アコーディオンとコーディアル

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「語学のセンスもないのに、イタリア語なんて・・・」

イタリア語を学ぶときに、そう思う方もいらっしゃるでしょうが、心配ご無用です。

「センス」は、言い換えると「コツ」とか「ヒント」を早くつかめるかどうかです。はじめて目にするフレーズでも、ちょっとしたヒントがあるだけで別世界に感じるでしょう。

今回は、イタリア語の基本フレーズの一つが語源の知識で、丸暗記せずに学べることをご覧に入れましょう。

 

アコーディオンの cord

キーワードは2つ。楽器の「アコーディオン」( accordion )と、日興コーディアル証券の「コーディアル」( cordial )です。

どちらも目にした単語だと思いますが、cord(コード)という共通した言葉が隠れていますね。

もともと cord とは「核、中心、心」をあらわす語源なので、cordial は「中心、核からの⇒心からの、誠意ある」となります。

一方、accord は、ac-は「~へ」なので、「中心へ向かう、一致する」⇒「調和、一致、和音」から、accordion というの楽器の名前が生まれました。

そういえば「アコード accord 」というホンダの自動車もありますね。「調和」の自動車ということです。

 

基本フレーズ d’accordo

さて、こんな知識がイタリア語にどう生きるかというと、イタリア語の基本フレーズである、

D’accordo! (ダッコルド)「賛成だ、OKです。」

というフレーズにこの accord が登場しているではありませんか。「あなたに同調するよ」ということなのですね。

最後に発音を聴いてみましょう。すでに知っているフレーズでも違って聴こえてくると思います。

 

vocabolario(まとめ)

accordo (男性名詞)「合意、一致」
D’accordo! 「賛成!」
andare d’accordo con 人 「~と仲がいい、うまが合う」

このようにイタリア語は、語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

英語もできないのに…と思っていても心配ありません。ちょっとしたヒントが大きなきっかけとなるのです。

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1センチ、1セント、1世紀

1cent

誰でもご存じのことではありますが、「セント」に関わるコトバをこんな風に整理してみると、おもしろいことに気づくでしょう。

―1セントとは、1ドルの「100」分の1で、欧州通貨も1ユーロの「100」分の1が1セントです。

―1センチ(センチメートル)は、1メートルの「100」分の1です。

―「世紀」の「センチュリー」、すなわち1世紀は「100」年です。

どうでしょうか?

 

cent、centimeter、century のように cent- は、100を指していることがわかります。

さてわれらがイタリア語に話しを移すと、何を隠そうイタリア語の100は cento でしたね。「チェント」と発音するので、「セント」との関連に気づきにくいかもしれません。

この cento は、 centum (ケントゥム)という「100」を意味するラテン語が語源なのです。

英語の100は hundred なのに、イタリア語では cento となっていますが、 cento にはわれわれ日本人は実に親しみがあったのですね。

cento (agg. num. card.)「100」
ーcento chilometri
ー「100キロ」

centinaio (nome m.)「100、たくさんの量」
ーHa ricevuto un centinaio di lettere.
ー「彼はたくさんの手紙を受け取った。」

このようにイタリア語をカンタンに、やさしく学ぶヒントというのは、意外にも外来語や、英語の中にたくさんあります。centoもあっという間に身につきますよね。

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コンプレックスへの誤解

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コンプレックスは劣等感ではない?

