古代ローマのクライアント

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クライアントは古代ローマから存在?

ビジネスの世界では、お客様やお得意様のことを「クライアント」という表現するようになってきました。

「クライアントさんとの打ち合わせ」などです。

この「クライアント」は、もちろん英語の client から来ているのですが、本家はラテン語の clientis (クリエンティス)で、古代ローマから使われている言葉だったのです!

 

クリエンティスとは?

古代ローマには、貴族の保護を受けて暮らすことのできた平民がおり、その人たちが「クリエンティス」と呼ばれ、日本語では被保護者と訳されているようです。

貴族の方は、パトロナス(「パトロン」の語源)と呼ばれましたから、パトロンとクライアントという主従関係になっており、多くのクリエンティスを抱えることがステータスにもなっていたようです。

 

イタリア語はcliente

こんなことを知ると「クライアント」がずいぶんと歴史を感じさせる言葉だと感じられてきませんか?この clientis が、変化して、現在使われる「お客様」の意味になりました。

イタリア語でも「クライアント」は cliente (クリエンテ)で、同じように「お客様、お得意様」という意味で使われています。

こうした単語も、丸暗記で覚えることが多いのですが、こんな歴史を知っていると、とても興味が湧いてくると思います。

 

それではイタリア語のクライアントにあたる cliente の発音を聴いてから、今回のまとめをしましょう。

 

vocabolario

cliente (男・女性名詞)「顧客、お得意様」

―cliente abituale
―「常連客」

―un buon cliente
―「上客」

 

イタリア語は、今回のように英語の知識を活用するだけでも、暗記に頼らず学べます。それは基本文法でもいえることです。

itacicaのメール講座は、31日間こうした「ネタ」だけでイタリア語の基礎が学べます。丸暗記も不要で、語学学校の約2回分のレッスン費用で受講できます(返金保証もあります)。

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そばとアラブ人

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「そば」はイタリア語で?

和食は寿司をはじめとして世界でも人気が出てきているので、そばも soba で通じることがありますが、イタリアではどうでしょうか?pasta giapponese でもいいかも知れませんが、うどんとは区別できませんね。

説明するには、いろんな表現がありますが「そば粉」のことは grano saraceno (グラーノ サラチェーノ)といいます。フランス人はそば粉のクレープを食べますし、イタリア人も食材としてよく知っています。ですから、pasta di grano saraceno といえば、通じるでしょう。

意味は「サラセン人(saraceno)の小麦(grano)」とでもいいましょうか。

サラセン?

サラセン人?

今回はこの saraceno にご注目です!

 

「シャッター」のイタリア語は?

私はそば粉が grano saraceno ということを知って、あれ?と思いました。なぜならイタリア語で住宅や店舗の「シャッター」のことを saracinesca (サラチネスカ)というからです。何か似ていませんか?

 

saraceno とは?

じつは、saraceno というのは「サラセン人」のことで、世界史をよくご存じの方はサラセン帝国というのを聞いたことがあるでしょう。

サラセンは「イスラム」とほとんど同じ意味で使われ、サラセン人といえば「イスラム教徒、アラブ人」を指しているのです。

ですから、アジアが原産とされるそば粉は、イスラム(サラセン)を伝ってヨーロッパにもたらされたので、grano saraceno となったのでしょう。また「シャッター」は、サラセン人の鎧戸(よろいど)が由来にあるため、saracinesca となりました。

そば、シャッター、サラセン人、と一体、何がつながるかと思ったら、意外な接点があったのですね。

 

vocabolario

「サラセン人」に親しんで(?)いただいたところで、学んだイタリア語を整理してみましょう。イタリア人に「そば」を説明することは、結構ありそうですね。「シャッター」は知っていたら、イタリア人もびっくりするかも知れませんね。

grano saraceno (男性名詞) 「そば粉」
pasta lunga di grano saraceno
―「そば」

grano saracenoの発音はこちらから↓

 

saracinesca (女性名詞) 「シャッター、よろい戸」
Alzare la saracinesca di un negozio.
―「店のシャッターを開ける。」

saracinescaの発音はこちらから↓

 

サッカーでは、鉄壁のゴールキーパーのプレーを評して saracinesca という表現を使うようです。閉まったシャッターのようにゴールできないという感じでしょうね。

saraceno (形容詞) 「サラセン人(の)、アラビア人、イスラム教徒(の)」
l’esercito saraceno
―「イスラム軍」

 

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ホンモノとレプリカ

replica

「これは、あの名画のレプリカでございます。」

なんて表現をすることはありませんか?

