています。

こうした単語も、丸暗記で覚えることが多いのですが、こんな歴史を知っていると、とても興味が湧いてくると思います。

 

それではイタリア語のクライアントにあたる cliente の発音を聴いてから、今回のまとめをしましょう。

 

vocabolario

cliente (男・女性名詞)「顧客、お得意様」

―cliente abituale
―「常連客」

―un buon cliente
―「上客」

 

イタリア語は、今回のように英語の知識を活用するだけでも、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

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ホロスコープ、テレスコープ

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ホロスコープ、テレスコープの「スコープ」とは?

ホロスコープ(星占い)、テレスコープ(望遠鏡)、マイクロスコープ(顕微鏡)という外来語をよく目にします。この3つの外来語は、いずれも「・・・スコープ」と終わっていますが、いったいこのスコープとはなんでしょうか?

何か「見る」ことに関係がありそうです。

今回は、こんな外来語を知っているだけで、すぐに使えるイタリア語をカンタンに増やすことができる好例です。

このスコープ( scope )とは、もともとギリシア語の skopos が語源になっており、「標的」という意味なのです。それが、英語では「視野、範囲」の scope になりました。その scope が元になって、ホロスコープやテレスコープという言葉ができているのですね。

 

イタリア語はscopo

さてイタリア語の方はというと、もともとの「標的」という意味にとても近く、「目的、狙い、生きがい」という意味の、scopo (スコーポ)として使われています。

こうした単語は、丸暗記して覚えることが多いと思いますが、ホロスコープ、テレスコープ、マイクロスコープをたどっただけで、とても身近に感じられませんか?

 

それではscopoの発音を聴いてから、今回のまとめをしましょう。

 

vocabolario

scopo (男性名詞)「目的、狙い、生きがい、意図」

―La figlia e’ l’unico scopo della mia vita.
―「娘は、私の人生の唯一の目的(生きがい)なのだ。」

―senza scopo
―目的なしに、当てもなく

oroscopo (男性名詞)「星占い」

telescopio (男性名詞)「望遠鏡」

microscopio (男性名詞)「顕微鏡」

 

イタリア語は、今回のような外来語や、英語の知識を活用するだけで、暗記に頼らずにどんどん学べるのです。それは基本文法でもいえることです。

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18.レスピーギ

ボローニャ( Bologna )出身で、ローマの音楽院( Accademia Nazionale di Santa Cecilia )の教授をつとめたオットリーノ・レスピーギ( Ottorino Respighi, 1879年-1936年)のキャリアはヴァイオリニストとしてスタートしました。のちに作曲家として活躍しました。

作曲家としてヴィヴァルディなどバロック音楽の研究を熱心に行い、バロック音楽に基づく作品を多く発表しました。

彼の代表作としては、「ローマの噴水」( Fontane di Roma )、「ローマの松」( Pini di Roma )、「ローマの祭り」( Feste Romane )の「ローマ三部作」と呼ばれるものがあります。

「リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲」よりシチリアーナ( Siciliana )をどうぞ。
BGMとしてもよく使われています。

http://www.youtube.com/watch?v=VThoRU6LBhQ


17.トスカニーニ

トスカニーニ( Arturo Toscanini, 1867-1957年)は1867年に北イタリアのパルマ( Parma )で生まれました。オーケストラでチェロを弾くなかで、86年に19歳という若さで指揮者として頭角をあらわしました。

1901年1月まで存命だったヴェルディ( Verdi )も彼をよく知っていましたし、トスカニーニより10歳上だったプッチーニの作品の初演もトスカニーニは数多く手がけました。プッチーニはトスカニーニの解釈を再現以上の演奏、真の再創造として絶賛しました。

従来のイタリアで指揮者というと楽師長程度に見られましたが、まさにトスカニーニによって指揮者は音楽監督へ、芸術監督へと発展していきました。

イタリア人でありながらトスカニーニはワーグナー(ドイツの作曲家)が大変好きで、バイロイトに招かれた最初の外国人指揮者でしたが、ワーグナーの息子ジークフリートの死後ヒトラー寄りになったバイロイトと肌が合わず、その後はNBC交響楽団の創設によってアメリカへ行く機会が増えて行きました。