「自分の体形にはコンプレックスがあるなー」とか、

「あの人は優秀だからコンプレックスを感じるよ」」といったりしますね。

このように日本人であるわれわれは、コンプレックスという言葉は「劣等感」という意味で使っているのですが、厳密にいうと「誤用」なのです。

調べてみると、確かに英語の「コンプレックス」は「複雑」ということであり、誰かより劣っているという「劣等感」ではありませんね。心理学では「複雑に絡み合った倒錯的な心理状態」を指すのだそうです。

「ゴチャゴチャして難しい、錯綜している」そういうことを指しているんですね。

このコンプレックスは、「多くの部分、要素からなっているもの」という語源を知っておくとさらによくわかります。いろんな部分から成り立っているというニュアンスなので、「総体、全体」とか「複雑な」を意味しています。

 

英語のコンプレックスは、イタリア語でもとてもよく似ていて complesso (コンプレッソ)といいます。意味も同じで、名詞であれば「総体・全体」であれば、形容詞であれば「複雑な」という意味です。

 

complesso (aggettivo)「複雑な、多くの部分からなる」
ーun sistema complesso
ー「複雑なシステム」

complesso (nome m.)「全体、総体、組織」

となります。

 

いま一度、「コンプレックス」という言葉を見直す機会になりますし、そのことを知っているとイタリア語でも意味がよくわかりますね。

 

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フローズンとカウダ

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フローズンとカウダ

先日は関東地方で大雪でした。私も家の前を何年ぶりかで雪かきをしました。それでも豪雪地帯の方々にとっては、この程度の雪は数えるうちに入らないでしょうね。

今日は「寒い・暑い」のイタリア語を、いつものように外来語から学んでみましょう。

 

まずは、「寒い」です。

英語では、freeze(凍らせる)、frozen (凍らせた)、refrigerator(冷蔵庫)という単語で「fr-」が幹となっています。

フローズンヨーグルトの frozen もそうですね。

「fr-」が幹となるのはイタリア語でも同じで、「寒い」を freddo (フレッド)といいます。冷蔵庫は frigorifero (フリゴリーフェロ)です。

 

では「暑い」はなんというのでしょう?

フォンデューに似た北イタリアの料理で、ここ数年で流行している bagna cauda (バーニャ・カウダ)をご存知でしょうか?

この cauda は、イタリア語の caldo (カルド=「暑い」)の方言です。bagnaは「ソース」の意ですので、バーニャ・カウダは「暑いソース」ということなんですね。したがって、caldo といえば「暑い」となります。

会話のときは動詞の fa をつけて、

Fa freddo.

Fa caldo.

といえば、「寒い、暑い」となります。

 

余談ですが、真夏のイタリアで、ある有名な美術館を訪れたとき、2階が閉まっています。どうしてか?と尋ねたところ、

―Fa troppo caldo.

つまり「暑すぎるので閉めた」ということで、びっくりしたことがありました。

 

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ビタミンとバイタリティー

ビタミン、バイタリティーの共通点

アカペラやインフルエンザなどは、正真正銘のイタリア語でわかりやすいのですが、カタカナ外来語の中に「さりげなく」隠れているものもあります。

「健康のためにビタミンをよく摂って下さい。」とか「あの人はバイタリティーがあるなー」なんていうことをよく言いますが、今回のテーマは、そのビタミンとバイタリティーです。

 

ビタミンは vitamin、バイタリティーは vitality と英語では綴るのですが、何か共通点に気付きませんか?

そうです。vita というコトバが隠れており、まさにイタリア語の vita (ヴィータ )なのです。イタリア語の vita とは「人生」であり、「命、生命」という意味があります。ではビタミンがどういうつくりになっているかというと、なんと

vita (生命)+ amin (「アミン」という化合物)

であり、「ヴィータアミン」がつまり「生命のアミン」という命名だったのです。

バイタリティーは「生命力」そのものですね。

イタリア語の vita といえば、何かイタリア語特有のひびきをもっており、日本語とは関係ないように感じますが、意外なところに隠れていたのですね。

最後に練習クイズです。「甘い人生」とはイタリア語でなんというでしょう?

dolce (    )

 

 

 

(答)dolce vita

 

 

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キャンプとキャンパス

似ているキャンプとキャンパス

野外キャンプなどの「キャンプ」と、大学などの「キャンパス」は、どちらも大変なじみのあるカタカナ外来語となっています。

「キャンプ」なぞは外来語とも思わないで使っているかもしれませんね。

さて、この「キャンプ」と「キャンパス」は、日本人が混同して使うことはまったくありませんが、英語にすると camp と campus というように、とても似ている言葉だと思いませんか?

