地震は大地が動く

 

terremoto

頻発する地震

このところの1ケ月(2015年5、6月)で、ネパールでの大地震にはじまり、日本でも火山の噴火(口永良部島)や地震(小笠原沖地震)が相次いでいます。

-小笠原沖地震のYahoo Italiaでの記事はこちら
https://it.notizie.yahoo.com/terremoto-di-magnitudo-8-5-al-largo-del-121600838.html

地震には慣れているものの、上に乗っている建物の重さなど関係なく大きく大地が揺れてしまうのですから、あらためて凄まじいエネルギーだと思います。

昔の人たちが大地と神さまを結びつけて考えたのも、ごく自然なことかも知れません。

 

terremoto というイタリア語

ところで、以前にも何度かテーマにしたことがありますが、「地震」はイタリア語で terremoto (テッレモート)といいます。

この terremoto は、語源を学ぶことのできるいい例なので、まずterreとmotoに分けて考えてみましょう。

terre は「大地」という意味の terra で、Terra というように大文字で始まると「地球」という意味になります。同じ語源ではテリトリー(領土)など土地に関係する言葉だということがわかります。

moto はバイクの「モーター」と同じ意味で「動き、運動」です。

したがって terremoto は、「大地の動き」=「地震」となります。

このことを知ったうえで、イタリア語の terremoto を聴いて発音してみましょう。知っているイタリア語でも新鮮な感じがしませんか?

 

vocabolario(まとめ)

terremoto (男性名詞)「地震」

terra (女性名詞)「大地、土地」

Terra (女性名詞)「地球」
La Terra ruota intorno al Sole. 「地球は太陽の周りをまわっている」

moto (男性名詞)「動き、運動」

motore (男性名詞)「エンジン、モーター」

 

イタリア語は、このように語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

itacicaのメール講座は、31日間(15日間速習バージョンもありますのでご相談下さい。)こうした「ネタ」だけ、丸暗記不要でイタリア語の基礎が学べます。語学学校の約2回分のレッスン費用で受講できると考えてみてください(ご満足いただけない場合の返金保証もあります)。

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伝説のレジェンド

leggere

「あのプレーはすばらしいよね。」

「もう生きながらにしてレジェンドだね~」

こんな会話をすることがありませんか?

 

伝説的な人物は「レジェンド」

スポーツのスーパースターや、芸術家のトップクラスの人をときどき「レジェンド」と呼んだりします。バスケットボールのマイケル・ジョーダンもそうですし、イチローも生きるレジェンドかも知れません。

このレジェンドは英語で legend、イタリア語では leggenda (レッジェンダ)とつづります。日本語では「伝説」と言います。

 

イタリア語の動詞とつながっていたレジェンド!

語源というのは、ときどきおもしろいつながり方をしているものです。今回のレジェンドがそのよい例で、発見したときは本当にワクワクします。

さきほどイタリア語のレジェンドは leggenda とつづりますと書きましたが、じーっと見ているとイタリア語の動詞、しかもとても基本的な動詞に似ていることに気づきませんか?ちょっと考えてみて下さい。

 

 

これに気づいた方はかなりセンスの言い方ですね!

イタリア語の語源辞典を調べますと、leggenda は、ラテン語由来で、

cose che devono leggere (読まなくてはならない、読むに値するもの)

とあるのです。つまり伝説という言葉の由来は「読むに値するほどの(立派・偉大な)モノ・人」であることがわかり、leggere 「読む」というイタリア語動詞と同じ語源だったのです!

leggere un giornale 「新聞を読む」など、日常の動詞としてよく使われますが、これが leggenda とつながっていたとは驚きですよね。

 

vocabolario

ではレジェンドから学べる「読む」というキーワードに関するイタリア語を整理してみましょう! 「レジェンド」と言ってからイタリア語の leggere と発音すると新鮮に感じませんか?

leggere (verbo)「読む」
―leggere un giornale 「新聞を読む」
―Leggo sempre prima di dormire. 「私は寝る前はいつも読書します。」

leggibile (aggettivo)「読みやすい、読む価値のある」

lettura (nome f.)「読書、朗読」

leggenda (nome f.)「伝説、聖人伝、つくり話」
―le leggende dell’antica Greca 「古代ギリシアの伝説」

leggendario (aggettivo)「伝説の」

 

 


アニメは魂?