 

「レプリカ」はこのままイタリア語に!

何かの作品や製品の「オリジナル・本物」に対して、 「複製品、模造品、コピー」のことを 「レプリカ」といいます。

この「レプリカ」は replica として英語でも使われますが、 もともとはラテン語やイタリア語から派生しており、 なんと、イタリア語も replica で、「レープリカ」と発音し、まったく同じ意味で使われています。

例としては、

una replica di Gioconda 

(ウーナ レープリカ ディ ジョコンダ)

であればどうでしょう?

 

Gioconda とはあのダ・ヴィンチの名画「モナリザ」のことですから、 「モナリザのレプリカ・複製品」となります。

今回取り上げた replica は、イタリア語としてレベルの高い単語ですが、 この「レプリカ」を知っているだけで身近に感じませんか?

 

replica は、 「コピー・複製品」のほかにも意味があります。

さてここで問題です。 replica が動詞になると、 replicare (レプリカーレ)となるのですが、

Lo spettacolo e’ replicato. 

(ロ スペッターコロ エ レプリカート)

spettacolo (=スペクタクル ⇒「上演、公演」) となると、どういう意味になるでしょう?

 

 

「複製」から「もう一回繰り返される」 つまり「再演された」となるんですね。

「レプリカ」から学べるイタリア語をまとめておきます。

replica

(nome f.)「コピー・複製品」
ーuna replica di Gioconda
ー「「モナリザ」の複製」

replicare (verbo)「繰り返す」

となります。

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ドミノとドメイン

domino

「このウェブサイトのドメインは何?」

「それは itacica だよ!」

 

ドメインとドミノの共通項

ドメインという言葉をご存知でしょうか? ウェブサイトには「http://~.co.jp」とか、「http://~.com」というURLアドレスがありますが、この「~」の部分がドメインです。このイタリア語のサイトのドメインは itacica です。

ドメインは英語で domain とつづり、元々は「領域、領土、支配」の意味があります。支配、所有しているもの、とイメージするといいでしょう。ラテン語での語源は、dominus (=主人、主(あるじ))ですので、さらにわかりやすいですね。

 

さて、これと似た単語に domino (ドミノ)があります。バタバタと倒れていく様子は大人でも楽しいものです。

いろいろ調べてみたところ、こちらも先ほどのラテン語 dominus が語源。ですので、ここからは私の推測ですが、つぎつぎとオセロのように倒して(=支配)行くことから、ドミノと名づけられたのではないかと思います。

ドメインとドミノに意外な共通項を見つけることができました。

 

dominus ⇒ イタリア語は?

さて、ドメインとドミノには、dominus という共通のラテン語源がありました。このことを知っておけば、イタリア語の動詞 dominare (ドミナーレ)が登場しても親近感が涌くことでしょう。

この動詞は「支配する、意のままに動かせる」という意味で使われ、名詞になると domininazione (統治、支配、所有、領土)となります。

ちなみにイタリア語のドミノは domino のままです。

 

vocabolario

それでは、ドメインとドミノからたどるとわかりやすいイタリア語を整理してみます。

dominare (verbo)「支配する、意のままに動かす」
ーVenezia dominava per molto tempo sui mari. 
―「ヴェネツィアは長い期間、海洋を支配していた。」

dominazione (nome f.)「支配、統治、領域」
ーla dominazione Araba 
―「アラブの支配」

dominante (aggettivo)「支配的な、優勢な」
ーIl Buddismo è la religione dominante in Giappone.
―「仏教は日本の主な宗教です。」

dominatore (nome m.)「統治・支配者」

 

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インフルエンザウイルス

インフルエンザというイタリア語

冬になると風邪がはやり、インフルエンザの季節でもあります。私は風邪とインフルエンザの区別もよくついていないのですが、今日は「インフルエンザ」という言葉がテーマ。

ズバリ、結論から言いますと、インフルエンザは由来も含めて正真正銘のイタリア語です!

