アコーディオンとコーディアル

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「語学のセンスもないのに、イタリア語なんて・・・」

イタリア語を学ぶときに、そう思う方もいらっしゃるでしょうが、心配ご無用です。

「センス」は、言い換えると「コツ」とか「ヒント」を早くつかめるかどうかです。はじめて目にするフレーズでも、ちょっとしたヒントがあるだけで別世界に感じるでしょう。

今回は、イタリア語の基本フレーズの一つが語源の知識で、丸暗記せずに学べることをご覧に入れましょう。

 

アコーディオンの cord

キーワードは2つ。楽器の「アコーディオン」( accordion )と、日興コーディアル証券の「コーディアル」( cordial )です。

どちらも目にした単語だと思いますが、cord(コード)という共通した言葉が隠れていますね。

もともと cord とは「核、中心、心」をあらわす語源なので、cordial は「中心、核からの⇒心からの、誠意ある」となります。

一方、accord は、ac-は「~へ」なので、「中心へ向かう、一致する」⇒「調和、一致、和音」から、accordion というの楽器の名前が生まれました。

そういえば「アコード accord 」というホンダの自動車もありますね。「調和」の自動車ということです。

 

基本フレーズ d’accordo

さて、こんな知識がイタリア語にどう生きるかというと、イタリア語の基本フレーズである、

D’accordo! (ダッコルド)「賛成だ、OKです。」

というフレーズにこの accord が登場しているではありませんか。「あなたに同調するよ」ということなのですね。

最後に発音を聴いてみましょう。すでに知っているフレーズでも違って聴こえてくると思います。

 

vocabolario(まとめ)

accordo (男性名詞)「合意、一致」
D’accordo! 「賛成!」
andare d’accordo con 人 「~と仲がいい、うまが合う」

このようにイタリア語は、語源の知識を活用するだけで、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

英語もできないのに…と思っていても心配ありません。ちょっとしたヒントが大きなきっかけとなるのです。

itacicaのメール講座は、31日間(15日間速習バージョンもありますのでご相談下さい。)こうした「ネタ」だけ、丸暗記不要でイタリア語の基礎が学べます。語学学校の約2回分のレッスン費用で受講できると考えてみてください(ご満足いただけない場合の返金保証もあります)。

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オーソレミオとソーラーパネル

Veduta del Golfo di Napoli

イタリア民謡はカンツォーネ(canzone)といいます。

このカンツォーネの中でも、今回のテーマの「オーソレミオ」は、日本で一番有名なイタリアの歌かもしれませんね。

もしも‘O sole mio(オーソレミオ)のタイトルを知らなくても、メロディーならきっとご存じでしょう。

こちらをまずはお聴き下さい。歌い手はLuciano Pavarottiです。

私は、中学生のとき、音楽の授業の課題曲で歌った記憶があります。

意味はわからなくても歌詞に苦労した覚えがないのは、イタリア語のカンタンな発音のおかげかもしれませんね。

ただし「オーソレミオ」はナポリ民謡のひとつなので、歌詞のイタリア語は純粋なものでなく、ナポリの方言です。

多くの日本人に親しまれている「オーソレミオ」ですが、’O(オー)は男性名詞の冠詞 il の方言で、mio(ミーオ)は「私の」、そしてsole(ソーレ)の sole は、「太陽」という意味で、私の太陽(=恋する女性)ということなんですね。

日本では太陽電池のことをソーラーパネルといいますが、このソーラーはsolarですからsoleとは、同じ語源(ラテン語 solis )であることがわかります。

 


メゾソプラノ

メゾソプラノの「メゾ」

合唱のコーラスで、ソプラノという一番高い声域の次に、「メゾソプラノ」という声域があります。

これは、ソプラノの次の「アルト」との「中間」の音域のことを指します。

この「メゾソプラノ」の「メゾ」は、同じく「メゾフォルテ」「メゾピアノ」にも登場しており、音楽が好きな方には特になじみがあることでしょう。

 

メゾは「半分」のmezzo

「メゾ」は mezzo とつづり、「半分、中間」という意味のイタリア語で、たくさんの用法があります。

mezzo のよく使われる表現としては、

Sono le dodici e mezzo.
「12時半(12:30)です。」

で、1時間の「半分」なので、30分というわけです。

 