アニメはそもそも…

日本語では映画やテレビで上映、放映される漫画のことをアニメといいますが、もちろんこれはアニメーションの略です。

アニメ」という言葉を聴くと、日本人はどうしても子どもたちの人気のキャラクターを想像するので、楽しく、愉快な感じがしますね。ところが「アニメ」というのは、もともととても高尚な(?)コトバなのです。

 

アニメの由来

「アニメ」は古代ギリシア語・ラテン語の animus が由来であり、イタリア語の anima でも同じようにそもそも「魂・生命・息吹」という意味があります。イタリア語には anima と animo という似た単語がありますが、anima の方が「霊魂・魂」に近く、animo の方が「心、精神」に近い意味があります。

動詞では animare となり「生命を吹き込む、活気を与える」となります。

ですから漫画のキャラクターが動画として生き生きと動くこと(= animato )で、アニメーションということになったのでしょう。

 

イタリア語の「アニメ」

イタリア語で「アニメ」は cartoni animati または disegni animati といいます。

また「動物」という英語の animal、イタリア語の animale、つまりアニマルもこの anima という同じ語源から派生した単語なのです。ネイティブアメリカンなどがもっているアニミズム(万物に霊魂があるという考え方)も、anima が元になっています。

この考え方を知ると、日本語になっている「アニメ」も、少し違った印象になりませんか?

 

それでは最後にクイズです。 unanime というのはどういう意味でしょうか? un は「ひとつの」なので、「心をひとつにする」というのがヒントです。答えは↓です。

 

vocabolario

anima (nome f.)「魂、霊魂」

animare (verbo)「生命を与える、活気を与える」
―disegni(cartoni)animati 「漫画、動画、アニメ」

animale (nome m.)「動物」

animo (nome m.)「心、精神、意思、勇気」
―stato d’animo 「精神状態、気分」

animismo (nome m.)「アニミズム」

uanime (aggettivo)「満場一致の」
unanimità (nome f.)「満場一致」

 


神風と切腹

111030_1453~02.jpg 神風と切腹


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♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
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前回、イタリア語でも使われている日本語を、取り上げました。今回も、そうした言葉を2つみながら、イタリア語の特徴を学びましょう。

1つは、kamikaze (神風)です。

現在も続く悲しいニュースのひとつに、自爆テロがあります。

この自爆テロのことを kamikaze と表現して、イタリアやヨーロッパ各地のニュースでは報道していることもあります。

もうひとつは、切腹です。これはイタリアでは、harakiri (腹切り)といわれます。

この2つの単語から学べることは、イタリア語には、k(カッパ)もh(アッカ)もなく、こうした外来語にのみ、kやhを使用しているということです。

イタリア語の場合、kaであればca、kiはchiと書きますね。

 

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♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
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ちなみにイタリア語には、hのハ行の発音がないので、多くのイタリア人は「発音もできない」のです。さきほどのharakiriも「アラキリ」日本語の「部屋に入る」も「エヤニアイル」と発音してしまいます。

ヒアリングをするときに気をつけたい点です。

 


マーケットと女神

マーケットと女神

今回のテーマは「マーケットと女神」ですが、どんなつながりがあるか楽しみにしていてください。

まず、マーケットとコマーシャルという言葉を聞くと何を連想しますか?