「アカペラ」と同じように、これほど日本人に知られずに広まっているイタリア語も少ないのではないでしょうか。

 

インフルエンザは「影響」という意味しかない!?

インフルエンザはイタリア語で、influenza と書きますが、もともとの意味としては「影響」しかありません。

この用語は14世紀頃、イタリアのフィレンツェで流行った風邪が、寒さや星の「影響」ではないかとされ、インフルエンツァ( influenza )と呼ばれていたことが起源のようですね。

さらに調べてみると、1743年にイタリア風邪が流行して、それが英語化したようです。

ということで、外来語がそのままイタリア語として使える「即席」言葉なのです。例文として、下の( )を埋めてみましょう。

La televisione ha molta (     )sull’opinione pubblica.

「テレビは世論に多くの影響をもつ」

わかりましたね。また、influenzare という動詞もあります。

La tua opinione mi ha molto (       ).

「君の意見は、僕にとても影響を与えたよ。」

となります。

インフルエンザからあっという間にイタリア語の学習ができてしまいました。

 

(答)influenza, influenzato

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2月が年末?

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数字と9月~12月のズレ

本日は3月1日、新年です!といったらおかしいのですが、ある時代には3月がスタートで、2月末が「年末」であることが納得できる、というテーマです。

イタリア語で、数字の7~10と、9月~12月のことをそれぞれ、

7=sette、8=otto、9=nove(ノーヴェ)、10=dieci(ディエーチ)といい、

9月=settembre、10月=ottobre、11月=novembre、12月=dicembre

といいます。なんだか似ていると思いませんか?しかし、どうして7が9月、8が10月のようにずれているのでしょう?

ここがヒントです!

 

古代ローマの暦

数字の7である sette が、settembre (9月)のようにずれているのは、古代ローマ時代の暦(こよみ)が、3月からスタートしていることによるのです。3月から数えると、

9月は7(sette)番目の月なので、settembre、

10月は8(otto)番目の月なので、ottobre、

同様に、11月は9番目のnovembre、12月は10番目のdicembreとなります。

なるほど~、ですよね。

3月から暦がスタートしていたので、2月末が「年末」だったわけです。したがって、閏(うるう)年が、どうして2月末に日にちを増やすのかがおわかりになると思います。

 

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帝王切開とタリアテッレ

カエサルこそ「帝王」

二人のローマ皇帝の名前、Julius (ジュリウス)と、Augustus (アウグストゥス)が、luglio (ルリオ、7月)と、agosto (アゴースト、8月)の名前の元になっていることを以前、お伝えしました。

もう一人、有名な古代ローマ皇帝があることばになっているのです。

それは「帝王」です。

「帝王」とは、ドイツ語の Kayser (カイザー)の訳なのですが、カイザーこそ Caesar (カエサル、古代ローマ皇帝)からできたことばなのです。(カエサルは、ジュリウス・シーザーともいいますね)

ただ、帝王切開がなぜ「帝王」なのかは、諸説あるようです。カエサルは帝王切開で生まれた、といった説まで登場しています。

 

イタリア語で「帝王切開」とは?

イタリア語でカエサルは、Giulio Cesare (ジュリオ・チェーザレ)といい、帝王切開のことを、Taglio Cesareo (ターリオ チェザーレオ)といいます。

ちなみにこの taglio は、「切断、切ること」の意で、パスタの tagliatelle (タリアテッレ)や、tagliolini (タリオリーニ)の、元にもなっていることばです。

 

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セミナーとゼミナール

講演会のセミナー、学校のゼミナール

講演会などを「セミナー」と呼びますが、予備校の名前などによく使われるのが「ゼミナール」という単語。

大学でも研究室を「ゼミ」と呼びますが、これもゼミナールの略ですね。

そもそもこのセミナーもゼミナールは、まったく同じ単語です。seminar  を英語読みするとセミナー、ドイツ語読みするとゼミナールというわけです。

セミナーもゼミナールも実際、日本語では何という意味であるかはよくわからないのではないかと思います。

塾?講義?学校?講演会?ワークショップ?