余談ですが、今回「メゾ」に焦点をと思って、私はちょっと勘違いをしていたことをここに告白します。

というのも、「メゾソプラノ」の「メゾ」はいいのですが、家の「メゾネット」の「メゾ」も関わりがあるに違いない、と早合点していたのです…。

中間程度の規模の大きさの家とか、と。

ところが調べてみたところ、メゾネットは maisonette というフランス語で、maison (メゾン=「家))の「小さい家」をあらわすことばでした(こういう勘違いもときどきあります…)。

 

月の呼び名

ちなみに mezzaluna といえば、luna (ルーナ)が「月」なので、「半分の月」で「半月」となります。メゾソプラノを知っていれば、カンタンに理解できますね。

「三日月」は、luna falcata で、falcato は「鎌の形をした」という意味です。 

満月、新月、上弦、下弦などの呼び名はこちらのサイト Fasi lunari にありました。

 

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ガラコンサートとガーラ湯沢

ガラコンサートとガーラ湯沢

ガラコンサートとガーラ湯沢、どちらもご存じかと思いますが、実は…

クラシック音楽などのイベントや何かの記念のコンサートで、「ガラ・コンサート」というのを聞いたことがありませんか。

スターの競演のときも「ガラ」という言葉を使ったりします。

また、スキーといえば、新潟に「ガーラ湯沢」という人気のスキー場があります。

⇒ ガーラ湯沢

 

ガラとガーラとは?

この「ガラ」と「ガーラ」という言葉は、とても覚えやすいのですが、どういう意味なのでしょうか?

 

実は「ガラコンサート」や「ガーラ湯沢」の「ガラ、ガーラ」はまったく同じものなのです。

英語の「饗宴、豪華」などの意でgalaがありますが、英語では「ゲイラ」や「ギャーラ」と発音するようで、「ガラ」や「ガーラ」とは印象が違いますね。

もともと gala はイタリア語であり、発音も「ガーラ」なので、イタリア語が一番近いかもしれません。

イタリア語で gala  (ガーラ)とは、「大宴会、大饗宴、豪華」という華やかな宴を指します。

例えば、

una serata di gala (ウーナ セラータ ディ ガーラ)

「饗宴の晩」

abito di gala (アービト ディ ガーラ)

「晴れ着、正装着」

といった意味になります。

あの「ガラコンサート」や「ガーラ湯沢」が、こんなイタリア語とつながっているとはおもしろいですね。

 


デカダンスとカデンツァ

デカダンスは「退廃」

今ではあまり使われることがないのですが、「退廃、堕落」という意味で「デカダンス」という言葉があります。

19世紀末の文学などのフランス芸術家の一派を「デカダンス」といったりします。

これは、踊りのダンスの一種だと思っている人もいますが(笑)そうではなくて、フランス語の decadence から来ています。イタリア語では decadenza (デカデンツァ)といいます。

何かが衰退する「転がり落ちて行く」イメージをしておきましょう。

 

カデンツァは音楽用語

一方、「カデンツァ」というのは、音楽用語で、バイオリンやチェロ、ピアノなどの協奏曲の中で、ソリストがひとりで即興のような独奏部を弾くところを指します。

オーケストラが演奏するのを止めて、一人舞台となるところです。

もともとはひとまとまりの音楽の「終わり、終止」の和音が進行するところを指しました。

cadenza とつづり、これはイタリア語です。

この decadenza と cadenza は、実は、どちらも共通した cadere というイタリア語動詞が基本になっています。

cadere とは「落ちる、転ぶ、終わる」という意味で、

「落ちる」ことから「デカダンス」の「退廃」
「終わる」ことから「カデンツァ」の「終止」

となったわけです。

ということで、iイタリア語動詞 cadere は、デカダンスやカデンツァとつながりがあったのですね。

例えば、

Sono caduto mentre scendevo le scale. 

「階段を上がっているときに転んじゃったよ。」

( cadere の過去分詞が caduto です)

となるわけです。

 


10月にタコにオクターブ

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10月なのに8、9月なのに7

暦の10月のことを英語では october 、イタリア語では ottobre (オットーブレ)といいますね。 これが数字の「8」の otto と何か関係がありそう、と思ったことはありませんか?