トスカニーニ指揮「運命の力(ヴェルディ作曲)」の序曲をお聴き下さい。


16.カルーソー

エンリコ・カルーソー( Enrico Caruso,  1873年-1921年)は、レコードの録音技術の発明・普及の時期に空前の人気を誇ったテノール歌手です。

ナポリ( Napoli )の貧民街で育った彼は、非常に美しい歌声と広い声域をもち、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも活躍しました。

レコード録音(当時は蓄音機)を多く行い、当時では世界でもっとも販売枚数の多い伝説的な名歌手として今も名を知られています。

古い録音ですが、カルーソーの「オーソレミオ」をお聴き下さい。

⇒ カルーソーミュージアムがニューヨークにあります。


15.マスカーニ

ピエトロ・マスカーニ( Pietro Mascagni, 1863年-1945年)は、リヴォルノ( Livorno )生まれで、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」( Cavalleria Rusticana )の一作だけで世界的に知られた作曲家です。他にも作品を書いていますが、このオペラの輝きのあまり、他の作品がかすんでしまっていると言ってもよいでしょう。

マスカーニは指揮者としても実力があり、ミラノ・スカラ座の主席指揮者も務めました。晩年、ムッソリーニ( Mussolini )のファシスト政権に協力したということで、第2次世界大戦後に財産を没収されました。

オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の有名な間奏曲をどうぞ!


14.プッチーニ

ジャコモ・プッチーニ( Giacomo Puccini 1858-1924年)は、ヴェルディと並んで、イタリアオペラの中でももっとも上演されることの多い作曲家です。ルッカ( Lucca )の音楽家の家系に生まれたプッチーニは、ミラノ音楽院で学びました。

『ラ・ボエーム』( La Boheme )、『トスカ』( Tosca )、『蝶々夫人』( Madame Butterfly )などが代表作で、非常に美しいメロディのあるオペラです。

プッチーニ自身は、嫉妬深い妻によってメイドが自殺したり、自動車事故にあったり、と波乱の多い人生でした。

オペラ「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」( O mio babbino caro )
 

 


13.ヴェルディ

パルマの郊外で生まれたジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(  Giuseppe Fortunino Francesco Verdi、1813-1901年)は、イタリアの国民的ともいえる代表的作曲家です。

ヴェルディの活躍した19世紀後半は、ちょうどイタリアの統一運動と時期が重なることから、イタリア人の民族意識を高めたともいわれています。ユーロの前のイタリアの通貨は「リラ」で、1000リラのお札にはヴェルディの肖像が描かれたこともあります。

オペラを中心に作曲をし、代表作の『ナブッコ』( Nabucco )、『リゴレット』( Rigoletto )、『椿姫』( La traviata )、『アイーダ』( Aida )などがあり、世界各地で今も上演されています。

「ナブッコ」よりイタリアの「第二の国家」ともいわれる美しいアリア「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」( Va’, pensiero, sull’ali dorate. )をご紹介します!


12.パガニーニ

これまで作曲家を中心にご紹介してきましたが、今日は作曲家兼ヴァイオリニストの「鬼才」といえるニコロ・パガニーニ( Niccolò Paganini 1782- 1840年)です。

ジェノヴァ( Genova )で生まれ育ったパガニーニは若くしてヴァイオリンの卓越した技術を身につけ、そのテクニックはこれまでの演奏では考えられなかったほど革新的なものでした。あまりのテクニックに「悪魔に魂を売ったその代りに、ヴァイオリンのテクニックを手に入れた」という噂まであったほどです。また、悪魔に魂を売った男なので死後、埋葬を拒否され続けたとのことです。

また、パガニーニの演奏技術は人に伝えず、弟子は一人しかいませんし、自作の楽譜は出版せずほとんどは隠しておいたようです。ですからパガニーニ作曲の作品はほとんど彼の死後、発見されたものか、後世の人が書き起こしたものだといわれています。彼にはその破天荒な人生から伝説が非常に多く、同時代の作曲家にも影響を与えました。

彼が使用したヴァイオリンは1742年にグァリネリ・デル・ジェス( Guarneri del Gesu’ )という人の製作したもので、「カノン」( Il Cannone )と呼ばれています。パガニーニはこの楽器を他人が演奏することを望んでいませんでしたが、現在はいろんな演奏家によって演奏されています。

パガニーニの「胸騒ぎ」( I Palpiti )をご紹介します!