 

実は seminar はたどると「神学校」という意味で、キリスト教の教えを学ぶ場所だったのですね。イタリア語では seminario (セミナーリオ)といいます。

 

イタリア語の動詞 seminare

ここからがおもしろいのですが、イタリア語にこれと驚くほど似ている「動詞」があります。それは、seminare (セミナーレ)という動詞です。

ところがこの seminare という動詞は、日本語でいうセミナーやゼミナールとは、全くと言っていいほど異なる意味で使われているのです。

この動詞の意味がわかると、seminar の意味もなるほどと理解できるようになります。

これをクイズにしたいのですが、難しいと思いますので、ヒントを元にするとこの seminare という動詞の意味がわかってきますよ。

seminare il grano nel campo 
( campo=「畑」、grano=「小麦」)

 

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デマ

「それはデマでしょ?」

「消費税が値上げされるらしいよ。」
「え、本当? それはデマじゃないの?」

という表現は日本人なら自然と使っているでしょう。

ところがこの「デマ」というのは、日本語のようでありながら、外来語であり、しかもとても古い歴史のある言葉なのです。

 

なんと起源は古代ギリシア語の「デマゴゴス」なのです。

古代ラテン語にも demagogus という単語があり、「民衆扇動家」という意味で使われています。

つまりこの「デマ」は、もともと政治のことばで、根拠のない噂などを流して、民衆を都合のよいように扇動することでした。

この dema- は「民衆」の意味があるので、たとえば democracy 「民主主義」とも関わりがあります。

 

イタリア語の「デマ」は?

ギリシア語にはじまり、ラテン語、そしてドイツ語の demagogie となって、日本に輸入され、「デマ」として使われるようになったようですね。

当然、イタリア語でも demagogo (デマゴーゴ)などの単語として使われています。

ちなみに日本語の「でまかせ」はこの「デマ」とは関係がなく、「口から出るに任せる」ことだそうですよ。

 

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アカペラ

日本人が知らずに使うイタリア語の決定版!

日本人がイタリア語とは知らずに使っているカタカナ外来語。

その中でも私が「特ダネ」と呼ぶネタがいくつもあるのですが、今回はそのひとつ。(というより、これだけアンテナを張りながらも、私が気付かなかっただけなのですが…。)

歌で伴奏をつけずに歌うとき、「アカペラで歌います」と言いますが、この「アカペラ」は、日本人になじみの外来語です。

実はその「アカペラ」が正真正銘のイタリア語だったのです!あまりにも身近にあったイタリア語で驚きますね。

つづりは

a cappella 

です。

意味は何だと思いますか?ヒントです。

ミケランジェロの描いた「最後の審判」などで有名なヴァチカンの「システィーナ礼拝堂」のことを、

La Cappella Sistina

といいます。

つまり、「礼拝堂、聖堂」のことを cappella というので、a cappellaは「礼拝堂の中で」という意味だったのです。

ではなぜ、伴奏なしで歌うことが「アカペラ」なのか、これにはさらにおもしろい由来があります。

とにかく、日本人の誰もが知っている「アカペラ」が、前置詞まで含んだ正真正銘のイタリア語だったとはおもしろいですよね。

 

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カレンダーという帳簿

カレンダーは「帳簿」という意味だった!?

今使われている言葉でも、成り立ちはちょっと違う意味だったことはよくあることです。

日本語では月はじめの1日のことを「ついたち」と言いますが、古代ローマでは calendae (カレンダエ)と言いました。

古代ローマでは、この calendae の日(=○月1日)に、お金の貸し借りの清算や、帳簿など台帳のチェックをしていたので、「帳簿」のことを calendarium (カレンダリウム)というようになりました。

それが次第に、1日につける帳簿だけでなく、「暦(こよみ)」のことも指すようになったのです。

 

イタリア語のカレンダーは

「カレンダー」のことはイタリア語で calendario (カレンダーリオ)といいますが、はじめから今のカレンダーではなかったということですね。

それではちょっとクイズです。

Calendimaggio

という言葉があるのですが、どういうことを指すのでしょうか?

ヒント、maggio は「5月」です。考えてみて下さいね。(答えはイタリア語の辞書にもあります。)

 

vocabolario

  • calendario (男性名詞) 「カレンダー、暦」
  • almanacco (男性名詞) 「暦、暦書」
  • diario (男性名詞) 「日記」 tenere un diario「日記をつける」

 

 

 

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民主党のマニフェスト

「マニフェスト」はもともと英語ではありません!