 

もとはラテン語の campus

この2つの単語は、実はラテン語の campus (カンプス)がもとになっています。

「広場、平地」という意味です。

それが変化して、 現代のイタリア語では campo (カンポ)となっています。

この campus、イタリア語の campo は、兵隊たちが平原のような平らな土地で戦争や訓練を行ったので、「戦場、練兵場」という意味もあります。軍隊の「野営地」の「キャンプ」から、日本語の「キャンプ」のような野外活動の意味になりました。

一方、大学の「キャンパス」は、野営地のキャンプ跡地に大学が建てられたからという説があります。

言葉の由来とは本当におもしろいものだと思います。キャンプやキャンパスが、こんな共通した語源をもっていたとは驚きです。

 

イタリア語のcampo

イタリア語の campo は「畑、グランド、戦地、平原」といった意味があるので、

campo di calcio

といえば、どうでしょう?

calcio がサッカーですから「サッカー競技場」となります。

 

最後にクイズです。campus を語源として、驚くべき単語がつながってきます。それは何でしょう? オリンピックの優勝者は「チャン○○○」といいますよね。

(イタリア語では campione (カンピオーネ)といいます。)

 

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バカンスとバキュームカー

バカンスのvac-

ゴールデンウィークや、夏期休暇の1週間ほどのお休みは、長くて楽しい気分になります。

日本では「ゴールデン」と呼びますが、フランス人やイタリア人からすると、1週間のお休みなら「ゴールデン」とは言わないかもしれませんね。(もちろん働き者のイタリア人、フランス人もたくさんいます…)

日本の夏のバカンスはだいたい1週間だ、とイタリア人に言うと、びっくりされることがよくあります。

さて、バカンスは、英語では vacation (ヴァケイション)、イタリア語では vacanza (ヴァカンツァ)といいます。

語源をたどると、「vac」ではじまる単語は、もともと「空(から)」という意味から派生しています。

 

あのバキュームカーもvac-

今では少なくなりましたが、あのバキュームカーの vacuum も、「真空、空」という意味から来ているのです。

このことを知っていると、イタリア語の vacante (ヴァカンテ)という形容詞も、「空いている、空席である」の意味であることがすぐわかります。

C’è un posto vacante.

といえば、「空席のポストがひとつある」となります。

vacanza も、ココロを「空っぽ」にできる大切な時間です。それでは楽しい休暇をお過ごしくださいね。

 

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ジョークとジョーカー

ジョーカー

ジョークとジョーカーの共通点は?

外来語をヒントにイタリア語を学ぶきっかけ探しをしていると、 ときどきハッという発見があります。

誰も気づいていないのでは、すごい発見をしてしまった、という気分です(ちょっと大げさですが)。

今回のテーマ「ジョークとジョーカー」はその一つ。

まず、冗談の「ジョーク」とトランプの「ジョーカー」、この2つに共通することは何でしょう?

少し考えてみて下さい。

 

ジョーカーは、トランプでは制約のない「フリー、自由な」カードとして使われ、もとは宮廷の冗談を言って笑いをとる道化師の意味なのです。

とすると、「ジョーク」と「ジョーカー」は、何か「遊び」のある感じがすると思います。
その「遊び」の感覚があると、jokeとjokerから、あるイタリア語へのアクセスの道が開かれます。

 

giocare というイタリア語動詞

そのイタリア語とは、jokで始まるのですが、イタリア語のつづりにしてみるとわかりやすくなります。

イタリア語は、japan を giappone というように、 j はなく、gi になりますので

jok ⇒ gioc

 

つまり、「ジョーク」と「ジョーカー」は、イタリア語の giocare (ジョカーレ)と同語源だったのです。

意味は「遊ぶ、(スポーツなどを)プレーする」ですので、「ジョーカー」や「冗談、ジョーク」とも通じるものがありましたね。

では練習です。次のイタリア語はわかりますか?