演奏はイタリアのFranco Gulliです。


11.ロッシーニ

19世紀の前半、それまで活躍していた作曲家がかすんでしまうほどケタはずれの人気を誇ったのが、ジョアキーノ・アントニオ・ロッシーニ( Gioachino Antonio Rossini 1792-1868年)でした。

ボローニャの音楽院を出た彼はオペラを中心に若くして大当たりをとりました。代表作品は「セビリャの理髪師」( Il Barbiere di Siviglia )、「アルジェのイタリア女」( L’Italiana In Algeri )、「ウイリアム・テル」( Guglielmo Tell )です。

彼のおもしろいのがその生きざまで、44歳の人気の頂点のところでオペラの作曲からは「引退」してしまいます。それはなぜかというと、ロッシーニが大の美食家だったからなのです。

彼は私的なレストランを経営し、みずからも料理人として腕を振る舞いました。「牛ヒレ肉のロッシーニ風」というフランス料理がありますがこの「ロッシーニ」とは、まさにこの作曲家にちなんでつけられたのです。

オペラ「セビリャの理髪師」のアリア「una voce poco fa」をご紹介します。

歌手はイタリアの名メゾソプラノ歌手Cecilia Bartoliです。


10.ベッリーニ

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ( Vincenzo Bellini 1801-1835年)はシチリア島のカターニア( Catania )で生まれました。若くして天才作曲家の地位を確立し、ナポリやミラノで活躍したのですが、病で34歳の短い生涯を閉じました。作品は多くはありませんが、彼のオペラ「ノルマ」( Norma )は、オペラの中でも傑作として知られています。

彼の出身地カターニアのオペラ座はベッリーニ劇場( Teatro Bellini )といい、カターニアの郷土料理であるリコッタチーズとトマトソースのパスタは彼の名前にちなんで「スパゲッティアラノルマ」( Spaghetti alla Norma )といわれています。

オペラ「ノルマ」の非常に美しいアリア「清らかな女神よ」(Casta Diva)をお聴き下さい。天上の調べといえます。


9.ドニゼッティ

19世紀前半にイタリア・オペラの全盛期を迎えたロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティといった作曲家をご紹介します。ガエターノ・ドニゼッティ( Gaetano Donizetti 1797-1848年)は、ベルガモ( Bergamo )で生まれました。

貧乏な家の出身でしたが、ベルガモの慈善音楽院のヨハン・ジーモン・マイヤーに才能を認められ、苦労の中で非常に多くの作品を書きました。彼は短期間で書き上げることで有名で、オペラでも数日で完成させたといわれています。

オペラの数だけでも70ほどもありますが、その数のわりに、彼の代表的なオペラである『ランメルモールのルチア』( Lucia di Lammermoor )と『愛の妙薬』( L’elisir d’amore )を除いては、あまり演奏されることがないので、まだまだ過小評価された作曲家といえましょう。

『ランメルモールのルチア』は、恋人の悲劇を描いた作品で正気を失ったヒロインが歌う「狂乱の場」で有名です。ですが、ここでは私が個人的に非常に美しいと思う楽器ハープが歌う場面をご紹介しましょう。


8.ケルビーニ

チマローザに続いて、ロッシーニにはじまるイタリアオペラの全盛時代の前に活躍した作曲家にルイージ・ケルビーニ( Luigi Cherubini 1760-1842年)がいます。

彼はイタリア出身ですが、活動は主にフランスのパリでした。チマローザ同様、今日ではそれほど名が知られていないものの、その時代ではベートーベンなど偉大な作曲家にも評価されました。彼はオペラや宗教曲、交響曲を残していますが、中でもオペラ『メデア』( Medee )、ルイ16世の処刑を悼んで作曲された『レクイエム ハ短調』は今でも演奏される名曲です。

ケルビーニですら、今日ほとんど演奏されないので、名声を得ても後世まで名の残らない作曲家は無数にいるのでしょうね。

ケルビーニ「メデア」の一部をお聴き下さい!