なにか「商売」のイメージが湧いてきますね。
では、この「商売」に関するコトバを掘り下げてみると…、

先ほどのマーケットとコマーシャルは、英語で、

market 、 commercial とつづります。

mark と merc が似通っていることに着目して下さい。
この2つの単語は共通の語源に行きあたります。

実は、共通する語源はギリシア・ローマの神話の女神である
「マーキュリー」です。(冒頭の写真がそのマーキュリーです。)

女神マーキュリー( mercury )は、ラテン語ではmercurius、イタリア語ではMercurioと呼ばれ、「商売、旅」を守る女神なんですね。

もちろんイタリア語でもこれを語源として、「商売」に関するたくさんの言葉があるのです。

例えば、さきほどのマーケットとコマーシャルは、
mercato commerciale
であり、merceは「商品、品物」という意味なのです。

女神と、ここでつながっているとはビックリしますよね。

 

  • mercato (nome m.) 「市場、市、売買契約」

mercato centrale 「中央市場」

  • merce (nome f.) 「品物、商品」
  • commerciale (aggettivo) 「貿易の、商業の」

ラヴェンダーのlav

111030_1453~02.jpg ラヴェンダーのlav

 
essence110714.jpg
今回は、ラベンダー、にまつわる話題です。

花のラベンダー lavender は、
アロマセラピーのオイルにもなっています。

リラックス効果があるとされ、いい香りがしますね。

殺菌、消毒作用もあるため、古代ローマから、
カラダを「洗ったり」、傷口を「洗ったり」することに、
用いられていたようです。

この「洗う」のラテン語 lavo(ラヴォ)が、
lavender の語源となっています。

lav- を語源とする単語は他には、


私たちも知っている、
lavatory (ラバトリー、洗面所)があります。

イタリア語ならlav-は、
「洗う」というイメージとすぐリンクしてきます。
「洗う」という動詞そのものを、lavare (ラヴァーレ)というからです。

「お皿を洗う」でしたら、

lavare i piatti (ラヴァーレ イ ピアッティ)

となります。

洗浄やクリーンなイメージの、ラヴェンダー(lavendar)から、
lavare という動詞がカンタンに覚えられそうですね。

 


カラダの名まえ

111030_1453~02.jpg カラダの名まえ

 
corpo.jpg

体、手、足。
このイタリア語を労せず覚える方法があります。まず、「法人、会社」のことを英語でcorporation (コーポレイション)といいます。はじめの5文字をとると…

corpo

これをイタリア語読みするとコルポ、意味は「体」です。いろんな器官が集まって体(てい)をなすものが、カラダであり、会社であるわけです。

次に、

manual (マニュアル)は、「手動、マニュアル」、manage (マネージ)は、「手で操る→経営する、扱う」のように、man がつく英語では、「手」にまつわる単語がいくつもあるのです。

手のことをイタリア語では
mano (マーノ)というのです。最後に「足」ですが、これはサッカーJリーグの人気チーム「ガンバ大阪」です。日本語の「ガンバレ」とイタリア語の「足」にあたる gamba (ガンバ)をかけあわせて名づけられています。

これで corpo (からだ)、mano (手)、 gamba (足)という単語がぐっと身近になりました。


ファクトリー


factory.jpg

何かをつくるところ=ファクトリー

「工場、製作する所」つまり「何かを作るところ」という意味で、「ファクトリー」という単語があります。 日本語にも定着してきた外来語かも知れませんが、 英語では factory とつづります。

この単語は facere というラテン語がもとになっています。

facere は、「つくる、する、なす」という意味で、

「つくるところ」 ⇒ 「工場」となったのですね。

ファクトリーはイタリア語のあの基本動詞になる!
さて、同じようにこのラテン語 facere がもとになったイタリア語があります。 それは、基本中の基本動詞ともいえる単語、どれだかわかりますか?
最初の fac‐ がヒントです…。
そうです、動詞の fare です!
この動詞を faccio、fai、fa、facciamo、fate、fanno と活用させてみると fac- という語幹が登場してきますね。
まさか動詞の fare と、「工場」の factory がつながっているとは、思いもよりませんでしたが、
Che cosa facciamo?
「何をしようか?」
というように、この fare という動詞は「する、なす、作る」という意味で、とても広い用法があります。
 vocabolario
  • fare (動詞) 「作る、する、行う」
      Che cosa facciamo? 「何をしようか?」

ベバレッジ

111030_1453~02.jpg ベバレッジ
 
bere.jpg

ワインは赤と白とロゼがあり、好みが分かれるところですが、 みなさんはどうでしょうか?