それは9月の settembre (セッテンブレ)が、数字の「7」 sette となっていることにもいえそうですね。 さらに、10月が「8」、9月が「7」のように2つずれていることも気になります。

 

古代ローマの暦

これは、古代ローマ時代の暦(こよみ)が、「3月」からスタートしていたことに起因しています。

3月から数えると、9月は「7」番目の月ですから

settembre ( ←sette )、

10月は「8」番目の月なので

ottobre ( ←otto )、というわけでした。

 

8はあちこちに

では、さらにこの「8」を深堀りしてみましょう。あちこちで登場してきます。

英語で「タコ」のことを octopus (オクトパス)といいますが、これはあの軟体動物の足が「8本」あるからで、ここにも otto が隠れていました。

それから、音楽には「オクターヴ」という用語があります。 歌手にも「3オクターブの声域」とかいいますが、この「ドレミファソラシド」の「8」段階のことを octave というんですね。

イタリア語では ottava といいます。いろんなところに otto が登場していたんですね。

 

vocabolario

  • ottobre 「10月」
  • otto 「8」
  • settembre  「9月」
  • sette 「7」
  • ottava (女性名詞) 「(音楽の)オクターブ」

「電車遅れます」表示

111030_1453~02.jpg 「電車遅れます」表示


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イタリアの駅の表示にある ritardo
 
イタリアに行くと、駅の掲示板には、行き先、発車時刻、プラットホームの番号などの他に、ritardo (リタルド) という欄があります。

ritardo は「遅れ、遅延」という意味で、「列車の発車が遅れている」という表示なのです。20min と表示されたら、「20分遅れ」ということです。

「遅れます」の表示欄をあらかじめ作る・・・いかにもイタリアらしいと思いませんか?

音楽のリタルダンドとは・・・

ritardo  という単語を見ると、音楽をよくご存じの方なら、ritardando (リタルダンド)という用語が思い浮かぶでしょう。

これは「だんだん遅く、だんだんゆっくりと」という意味です。テンポをゆっくりしていくときに使われています。
 
(上の写真は poco rit. つまり poco ritardando 「少しゆっくりと」ということです。 )
私がイタリアに魅かれたのは、この ritardo でも平気(?)でいるようなお国柄もあるかも知れません。

東京ではラッシュ時、2分後に正確に電車が来るとわかっていても、つい、来た電車に飛び乗ったりしてしまいます。仕事でも納期、締め切り、メールに終われて、なんだかせわしないと思うとき、ふと、ゆったりとした時間感覚をもてたら、と思います。

ちなみに、イタリア語の時間ですが、

「秒」は secondo (セコンド)、「分」は minuto (ミヌート)、

「時間」は ora (オーラ)、

といいます。英語とよく似ていますね。

 
 
logo_small.jpg vocabolari
  • ritardo (男性名詞) 「 遅れ、遅延 」
  • ritardando (副詞)「
    だんだん遅く、だんだんゆっくりと 」
  • secondo  「秒」
  • minuto  「分」
  • ora 「時間」

のだめ「カンタービレ」とは?

111030_1453~02.jpg のだめ「カンタービレ」とは?
 
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カンタービレ ⇒ cantabile

大人気になったマンガ「のだめカンタービレ」はご存じですね。「のだめ」こと、野田恵を主人公としたクラシック音楽のコメディー漫画ですが、この「カンタービレ」という言葉。

これは音楽用語で「歌うように」という意味なんです。音楽用語は、クレッシェンドやフォルテなど、イタリア語がほとんどなのですが、「カンタービレ」も同じイタリア語です。

何かの楽器の楽譜に cantabile と書いてあったら、「歌を歌うみたいに弾いてくれよ」という指示で、音楽の基本がやはり「人の歌声」であることを感じさせます。

 

カンツォーネも

cantabile という言葉は、canto (カント)=「歌」からきています。名詞になると cantare (カンターレ)=「歌う」となります。

ちなみに同じ歌でも、もっと軽い歌、例えば民謡や歌謡曲は、canzone(カンツォーネ)といいます。

この言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?