現在、政権を握る民主党ですが、「マニフェスト」と称して公約(?)を行っています。

この「マニフェスト」はあっという間にわれわれ日本人の間に広まりましたが、実はラテン語が語源で、manifesto は、イタリア語でも発音もつづりも「そのまま」使われているのです。

というより、イタリア語から英語を経由して日本に入ってきたという方が正確ですね。

ですから、イタリア語には manifestare (マニフェスターレ)で「明らかにする」という動詞まであるのです。

 

「マ二フェスト」の意味

このマニフェストは、意味としては、「宣言、声明文、公約」ですが、もともと、言葉を分解してみると、ラテン語で

manus (手) を fendere (打つ)となります。

つまり「手を打つ、手を叩くほど明白、明瞭なことを示す=宣言する」となったのですね。

民主党のマニフェストは、手を叩くほど明白で、それが実現されているかどうかはわかりませんが…。

ちなみに、この manus の「手」は、イタリア語では mano (マーノ)といいます。

 

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乾かないうちがフレスコ画


絵画の「フレスコ画」はどういう絵の技法?

絵画で「フレスコ画」というのをお聞きになったことがあると思います。イタリア・ルネッサンス期の壁画などで、盛んに用いられた絵の描き方です。

ラファエロやミケランジェロの作品にも、フレスコ画があります。

このフレスコ画というのは、壁に漆喰(しっくい)を塗り、その漆喰が「乾かないうち」に、つまり「フレスコ( fresco )」な状態で、顔料で絵を描く技法のことをいいます。

この「フレスコ( fresco )」は、ずばりイタリア語。

意味は「新鮮な、さわやかな、新しい」という日常的な言葉なのです。frescoは「新鮮な」という意味のほかに、「涼しい、冷たい」という意味もあります。

 

「フレスコ」の使い方

例えば、

pasta fresca (パスタ フレスカ)

だと、どういう意味かわかりますね。新鮮なパスタ、ですから「生パスタ、打ち立てのパスタ」ということです。

野菜でも新鮮でとれたてのものはイタリア語で、  fresco と言います。そしてこの fresco は、変形して英語の「フレッシュ(fresh)、新鮮」になっているわけです。

でも、フレスコ画の画法と「フレッシュ」が結びついている日本人はあんまりいないでしょうね。「フレスコ画」は「フレッシュ画」だったわけですから。

ちなみにイタリア語で「フレスコ画」のことは affresco (アッフレスコ)ともいいます。

 

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8月とローマ皇帝

8月とローマ皇帝アウグストゥス

8月がスタートしていますが、毎日本当に暑い日が続きます。でも9月になって涼しくなると、途端にこのうだるような暑さが懐かしくなったりするのが不思議です。

さて、この8月は英語では august 、イタリア語では agosto (アゴースト)というのですが、じつはローマ皇帝のアウグストゥス( Augustus 紀元前63年生まれ、14年死去)にちなんでいます。

シーザー(カエサル)の後継者であったアウグストゥスは皇帝に即位したのち、これまでの暦の8月の名称を、自分の名前に変えたそうです。

 

アウグストゥスからはじまったPax Romana

彼が皇帝として即位してから約200年間は、ローマ帝国は安定の時代を迎え、パクスロマーナ( Pax Romana )「ローマの平和」と呼ばれています。

なにげなく使っている暦が、古代ローマの皇帝の名前だったとはおもしろいですね。

ちなみにイタリアの切手にもなっているので、ご紹介しておきます。この切手にはaugustus imperatorと書いてありますが、このimperatorは、エンペラー(皇帝)のことです。

 

agostoというイタリア語の8月にも親しんだところで、イタリア語の暦のおさらいをしておきましょう。

gennaio(1月)
febbraio(2月)
marzo(3月)
aprile(4月)
maggio(5月)
giugno(6月)
luglio(7月)
agosto(8月)
settembre(9月)
ottobre(10月)
novembre(11月)
dicembre(12月)

 