私は冬になると赤、夏になると白です。

ということで、ワインだけではありませんが、 今回は「飲みもの」がテーマ。 「ビバレッジ」という言葉を聞いたことがありますか?「ベバレッジ」と書かれていることもありますね。

ご存じのキリンビバレッジや、飲みものの自動販売機の会社、ジャパンビバレッジなら、聞いたことがありそうですね。

このビバレッジ、ベバレッジの意味は、「飲料」で、英語では beverage とつづります。さて、このつづりをじーっと見ながら本題に入りましょう。イタリア語とどう関係あるのでしょう?

イタリア語では「飲む」という動詞は bere (ベーレ)で、一見関係ないようなのですが、この動詞を主語によって活用させると…

bevo、bevi、beve、beviamo、bevete、bevono

となるではありませんか!

そうですね。ビバレッジの beverage とは、大いに関係あり!と踏んで調べてみました。

この言葉は、ラテン語の「飲む」の bibere (ビべレ)が語源で、それが bevere という形になって、英語の beverage や、イタリア語の bere になったようです。

ということで、ベバレッジから学べるのが動詞 bere で、キーフレーズは

Beve un bicchiere di vino.

(彼はワインを一杯飲みます。)となります。

 

vocabolario

  • bere (動詞) 「飲む」

Beve un bicchiere di vino. 

(彼はワインを一杯飲みます。)

 

 

 


パーラー

111030_1453~02.jpg パーラー
parlor_2.jpg

喫茶店の「パーラー」は何するところ?

喫茶店の「 パーラー 」をご存じかと思います。

資生堂パーラーや、タカノフルーツパーラーが有名ですね。飲食店としては特に「 おしゃべりな(!?) 」女性に人気の喫茶店です。

では、この「 パーラー 」とは、一体、何でしょう?

 

このパーラーとは parlour とつづり、古いフランス語の parloir に由来します

「 parler ( 話す ) + oir ( 場所 ) 」という成り立ちになっています。

英語では、 parlor と書き、意味は「 応接間、談話室 」です。つまり、「 しゃべる場所、話しあう場所 」という意味なのです。

 

あのイタリア語とつながっていたとは!

ということは、この「 パーラー 」は、あのイタリア語の動詞 parlare 「 話す 」 とつながっているのですね。

イタリア語を学ぶとすぐに、

Parlo italiano. 「私はイタリア語を話します。」

というフレーズを学習して、parlare 動詞を暗記しますが、この「 パーラー 」のことを知っているとカンタンに感じませんか?

では、この「 話す 」というパーラーの知識をヒントにクイズを出します。イタリア語 parlamento は、どういう意味になるでしょうか。「 政治家たちが(   )する場所 」と考えるとわかるかもしれませんね。

 

「 パーラー 」という「 おしゃべりするスぺース 」の外来語は、「 話す 」のイタリア語の parlare につながっていたとは驚きですね。

 

クイズの parlamento は、これに類する単語で、政治家たちが話をする場所、つまり「 議会、国会 」という意味です。

logo_small.jpg vocabolario
  • parlare (動詞) 「話す、しゃべる」

10月にタコにオクターブ

otto.jpg

10月なのに8、9月なのに7

暦の10月のことを英語では october 、イタリア語では ottobre (オットーブレ)といいますね。 これが数字の「8」の otto と何か関係がありそう、と思ったことはありませんか?