たとえば、’O sole mio「オーソレミオ」で有名なナポリ民謡は、canzone napoletana (カンツォーネ ナポレターナ)といいます。

これで、cantabile、canto、cantare、canzoneというイタリア語が身近になってきましたね。

 

logo_small.jpg vocabolari

  • cantabile (形容詞) 「歌うように」
  • canto (男性名詞) 「歌」
  • cantare (動詞) 「歌う」
  • canzone (女性名詞) 「カンツォーネ」

 


ガンバ大阪とある古楽器の話

111030_1453~02.jpg ガンバ大阪とある古楽器の話

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ガンバ大阪の由来は「ガンバレ」とイタリア語

 
サッカーJリーグの人気チームに「ガンバ大阪」がありますね。

このチーム名のガンバは、イタリア語のgamba(ガンバ)と日本語の「がんばれ」が掛けあわされてできました。

gamba はイタリア語で「足」という意味。なるほど~、ですよね。

in gamba(イン ガンバ)だと「丈夫な、有能な、優秀な」という意味になります。

この話題は以前にも触れましたので、今日は、これにもう一つ、ガンバにまつわる楽器の話をご紹介します。

ヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器

「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という、ヨーロッパの古楽器をご存じでしょうか?このヴィオラ・ダ・ガンバはイタリア語で、 viola da gamba  と書きます。この gamba も、さきほどの「足」ですね。

なぜ楽器に足( gamba )が登場するかというと、ヴィオラ・ダ・ガンバは、ヴァイオリンやチェロのような形をしていて、足に挟んで弓で弾く楽器だからなのです。16~18世紀のヨーロッパで広く使われていたようです。

「脚」で挟む楽器に対して、ヴァイオリンのように「腕」で支えるのは、viola da braccio (ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)と呼ばれています。braccio (ブラッチョ)は「腕」という意味です。

ガンバ大阪が話題にのぼったら、思い出してみてくださいね。

 
 
logo_small.jpg vocabolario
  • gamba (女性名詞) 「足、脚」
  • braccio (男性名詞) 「腕」
 

ねんね

111030_1453~02.jpg ねんね

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今、私はイタリアのあるオペラ歌手の記事の翻訳をしています。そこで、ブラームス(作曲家)の Ninna-nanna  ということばが出てきました。これはなんでしょうか?

ちょっと声に出して読んでみましょう。発音は「ニンナ・ナンナ」です。

日本語でも似たことばを使っています。日本人は、子どもを寝かしつけるとき「ネンネ、ネンネ」と言います。語源は「寝る」から来ているとは思いますが、イタリア語で ninna や nanna は、まったく同じように使われているのです。

「ニンナ・ナンナ」と「ネンネ」、イタリア語の語感が日本語と非常に似ているので、面白いと思いました。

さきほどの Ninna-nanna は、「子守歌」のことでした。< Ninna-nanna > di Brahms で、「ブラームスの子守歌」というわけです。

ちなみに ninnare (ニンナーレ)で、「子どもを寝かしつける」という動詞もあります。

それでは、また次回をお楽しみに。


ガーラ湯沢とガラコンサート

111030_1453~02.jpg ガーラ湯沢とガラコンサート

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クラシック音楽などのイベントや何かの記念のコンサートで、「ガラ・コンサート」というのを聞いたことがありませんか。

スターの競演のときも「ガラ」という言葉を使ったりします。

 

また、只今スキーシーズンの真っ最中ですが、スキーといえば新潟に「ガーラ湯沢」という人気のスキー場があります。

⇒ ガーラ湯沢

この「ガラ」と「ガーラ」という言葉は、とても覚えやすいのですが、どういう意味なのでしょうか?