Gioca a tennis.

 

 

わかりますね。「彼はテニスをするよ。」となります。

日本人の誰もが、giocareという動詞は、イタリア語特有だと思ってしまい、丸暗記しようとするのですが、こんなヒントがあれば、カンタンです。

これが「暗記いらず、挫折しらず」のラクラクイタリア語の学び方のひとつでした。

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クアンタムとニュートリノ

物理学? ご心配なく!

何やら今回は難しそうなタイトルです。
ちょっと物理の用語を取り上げましたが、ご心配なく。

クアンタムとニュートリノという言葉、これは物理学の用語で、
私はまったくといっていいほどわからないのですが、
ときどき記事で目にすることがあって気になっていた言葉です。

クアンタムは quantum mechanics で「量子力学」といわれ、
原子や電子などの動き(?)、現象を説明するための物理の理論だそうです。

一方、ニュートリノは neutrino で、「中性レプトン、中性微子」といわれ、
素粒子のひとつだそうです。

(説明があっているかどうかもよくわかりませんが…)

いずれにせよ、2つとも物理理論に関わる言葉で、
難しそうですが、研究記事などに目にしたことがあるかと思います。

 

イタリア語のquanto, neutro

では、イタリア語とどう関わってくるかというと…、

まず「クアンタム」の quantum は「量子」というように、
「量」に関係してそうですね。

ということは、
イタリア語の「どのくらいの(量の)」の quanto (クアント)と同じ語源で、

Quanto costa? 「いくら?」の quanto としてとてもよく使います。

また、ニュートリノは、Torinoというイタリアの都市と関係があるかと
誤解している人もいるようですが…、

「中性」ですから、ニュートラル、
つまりイタリア語ですと

neutro 「中性の」
という形容詞につながってきます。
今回はちょっとアカデミックな単語ですが、こんなところにも
イタリア語とのつながりがみえてきます。

 

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キャプチャーとキャパシティ


毎回のテーマは、決まって日本語となった外来語からイタリア語が学べる、という内容です。

essere(be動詞)、parlare(話す)、fare(する)などの基本動詞もほとんどすべて私たちの知っている外来語と関わりがあります。

だからゼロから暗記する必要がないんですね。

さて、今回もそんなテーマの一つです。

パソコンで画像を切り抜いたりするとき「キャプチャーする」と言います。 (若い人の略語で「キャプる」という言葉もあるようですが)

また、能力やスタジアムの収容人数などを「キャパシティ」ということがあります。

英語ではcapture、capacityと綴ります。語源をたどるとcapには、 何かを「取る、捕まえる」という意味があります。

captureが「捉える」、 capacityが「とらえる力、取り入れる力 ⇒ 能力、収容能力」 となることがわかると思います。

このニュアンスがわかっているとイタリア語のアノ動詞につながってきませんか…?

capではじまる基本動詞といえば…?
そうですね。

capire という動詞は、capではじまり、 「取る、捕まえる」というニュアンスから 「わかる、理解する」につながることがおわかりになるでしょう。

Capisci l’italiano?(イタリア語わかる?)

などと使います。

キャプチャーやキャパシティもイタリア語を理解するカギになっていたのですね。

 

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マイレージと1000歩

夏休みに入り、旅行シーズンとなりました。

飛行機によく乗る人にはすっかりおなじみの「マイレージ」があります。

この「マイレージ」とは、どれだけ移動したかの「マイル( mile )」数をためるわけですが、英語の距離の単位である「マイル」は、もともとラテン語が由来で、イタリア語にすると

mille passo (ミッレパッソ)

という言葉からきています。
ご存じの通り、mille は「1000」、passoは「歩み」なので、
「1000歩」⇒「1マイル」

ということだったんですね。本当に1000歩が1マイルになるかどうかは知りませんが…。

 