それは9月の settembre (セッテンブレ)が、数字の「7」 sette となっていることにもいえそうですね。 さらに、10月が「8」、9月が「7」のように2つずれていることも気になります。

 

古代ローマの暦

これは、古代ローマ時代の暦(こよみ)が、「3月」からスタートしていたことに起因しています。

3月から数えると、9月は「7」番目の月ですから

settembre ( ←sette )、

10月は「8」番目の月なので

ottobre ( ←otto )、というわけでした。

 

8はあちこちに

では、さらにこの「8」を深堀りしてみましょう。あちこちで登場してきます。

英語で「タコ」のことを octopus (オクトパス)といいますが、これはあの軟体動物の足が「8本」あるからで、ここにも otto が隠れていました。

それから、音楽には「オクターヴ」という用語があります。 歌手にも「3オクターブの声域」とかいいますが、この「ドレミファソラシド」の「8」段階のことを octave というんですね。

イタリア語では ottava といいます。いろんなところに otto が登場していたんですね。

 

vocabolario

  • ottobre 「10月」
  • otto 「8」
  • settembre  「9月」
  • sette 「7」
  • ottava (女性名詞) 「(音楽の)オクターブ」

ソマリアの海賊

111030_1453~02.jpg ソマリアの海賊

 
pirata.jpg

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♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
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以前、アフリカ・ソマリア沖の海賊がニュースになりました。

イタリア語で「海賊」は、pirata (ピラータ)といいます。このpirataは、なじみがないかというと、そうでもありません。

ハリウッド映画の「パイレーツオブカリビアン」の pirates や、野球選手であった桑田投手が引退を迎えた、大リーグチーム、ピッツバーグ・パイレーツの pirates はご存じでしょう。

英語のpirates(パイレーツ)を考えると、「海賊」を表すイタリア語の pirata (ピラータ)にも、ぐっとなじみが出てきます。

 

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♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
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ちなみに「海賊船」のことは、nave pirata (ナーヴェ ピラータ)といいます。nave(ナーヴェ、=船)は「操縦、航海」のナビゲーション(navigation)と同じ語源です。海賊を学んだので、「山賊」もみてみましょう。「山賊」はイタリア語で bandito (バンディート)です。

banditoは、「山賊」のほかに、「盗賊、ギャング」といった意味もあります。

 

logo_small.jpg vocabolario

  • nave  【船】
  • pirata  【海賊】
  • bandito 【山賊、盗賊、ギャング】

興味のある時事ニュースは、語彙力のアップにつながります。

丸暗記せず、エッセイを読みながら、イタリア語学習ができるのが、私の教材です!
http://itacica.com/lettera.html

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♪ 編集後記 ♪
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今回は、海賊と山賊という物騒なテーマでした。

今、ニュースになっている「海賊」という言葉を耳にしたとき、映画や小説の中だけではない、
と思われた方も多かったと思います。

以前、東南アジアのラオスを旅行していたら、「この国道は山賊が出る」とガイドブックに書いてあり、びっくりしました。


「既知」を生かすとは…

111030_1453~02.jpg 「既知」を生かすとは…

先日、ある旅行会社の社長さまとお話する機会がありました。

イタリアへのツアーも企画されているとのことですが、今は、ローマ、ミラノ、ヴェネツィア、…といった主要都市めぐりだけでなく、イタリア南部や、地域限定の「深堀り」ツアーも人気のようでした。

ユーロ高にもかかわらず、美術や音楽をはじめとしてイタリア人気はまだまだ高い!と感じました。

しかし一方で、イタリア旅行に行っても、イタリア語をひと言も話さなかった、という声がよく聞かれることも事実です。

現地のことばが少しでもできると、旅が何倍も楽しくなるのは世界共通です。

そんな方にはじめにお伝えするのは、イタリア語は、「CとGに関する例外を除いて、ほとんどローマ字読みで読める」ということです。

みなさん「へえーカンタンそうだね」となります。

 

そのCとGの例外も、たとえば…「CI」は、「チ」と読むのですが、ブランドの Gucci の「チ」、画家のダ・ヴィンチ da Vinci の「チ」、

「GNA」は「ニャ」と読むのですが、食べ物のラザーニャ( Lasagna )、都市のボローニャ( Bologna )の、「ニャ」と言えば、

 