 

実は「ガラコンサート」や「ガーラ湯沢」の「ガラ、ガーラ」はまったく同じものなのです。

英語の「饗宴、豪華」などの意でgalaがありますが、英語では「ゲイラ」や「ギャーラ」と発音するようで、「ガラ」や「ガーラ」とは印象が違いますね。

 

もともと gala はイタリア語であり、発音も「ガーラ」なので、イタリア語が一番近いかもしれません。

 

イタリア語で gala  (ガーラ)とは、「大宴会、大饗宴、豪華」という華やかな宴を指します。例えば、

una serata di gala (ウーナ セラータ ディ ガーラ)「饗宴の晩」

abito di gala (アービト ディ ガーラ) 「晴れ着、正装着」

といった意味になります。

 

あの「ガラコンサート」や「ガーラ湯沢」が、こんなイタリア語とつながっているとはおもしろいですね。

 

logo_small.jpg vocabolario

  • gala 
    「大宴会、大饗宴、豪華」
  • una serata di gala 「饗宴の晩」

  • abito di gala 「晴れ着、正装着」

 

 


エスカレーターに隠れた「階段」

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エスカレータとエレベータ

子どもの頃、エスカレータとエレベータがよく似ているので間違えた記憶があります。大人でもときどき間違えることがあります。

ところが、このエスカレータという単語にある「イタリア語」が潜んでいることがわかると、この2つの単語を混同することは二度とないでしょう。

エスカレータは escalator とつづりますが、この単語の最初の「 e 」と後ろの「 tor 」を取ってみて下さい。

( e + scala + tor )

scala という言葉になりますね。

この scala (スカーラ)はなんとイタリア語の「階段、はしご」なのです。エスカレータにはイタリア語が潜んでいたのです。

もともとラテン語とイタリア語の scala が最初に存在し、escalator (エスカレータ)はあとからできた言葉です。うことで、エスカレータとエレベータの区別がハッキリとつくようになったと思います。

 

ドレミファの「スケール」

ちなみにこの scala は、ドレミファの音階の「スケール」という単語にもつながっています。「エスカレータ」という外来語から意外なイタリア語が学べると思いませんか?

外来語の「履歴」をたどるだけで、暗記に頼らずイタリア語が学べます。

 

vocabolario

scala

  • scala (女性名詞) 「階段、はしご」

 


「アンコール!」

音楽のコンサートなど演奏が終わったあと、観衆が「アンコール!」というときがありますね。

このアンコールは、そのままフランス語( encore )やイタリア語( ancora )の日常的な単語になっています。

イタリア語の ancora は「アンコーラ」という発音で「もう一度、さらに、まだ」といった意味になります。

Non e’ ancora pronto. (ノンネ アンコーラ プロント)で「まだ準備できてないよ。」となります。

ところがこの ancora というイタリア語は、冒頭で述べたようなコンサートの場での「アンコール!」としては使わないのです。

まったく別の言い方をします。それは次のうちどれでしょう?

1.Ancora una volta! 2.Bis! 3.Bravo!

 

・・・答えは2番の「 Bis! (ビス!)」です。

なぜこの Bis が、日本語でいうところのアンコールなのか?

その謎解きはなんと「自転車」や「ビスケット」という単語が手がかりになってくれます。

 

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【ひとりごと】

私は「語源」(etimologia)を主なテーマにして、このイタリア語のメールマガジンを書き続けています。「語源」というとちょっと難しそうに聞こえるのですが、難しいどころか、とても楽しい「なぞなぞ」みたいなものです。

語学の勉強というのは継続が大変ですし、とかくスランプにも陥りがちですよね。

クイズを通して、へえーっと感じてもらったり、イタリア語の学習の息抜きや励みにしてもらえればいいな、と思って執筆しています。

今回のアンコールと bis のテーマもとても面白いので、多くの方に是非読んでいただきたいです。

「こんなことにつながっていたのか~!」となること請け合いです。

 

 


フェリーニ「道」とストラディヴァリウス

♪ センスアップ その1 ♪

先日、イタリア映画の最高傑作のひとつといわれるフェデリコ・フェリーニの「道」(1954年作)を観ました。

無骨な大道芸人のザンパノと、貧しい家を助けるために、ザンパノと旅をするジェルソミーナの悲哀の物語。

本当に素晴らしい映画でした。

この映画の題名である「道」はイタリア語では、La Strada(ラ・ストゥラーダ)といいます。

ところで、イタリアが発祥であるヴァイオリンは、製作者によって、値段が大きく変わる楽器です。

その中で、最も高価とされる製作者に、ストラディヴァリウスという人がいるのですが、彼の作品の中には数億円をするものもあり、名前をご存知の方も多いでしょう。

彼の名の Stradivarius も、この「道」の意味である strada からきているといわれています。

 