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ローマ皇帝と7月、8月

いよいよ本格的な暑さがやってきました。夏休みも待ち遠しくなってきましたが、日本ではだいたい一週間程度です。

先日、あるイタリア人に今年の夏休みはどのくらい?と尋ねたら、「8月の一ヶ月」と言っていました。平気でこんなに長い休暇が取れるのはうらやましいですね。

 

さて、7月と8月は英語で、july と august というのはご存知の通りですが、イタリア語でも、luglio(ルリオ)と agosto(アゴースト)といい、ちょっとカタチが似ています。

なぜなら7、8月はどちらも古代ローマの皇帝の名前からとっているからなのです。

Julius(ジュリウス)と Augustus(アウグストゥス)という皇帝の名前がそれぞれ、

Julius ⇒ 英語の july、イタリア語の luglio
Augustus ⇒ 英語の august、イタリア語の agosto

となりました。

ちなみに休暇の「バカンス」ですが、イタリア語ではvacanza(ヴァカンツァ)といいます。

 

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シンパ

「シンパ」は日本語?

今回はとっておきのネタをお送りします。

「シンパ」という言葉をご存じでしょうか?

政治でよく使われている言葉で、「自民党シンパ」とか「共産党シンパ」あるいは「日本シンパ」など、聞いたことがあるでしょう。

この「シンパ」とは「共鳴者、共感者、支持者」という意味です。
ときどき「シンパ」ではなくて「親派」と書いてあるのを 見ることがありますが、この使い方は実は間違いなのです。

なぜなら「シンパ」とは 英語の sympathyzer (シンパサイザー)の略だからです。

ただ「親派」も漢字と意味がしっくりくるから使われているのでしょうね。
sympathy で「同調、共感」という意味なのですが、この単語はギリシア語で、

sym「共に」+ pathy「苦しむ、受ける(=感情)」

がもともとです。そこから「共感、共鳴」になりました。
ではこの「シンパ」ですが、われらがイタリア語にもあります。

それは、おわかりですね。

simpatico 「親切な、優しい」 (シンパーティコ)

これは「親しみやすい、好感のもてる、感じのいい」という意味で、「シンパ」だったわけです。

イタリア語を学ぶ方のほとんどは、このシンパとsimpaticoが結びついていないと思いますが、こうして考えると親しみが涌きますね。

 

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ソマリアの海賊

111030_1453~02.jpg ソマリアの海賊

 
pirata.jpg

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♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
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以前、アフリカ・ソマリア沖の海賊がニュースになりました。

イタリア語で「海賊」は、pirata (ピラータ)といいます。このpirataは、なじみがないかというと、そうでもありません。

ハリウッド映画の「パイレーツオブカリビアン」の pirates や、野球選手であった桑田投手が引退を迎えた、大リーグチーム、ピッツバーグ・パイレーツの pirates はご存じでしょう。

英語のpirates(パイレーツ)を考えると、「海賊」を表すイタリア語の pirata (ピラータ)にも、ぐっとなじみが出てきます。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
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ちなみに「海賊船」のことは、nave pirata (ナーヴェ ピラータ)といいます。nave(ナーヴェ、=船)は「操縦、航海」のナビゲーション(navigation)と同じ語源です。海賊を学んだので、「山賊」もみてみましょう。「山賊」はイタリア語で bandito (バンディート)です。

banditoは、「山賊」のほかに、「盗賊、ギャング」といった意味もあります。

 

logo_small.jpg vocabolario

  • nave  【船】
  • pirata  【海賊】
  • bandito 【山賊、盗賊、ギャング】

興味のある時事ニュースは、語彙力のアップにつながります。

丸暗記せず、エッセイを読みながら、イタリア語学習ができるのが、私の教材です!
http://itacica.com/lettera.html

━━━━━━━
♪ 編集後記 ♪
━━━━━━━

今回は、海賊と山賊という物騒なテーマでした。

今、ニュースになっている「海賊」という言葉を耳にしたとき、映画や小説の中だけではない、
と思われた方も多かったと思います。

以前、東南アジアのラオスを旅行していたら、「この国道は山賊が出る」とガイドブックに書いてあり、びっくりしました。

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グロテスクは洞窟から?

111030_1453~02.jpg グロテスクは洞窟から?