すぐ覚えられます。知らずに読めてしまった方も多いでしょう。

こうして、「未知」のことも、すでに知っている「既知」とリンクさせることで、イタリア語学習は楽しく、カンタンになっていくのです。そのコンセプトをブログでお伝えしています。

 

 


エッセンシャルオイル

111030_1453~02.jpg エッセンシャルオイル

essential.jpg

女性に人気のアロマテラピー

女性に人気のあるアロマテラピーで使うオイルは「エッセンシャルオイル」と呼ばれています。日本語では「精油」とも言うようですね。

(私もときどき使いますが、なんか女性ぽい感じがしてしまうのはなぜでしょう?)

また、お菓子を作るときに使う「バニラエッセンス」という香料もあります。

この2つの「エッセンス( essence )」という言葉は「本質的なところ、大事なところ」というの意味が元です。

さてこれが一体、イタリア語とどう関係しているのか? 私の腕の見せどころ(!?)です。

essence という単語をじーーっと見て下さい。イタリア語のある超基本単語が見えてきませんか?

そうですね。

essence は英語のbe動詞にあたるイタリア語 essere と関係しているのです。ラテン語の esse から、essence が「本質的なもの」つまり「存在そのもの、核心的な存在」となり、「存在する」という動詞でイタリア語の essere になりました。

イタリア語を習うとすぐ登場するのが essere 動詞で、活用を sono sei ...と覚えたりしますが、このエッセンスを利用するとカンタンですね。


J と G

111030_1453~02.jpg J と G
judo.jpg

今日は、一つ、読み方について復習しましょう。

イタリア語のアルファベットの数は英語と変りませんが、ほとんど使われないアルファベットがいくつかありました。

そのひとつが、「J」です。

J」 は「judo 柔道、jazz ジャズ、jeans ジーンズ」など、特定の外来語や、人名や地名を表すときにしか用いられず、一般にイタリア語は「ja ジャ、ju ジュ、jo ジョ」の発音にあたるものは「gia、giu、gio」と表記しました。

例えば、

giapponese は・・・

そうですね、英語の japanese「日本人」 です。「ジャッポネーゼ」と発音します。

それでは、

giornalismo はどうでしょうか。

そうです。

これは、英語の journalism 「報道、ジャーナリズム」、「ジョルナリズモ」と発音します。

イタリア語の「こんにちは」というあいさつにあたる「ブオンジョールノ」。

これは、 buon giorno でしたね。

これで、「gia、giu、gio」は「ジャ、ジュ、ジョ」と読むことが、定着したのではないでしょうか?


地震とツナミ

111030_1453~02.jpg 地震とツナミ

東北地方太平洋沖大地震では、地震や津波の被害だけでなく、原発の災害にも見舞われることになりました。1日も早い復興と生活の安定を祈願して、今回も「地震」をテーマにいたします。

この地震は外国からの関心も非常に高く、イタリアでも連日のように報道がなされています。

前回はイタリア語で「地震」は、

terra (大地) + moto (動く)= terremoto (テレモート)

であるとお伝えしました。

ところが、記事をいろいろとみていると terremoto だけでなく、 sisma (シースマ)という単語をたびたび目にするようになり、気になって調べてみました。

たとえば、記事のタイトルで、

Sisma devasta il Giappone. (シスマ デヴァスタ ジャッポーネ)

というものがありました。( devastare は「荒廃させる」という意味です)

この sisma は、ギリシャ語の seismós (サイスモス)「地震」という単語に由来していることがわかりました。英語では「地震学」を seismology (サイズモロジー)、「地震観測」を seismography (サイズモグラフィー)といいます。「サイズモ系地震計」という呼び名もあるようです。

イタリア語の sisma (シースマ)という単語は、この seismo から来ていたのですね。

最後にクイズをひとつ。「津波」はそのまま tsunami としてイタリア語でも使われているのですが、
terremoto ( terra + moto )を応用すると、イタリア語の「津波」という表現もすぐわかるのです。

さて何と言うでしょうか。ヒントは「海が動く」です。

考えてみてくださいね。

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【ひとりごと】

地震のニュースは本当に胸が痛みます。そして余震もほとんど毎日のように続いており、こちらも不安になります。

放射能については「安全」と「危険」のどちらの報道もなされ、正しい情報が欲しい、と思います。福島県にお住まいの方々はどれだけ不安な思いで過ごしていらっしゃることでしょうか?