ということで、イタリア語の数字「1000」は「mille」(ミッレ)といいます。

また、単位の1ミリは、基準の1メートルの「1000」分の1なので、
mm(millimeter)の「mille」でもあります。

マイレージにも、ミリメートルにも、イタリア語の mille が隠れていたんですね。

 

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ボランティア活動

去年の3月11日の大地震のあとから、たくさんの人の温かい「ボランティア活動」によって、震災復興が進んできています。

この「ボランティア」とは、無給で人や環境運動などを支援すること、というニュアンスで使われていることが多いようですが、もともとの意味を探っていく必要がありそうです。
「ボランティア」は英語で
volunteer と綴り、形容詞は voluntary です。
語源をたどると

voluntas (ヴォルンタス)というラテン語に行き当たり、

「自由の意思、自発、願望、意向」といった意味があります。
つまり「自らの意思で、志願して」ということがボランティアという言葉の原義ですから、「ボランティア活動」は「自ら進んでやる活動」なんですね。

 

では、ここでようやっとイタリア語です!

まず、ボランティアの volunteer から「n」をとってみてください。

voluteer となります。

そこから語尾erを取ると…、

volute

何かイタリア語に近づいていませんか?
そうですね。

ボランティアとつながるのは、
volere 「~を欲する、~したい」という動詞で、

過去分詞は voluto となります。
例えば、

Ha voluto mangiare da solo.
(彼は一人で食べたがっていた。)

というように使われます。

ボランティアもイタリア語の
volere も、同じ voluntas が語源だったのです。

 

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ジェントルマン

ジェントルマンのgentle

今回は、イタリア語のある形容詞について学びます。

「学ぶ」といっても、いつものように 日本人がすでに多くのイタリア語を潜在的には知っている、そのことを再確認していただけると思います。

テーマは「ジェントルマン」です。

礼儀正しい男性を 「あの人はジェントルマンだ、ジェントルだ」と言ったり、トイレの扉には Gentleman と書いてあったりするので、慣れている外来語ですね。

この外来語の英語のつづりは、
gentleman、gentleです。

「ジェントルマン」は日本語では「(男性の)紳士」と訳すことが多いのですが、もともとはラテン語の gens、gentis が「種族、生まれ、家族」であり、 gentilis で「同じ種族に属している、同じ生まれの」
となり、そこから 「優しい、礼儀正しい」の gentle になったのです。

ということで、イタリア語でも同じように

gentile 「親切な、優しい」

という形容詞があり、

Molto gentile.  「ご親切に」

など、とてもよく使う単語になっています。
そして、さらには原語のgentisがもととなっている単語には gente があります。

C’e’ molta gente a Tokyo.  「東京には人がたくさんいます。」
のように「人々、人」という意味で使われます。

gente や gentile という単語はすでに知っていても、「ジェントルマン」とつながっていたとは驚きですね!

 

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クリスマスというイタリア語はない?

111030_1453~02.jpg クリスマスというイタリア語はない?


natale.jpg

イタリア語は「キリスト」のクリスマスではない
12月になったと思ったら、あっという間にクリスマスが過ぎてしまいました。
クリスマス(Christmas)を表すイタリア語は、Natale (ナターレ)というのですが、これはキリスト(Christ)を表す言葉ではないのです。

natale は、「生誕」という意味で、もちろんキリストの生誕のことを指します。

「生まれ」に関するnat-
この natale の頭文字nat-は、「生まれる」ということに関する言葉の語源になっていることが多いのです。

英語だと例えば、

native (生まれつきの→ネイティブ)、
nation (生まれたところ→国家)、
nature (生まれたままの→自然)、
natural (自然の)

などがあり、このことを知っているだけでも言葉のイメージが広がってくるでしょう。

ちなみに Merry Christmas!は、イタリア語で

Buon Natale!(ブオンナターレ)といいます。

遅ればせながら、クリスマスにちなんだ話題でした。

logo_small.jpg vocabolario
  • Natale (男性名詞) 「クリスマス」
       Buon Natale! 「メリークリスマス」
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母なるマタニティー