歌い手は名歌手マリア・カラスです。


7.チマローザ

これまでバロック時代のイタリアの作曲家を中心に取り上げましたが、近代へと移って行きましょう。イタリアのオペラは19世紀よりロッシーニやヴェルディなどの天才的作曲家の登場によって全盛期を迎えるのですが、それまでに大きな成功を収めていたのがドメニコ・チマローザ( Domenico Cimarosa 1749~1801年)でした。

今でこそ、その存在は忘れられていますが、当時の文豪ゲーテやスタンダールにも称賛され、モーツァルトにも影響を与えたといわれる作曲家でした。彼の傑作として今日にも残るのは「秘密の結婚( Il Matrimonio Segreto )」です。

チマローザはナポリを中心に活躍しました。そのナポリは、フランスのナポレオン軍に占領されたときに共和制になりました。チマローザは「共和国賛歌」を作曲したのですが、すぐにナポリ王国が復活。チマローザは「裏切り者」として投獄されたということです。

チマローザの傑作「秘密の結婚」序曲をお聴き下さい!
 


6.タルティーニ

ジュゼッペ・タルティーニ( Giuseppe Tartini 1692-1770年)は、パドヴァ( Padova )で活躍したヴァイオリニスト・作曲家です。作品のほとんどはヴァイオリンの協奏曲かソナタです。パドヴァの大学では、法律を勉強し、フェンシングの名手でもあったようです。

ヴァイオリンの演奏技術を彼によって向上させた功績があります。作曲家としては『悪魔のトリル( Trillo del Diavolo )』が非常に有名で、今でも多くの演奏家によって弾かれています。

「悪魔( diavolo )」という名前がついているのは「夢で悪魔が弾くヴァイオリンを聴き、それを書き留めた」とタルティーニが語ったとされているからです。

トリエステにタルティーニ音楽院( Conservatorio di Tartini )があります。

では「悪魔のトリル」(1楽章)をどうぞ!

演奏はイタリア人のFranco Gulliの名演です。


5.スカルラッティ

バロック時代を代表する作曲家といえば、ドイツのバッハ、ヘンデルがすぐにあげられますが、この2人と同じ1685年生まれのイタリア人ドメニコ・スカルラッティ( Domenico Scarlatti, 1685年-1757年)も、その時代のチェンバロの曲に革新的な作曲家です。(当時、現在のピアノはなく、その前身がチェンバロです。)

スカルラッティは、後半生、宮廷楽長としてポルトガル、スペインで過ごし作曲を行いました。マリア・バルバラというポルトガル王家王女、のちのスペイン王妃に王女の家庭教師として作曲したといわれる数多くのチェンバロ練習曲は、現在もピアノレパートリーのソナタとして頻繁に演奏されています。

ソナタL23 ホ長調をお聴き下さい!


4.コレッリ

弦楽器の製作者としてストラディヴァリウスを取り上げました。17~18世紀のイタリアでは、弦楽器の普及とともに、ヴィヴァルディをはじめ弦楽器を中心とした作曲家が登場しました。そのはじめの一人がアルカンジェロ・コレッリ( Arcangelo Corelli 1653年-1713年)です。

彼は、ヴァイオリニストとしてローマを中心として活躍し、『ラ・フォリア』として有名なヴァイオリン・ソナタや、『クリスマス協奏曲』として知られる合奏協奏曲集を作曲しました。彼の作品は、バッハやヴィヴァルディにも影響を与えたといわれています。

コレッリの『クリスマス協奏曲』をお聴き下さい!