「生きる」とか「生活」そのものをあらためて考えさせられる毎日です。被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 


大地が動いた地震

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~ 17 marzo, 2011 ~

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はじめに、3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」により被害を受けられました皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。そして被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

こういうときにメールマガジンでイタリア語を学習、という心境ではないと思いますが、私たちは、こういうときこそ、平時にあるものが、平常通り活動を続けることが、将来の復興につながると考え、継続してメルマガを発行していきたいと考えます。

将来的に、イタリア語で自国の状況を伝えるケースも出てくるかと思いますので、今回は予定を変更して「地震」をテーマにいたします。

イタリアのニュースサイトでも日本の地震や津波が大きく取り上げられています。

以前少し書いたことがありますが、「地震」はイタリア語で terremoto (テッレモート)といいます。

この terremoto は、2つの言葉が合わさってできています。

terre は「大地」という意味の terra 、

moto はバイクのモーターと同じ意味で「動き、運動」です。

「大地が動く = 地震」となります。

例文をあげると

La citta’ e’ distrutta dal terremoto. (町は地震により破壊された。)

タイルや焼きものの材料となる粘土を「テラコッタ」といいますが、この terracotta (テラコッタ)にも terra が含まれていますね。

terra (テッラ)は「 大地⇒土 」であり、cotta は「焼く」という意味ですので、

「焼いた土」⇒「テラコッタ」となるわけです。

terremoto も terracotta も2つのことばが組み合わさっていることがわかります。

もう一つ、 terra と組み合わさった言葉で、太平洋などの海洋の名前になっているものがあります。考えてみてくださいね。

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【ひとりごと】

地震のニュースを見るたびに、被災地の方々の悲しみと、困難な状況に、胸が痛みます。

私の住む東京では、計画停電が実施されていますが、節電ということも今せめてできる行動のひとつかもしれません。

何かを失ったとき、何かが足りないとき、困ったときに、本当にそのありがたみ、大切さに気付かされます。今はそうしたことを実感する日々です。被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 


日が昇るのでオリエンタル

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~ 9 marzo, 2011 ~
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西洋人からすると、日本をはじめとするアジアのオリエンタルな世界というのは、とても魅力的のようです。

日本の料理や文化が大好き、というイタリア人やフランス人もよくみかけます。Nino という私の友人も、日本の庭園が大好きだ、庭師になりたい、と言っています。

こうした東洋好きのことをオリエンタリズムといい、イタリア語では orientalismo (オリエンタリズモ)といいます。

そういえば「東、東洋」という意味の oriente (オリエンテ)の ori‐ は「(何かの)はじまり、起源」という語に関連しています。

オリジナル(イタリア語では originale )という言葉からもわかると思います。

では、なぜ東洋のオリエントが「はじまり」と関係するかというと、東洋というのは西洋人から見ると「日(太陽)が昇りはじめる方角 = 東」ということなんですね。

oriente の例文としては、こんなものがあります。

Marco Polo andava verso oriente.