♪ センスアップ その2 ♪

「道、道路」は、strada で、

「高速道路、ハイウェー」は、

autostrada(アウトストゥラーダ)といいます。
stradaのほかには、via(ヴィーア)が「通り、街道」で、例えば「ローマ通り」は Via Roma といいますね。

corso(コルソ)という表現もありますが、これは市内の商店街が立ち並ぶ通りなどを
指すようです。

 


音楽用語はイタリア語

~ 7 maggio, 2010 ~

♪ ゴールデンウィークは、晴れの日が続きました。みなさんはどんなvacanzeを過ごされましたか?私は、趣味のバイオリンばかりを弾いて過ごしました。

さて、そのときにあらためて感じたことがあります。

クラシック音楽の楽譜には、f(フォルテ)、p(ピアノ)、フェルマータ、テンポといった指示がありますが、これ、ほとんどすべてイタリア語なんですね。

しかも、こうした単語は、イタリア語の日常会話でも使われているので、

音楽がお好きな方なら、すでに数十語のイタリア語は
潜在的に知っているわけです。

例えば、

f(フォルテ)は「強い」の forte、(イタリア人の奥さんはとても「forte」です)

p(ピアノ)は「ゆっくり、静か」の piano

フェルマータは「停止、停留所」の fermata

(バスの停留所は fermata dell’autobus)

テンポは「時間」の tempo

となります。

それぞれが日常会話でどう使われているかを、調べればよいのですね。

こんなことをきっかけにしながら、イタリア語を学ぶのもひとつです。

 


イタリア語を操るモーツァルト

最近、オーストリアの天才作曲家であるW.A.モーツァルト(1756-1791)の本を読みました。

モーツァルトは、35年という生涯を通じ、ヨーロッパ中を旅して公演や作曲をしたわけですが、どうやらイタリア語は母国語のドイツ語並みに堪能だったようです。

イタリアの仮装行列(カーニバル)である carnevale (カルネヴァーレ、といいます)が大好きだ、

と残された手紙に書いてありました。

いわれてみれば、モーツァルトのオペラの代表作である、「ドンジョバンニ」「コジファントゥッテ」「フィガロの結婚」いずれも台詞はイタリア語だったのですね。

(イタリア語ではどう表記するのでしょう?―Step2にて)

イタリア語を自由に操るモーツァルト…、ちょっと意外な発見でした。

 
先ほど登場したモーツァルトのオペラはイタリア語で、

Don Giovanni (ドンジョヴァンニ)
Cosi’ fan tutte (コジ ファン トゥッテ、=女はみな、こうしたもの)
Le Nozze di Figaro (フィガロの結婚)

とそれぞれ表記します。

nozze(ノッツェ)は「結婚」で、常に複数形で用います。銀婚式はle nozze d’argento 、金婚式はle nozze d’oroとなります。

nozzeという結婚斡旋のサービス会社が日本にもありますね。

——————————–
carnevale 【m.カーニヴァル】
nozze    【f.pl. 結婚】
━━━━━━━

先日、私のメールマガジンを読んでいただいている方から、お便りで、

「勉強らしい事は何もやっていなくても雑誌の記事が不思議となんとなくわかる」

といただきました。

これぞ私の目指していることで、嬉しくなりました。

難しそうだ、と思えるイタリア語を身近な話題をきっかけにして、楽しく学んでいただこう、というわけです。

 


@とカタツムリ

111030_1453~02.jpg @とカタツムリ

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今回は外来語ではありませんが、身近な@がテーマです。

メールアドレスに使う、「@」の「アットマーク」は、ご存知ですね。これは、英語の at をもとにしています。

ところが、イタリア語では、全然違うのです。「@」のカタチをよーく見て下さい。

なんだか渦を巻いていませんか?

そうです。イタリア語では、「@」を、「カタツムリ」という意味の、chiocciola (キオッチョラ)と言うのです。

アットマークと違い、可愛らしい言い方ですね。メールアドレスを伝えることは多いので、覚えておくと便利です。

ちなみに、楽器のヴァイオリンも、先端が渦巻きになっているので、この部分も

chiocciola と言います。