111030_1453~02.jpg 母なるマタニティー

madre.jpg

母親のことは、英語で mother (マザー)といい、妊婦さんの服などを maternity (マタニティー)といいますね。

このどちらも「母」を意味する mater (マテル)というラテン語を語源としています。

イタリア語では母親のことを madre (マードレ)というのですが、この mater (マテル)の「母」は、単に母親という意味だけでなく、「何かを生み出すもの、源(みなもと)、元になるもの」というイメージをもつと、コトバのイメージが広がってきます。

イタリア語で mater (マテル)がもとになっている単語を拾ってみると、「母なる、母の」という形容詞の materno (マテルノ)があります。

例えば、

lingua materna (リングア マテルナ =「母国語」)

という意味になります。

また matrimonio (マトリモーニオ =「結婚、結婚式」)という単語があるのですが、「結婚」が父でなく、「母」から派生している言葉だと考えると、とてもおもしろいと思います。

新しく家族を「生み出す」ということからでしょうかね?

私も個人的に、出産のことや胎児のことを知るにつけ、母親というのは本当に偉いな、生きるということを無駄にしてはいけないな、と思うようになりました。 

最後にもうひとつ。 mater を語源とした英単語で、私たちがとてもよく知っているものがあります。それは何かの仮想空間を「生み出す」ものとして、アメリカ映画のタイトルにもなりました。

考えてみてくださいね。


ひとりごと

私事で恐縮ですが、一週間前に妊娠7ヶ月になる子が、妻のお腹の中で亡くなりました。本当にショックで、涙のとまる日はありません。

この悲しみを乗り越えてほしい、という妻への励まし、そして、母親という存在すべてに敬意をこめて、今回の「母」をテーマに、このメルマガを夜中に泣きながら執筆しました。

母親という存在は本当に素晴らしいな、と思います。われわれはみな母親のお腹の中から生まれた、ということにあらためて感じ入る日々です。

また27週間というはかなき命であった我が子からも、本当にたくさんのことを気づかせてもらいました。それはまたいずれの機会に書きたいと思います。(2011年2月)

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「テナント募集中」

111030_1453~02.jpg 「テナント募集中」

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「テナント募集中」の看板にイタリア語

先日「テナント募集中」という看板をぼやっと見ていたら、気づいたことがありました。

(日本では、貸店舗のことをテナントといいますが、英語では tenant と綴り、貸店舗だけでなく「借家人」を主に指します。)

この「テナント」には、実は、イタリア語の最重要動詞が含まれているのです。

それは頭3文字の ten ではじまる動詞、といえばわかるように、イタリア語の tenere なのです。

この tenere は「持つ、保つ、~にしておく」という意味で、テナントは「 tenere する人、持つ(所有する)人」⇒「借家人」となるのですね。

動詞 tenere は、例えば
Tiene le mani in tasca.
(ティエーネ レ マーニ イン タスカ)

「彼はポケット( =tasca )に手を入れている。」
というように使います。

テナントのことを調べていたら、tenere が、語源となっている意外な単語を2つみつけました。ひとつはスポーツ、ひとつは歌手のパートです。ten の3つの頭文字(&冒頭写真)から想像してみて下さいね。

 

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ベンダーさんとベストセラー

♪ センスアップ その1 ♪

IT関連でよく使われるのですが、「販売店、代理店」のことを「ベンダー」といいます。

「買う人」のことを「バイヤー」といいますから、これに対する用語でしょうか。

この「ベンダー」は、vender、または vendorと綴りますが、どうもあんまり馴染みがない英語ですよね。「売る」は、英語で sell だからかも知れません。

(いわゆる「ベストセラー」のsellです)