(マルコ・ポーロは東方へ向かった。)

oriente を動詞にすると orientare (オリエンターレ)となるのですが、「東に向ける」のほかに「方向づける、導く」という意味もあります。

「東に方向づける」から「方向づけ」ということでの「オリエンテーション」という言葉が出てきたのですね。

ori が元になったオリエント、オリジナル、オリエンテーションのお話でしたが、実はもう一つ、意外な名前に結びついています。

それは「 origin- 」が、なんとある「原住民族」の名前に含まれているのです。どこかの大陸に「はじめから」住んでいる民族です。考えてみてください。

 


母なるマタニティー

111030_1453~02.jpg 母なるマタニティー

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母親のことは、英語で mother (マザー)といい、妊婦さんの服などを maternity (マタニティー)といいますね。

このどちらも「母」を意味する mater (マテル)というラテン語を語源としています。

イタリア語では母親のことを madre (マードレ)というのですが、この mater (マテル)の「母」は、単に母親という意味だけでなく、「何かを生み出すもの、源(みなもと)、元になるもの」というイメージをもつと、コトバのイメージが広がってきます。

イタリア語で mater (マテル)がもとになっている単語を拾ってみると、「母なる、母の」という形容詞の materno (マテルノ)があります。

例えば、

lingua materna (リングア マテルナ =「母国語」)

という意味になります。

また matrimonio (マトリモーニオ =「結婚、結婚式」)という単語があるのですが、「結婚」が父でなく、「母」から派生している言葉だと考えると、とてもおもしろいと思います。

新しく家族を「生み出す」ということからでしょうかね?

私も個人的に、出産のことや胎児のことを知るにつけ、母親というのは本当に偉いな、生きるということを無駄にしてはいけないな、と思うようになりました。 

最後にもうひとつ。 mater を語源とした英単語で、私たちがとてもよく知っているものがあります。それは何かの仮想空間を「生み出す」ものとして、アメリカ映画のタイトルにもなりました。

考えてみてくださいね。


ひとりごと

私事で恐縮ですが、一週間前に妊娠7ヶ月になる子が、妻のお腹の中で亡くなりました。本当にショックで、涙のとまる日はありません。

この悲しみを乗り越えてほしい、という妻への励まし、そして、母親という存在すべてに敬意をこめて、今回の「母」をテーマに、このメルマガを夜中に泣きながら執筆しました。

母親という存在は本当に素晴らしいな、と思います。われわれはみな母親のお腹の中から生まれた、ということにあらためて感じ入る日々です。

また27週間というはかなき命であった我が子からも、本当にたくさんのことを気づかせてもらいました。それはまたいずれの機会に書きたいと思います。(2011年2月)


セミナーとゼミナール


seme.jpg

講演会などを「セミナー」と呼びますが、予備校の名前などによく使われるのが「ゼミナール」という単語。

大学でも研究室を「ゼミ」と呼びますが、これもゼミナールの略ですね。

そもそもこのセミナーもゼミナールは、まったく同じ単語です。seminar を英語読みするとセミナー、ドイツ語読みするとゼミナールというわけです。

セミナーもゼミナールも実際、日本語では何という意味であるかはよくわからないのではないかと思います。

塾?講義?学校?講演会?ワークショップ?

実は seminar はたどると「神学校」という意味で、キリスト教の教えを学ぶ場所だったのですね。イタリア語では seminario (セミナーリオ)といいます。

ここからがおもしろいのですが、イタリア語にこれと驚くほど似ている「動詞」があります。それは、seminare (セミナーレ)という動詞です。

ところがこの seminare という動詞は、日本語でいうセミナーやゼミナールとは、全くと言っていいほど異なる意味で使われているのです。

この動詞の意味がわかると、seminar の意味もなるほどと理解できるようになります。

これをクイズにしたいのですが、難しいと思いますので、ヒントを元にこの seminare という動詞の意味を考えてみてくださいね。

seminare il grano nel campo 
( campo=「畑」、grano=「小麦」)

 

ひとりごと

先日、イタリア語学習にとても役に立つ本をみつけましたので、ご紹介します。

イタリア語で手帳ををつけてみる
(べレ出版/張あさ子著)です。

日記や手帳をイタリア語でつけるための単語集や、サンプルがたくさん載っていて、これなら自分にもできそうだ、と思える本です。

語学というのはどうしても「学習」になってしまいがちですが、気負わず日常生活の中に自然に溶け込ませたい、という私の理想にぴったりしているので、とても気に入っています。