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「グロテスク」はもとはイタリア語

奇妙なデザインを見たりしたとき、「ちょっとグロテスクだな」なんていう言い方をします。

このときの「グロテスク」という言葉ですが、出どころを調べてみたらとてもおもしろいことがわかりました。

グロテスクはフランス語の grotesque (グロテスク)が外来語として日本語に定着したのですが、もともとは grotta (グロッタ)というイタリア語なのです。

grotta というのは「洞窟(どうくつ)」という意味で、あの有名なナポリにある「青の洞窟」も Grotta Azzurra (グロッタ アッズーラ)といいますね。

ではなぜ洞窟が、グロテスクになったかというと、ある洞窟から発見された模様がとても奇妙で「グロテスク」だったからなのです。

 

vocabolari

  • grotta (女性名詞) 「洞窟」
  • grottesco (形容詞) 「グロテスクな」

 

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プラザとパレス

プラーザ、プラザ

横浜市に「たまプラーザ」という駅があります。他には「京王プラザホテル」というものもあり、「プラザ」は身近な名詞になってきています。

また「パレス」も「グランパレス」のようにマンションの名前に使われたりするので、親しみがあると思います。

ところが、この2つの単語は親しみがあるわりに、その意味となるとよくわかっていないのではないでしょうか? そしてイタリア語やイタリアの歴史と関わっていることも。

まず「プラザ」ですが、これはスペイン語 plaza の外来語として定着したものです。元はラテン語の platĕa で、「広い道」や「広い空間」の意味からはじまりました。

現代イタリア語では、piazza (ピアッツァ)となっています。この piazza も日本語に入ってきましたね。意味は「広場、市場」となります。

つまりプラザとピアッツァは、スペイン、イタリアの言語の違いだけだったのですね。

 

パレスは、イタリア語でなんでしょう?

続いて「パレス」の palace ですが、これはイタリアのローマのある「遺跡」が由来であることがわかりました。palace のように、pala ではじまるある有名な遺跡の名前がヒントです。

考えてみて下さい。

vocabolario

  • piazza (女性名詞) 「広場、市場
  • palazzo (男性名詞) 「宮殿、庁舎、ビル 」

 

   Palatina (古代ローマ遺跡であるパラティーナの丘が由来です)

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紀元前、紀元後・・・


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紀元前、紀元後は、B.C. A.D. A.C. D.C.??

今回は、紀元前、紀元後をテーマにして学んでみます。

博物館に行くと、B.C.100とか、A.D.100とか書いてありますね。あれは、紀元前100年、紀元後100年、ということですが、略は、B.Cは before Christ、A.D.は anno Domini です。

ところが、イタリアへ行くと、ちょっと混乱してしまいます。A.C.100とか、 D.C.100とか、書いてあるのです。

あれ?これは紀元前だったかな、紀元後だったかな?とならないために、何の略だったかを覚えておくと忘れません。

 

イタリア語の表記は

紀元前のA.C.は avanti Christo (アヴァンティ・クリスト)

紀元後のD.C.は dopo Christo (ドーポ・クリスト)

avanti は、「前に、前方に」という意味で、andare avanti (アンダーレアヴァンティ)で「前に進む」となります。dopo は、「あとで、次に」という意味で、 dopo (ア ドーポ)は「また、あとでね」なんてことにも使います。

つまり「キリストの前、キリストの後」ということです。

 

ちなみに1000年祭は・・・

ちなみに、キリスト教では、1000年祭のことを millenium(ミレニアム) といいます。西暦2000年も「ミレニアムだ!」といってお祭りしましたね。このことを、知っておくとイタリア語の1000の単位は、カンタンです。

イタリア語の数字の1000は mille (ミッレ)なのです。2000は due milla 、3000は tre milla ・・・となるわけです。

さらに、単位のmm (ミリ)は、1mの「1000」分の1ですから、millimeter (ミリメーター)なのです。

ここでも mille (ミッレ)が登場しています。面白いですね。

 

vocabolari

  • avanti Christo 「紀元前」のA.C.
  • dopo Christo 紀元後」のD.C.
  • avanti は、「前に、前方に」

    andare avanti (アンダーレアヴァンティ)で「前に進む」

  • dopo は、「あとで、次に」

dopo (ア ドーポ)は「また、あとでね」

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