ところが、この vender も、語源であるイタリア語となると、馴染みがあるどころか、毎日使う動詞なのです。

vendere (ヴェンデレ)という動詞は、イタリア語で「売る」という意味です。

また、venduto (ヴェンドゥート)と表示にあれば、「売却済み」といった意味になるのです。
♪ センスアップ その2 ♪

イタリア語の「売る」は vendere で、これに対してイタリア語の「買う」はcomprare です。

日本語の「ベンダー」という言葉から、vendere という動詞が馴染みになりましたね。

 

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【ひとりごと】

先日、eラーニングワールドという大きな展示会が、お台場のビックサイトで行われました。

私は僭越ながら30分ほど、主に企業の人材育成担当の方々へ向けて、講演もさせていただきました。テーマは、業務で嫌々やらされるeラーニングが、どうしたらオモシロくできるか、というものです。

イタリア語のネタも披露したのですが、講演のあと、ある方が声をかけて下さり、「イタリア語のメルマガ読んでいます」と嬉しいお一言。

読者の方と直接お会いする機会がなかなかないので、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

 

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バキュームカーとバカンス

【バキュームカーとバカンス】

~ 30 aprile, 2010 ~

♪ いよいよゴールデンウィークですね。

1週間ほどのお休みは、
長くて楽しい気分になります。

日本では「ゴールデン」と呼びますが、

フランス人やイタリア人にすると、
1週間のお休みなら「ゴールデン」とは
言わないかもしれません。

(働き者のイタリア人、フランス人もたくさんいます…)

日本の夏のバカンスはだいたい1週間だ、とイタリア人に言うと、
びっくりされることがよくあります。

さて、バカンスは、
英語ではvacation(ヴァケイション)、

イタリア語では
vacanza(ヴァカンツァ)
といいます。

語源をたどると、
「vac」ではじまる単語は、もともと
「空(から)」という意味から派生しています。

今では少なくなりましたが、あの
バキュームカーのvacuumも、
「真空、空」という意味から来ているのです。

vacanzaも、ココロを「空っぽ」にできる
大切な時間です。

それでは楽しいGWをお過ごしくださいね。

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【今日はアドリブで・・・】

発表や挨拶で、

「あとはアドリブでお願いします。」
と言うことがありませんか?

私のメルマガは、イタリア語の話題をしながら、
たいていは語源であるラテン語にたどりついています。

それもそのはず、
イタリア語やスペイン語は、ラテン語という
古代ローマの言語の「方言」だからです。

ラテン語というとなんだか難しそうですが、
この「アドリブ」は、実はラテン語そのものだったのです。

ad libitum(アド リビトゥム)という
ラテン語を略してad. lib.と言っているのです。

もちろん意味も同じで、
「自由に、思うままに、アドリブで」
ということです。

イタリア語でも英語でもそのまま使います。
アドリブで「アドリブ」を使ってみて下さいね。

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♪ おすすめ ♪(イタリア語への近道なら)
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初級イタリア語自習教材の決定版

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【訳語の落とし穴】

【本日のテーマ:訳語の落とし穴】

~17 novembre, 2009 ~

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♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
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意味を知っている英語を、実際に使ったら、
そんな言い方はしない、
ということはよくありますね。

イタリア語にも、ひとつあります。
それは、preparareです。

これは「準備する」という意味ですが、
他動詞であることを見落としがちなのです。

「何を(準備する)」という目的語がないまま、
「今、準備しているところです」といった表現には使えない、
ということですね。

私たちのブログで、そのことをご紹介しています。
http://ameblo.jp/itacica

イタリア語の解説ですが、
preparareの使い方はわかると思いますよ。
読んでみて下さいね。

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♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
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preparareのpre-は、
ラテン語で「前もって、前に」
という意味になります。

スポーツでも前哨戦のことを、
「プレシーズンマッチ」と言ったりしますが、
この「プレ」もpreですね。

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♪ おすすめ ♪(イタリア語への近道なら)
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