Violettaさんインタビュー

ヴィオレッタさんにインタビュー

NHKでイタリア語講座や、料理の番組にも携わったヴィオレッタさん。結婚を機に、来日。日本での子育てを経て、イタリア語の教師や料理の先生などをしながら、日本に20年以上、在住してきました。

ロシア語、英語、フランス語、日本語まで堪能な、ヴィオレッタさんに、語学を学ぶコツや、日本での長い生活を通じて感じたことは、どんなことだったのか、インタビューしました!

-Sei venuta in Giappone con il proposito di diventare insegnante?
Devo dire che sono venuta in Giappone un po’ per caso, quando studiavo in Russia ho conosciuto mio marito e immaginavo che insegnare sarebbe stato il lavoro piu` probabile.

-日本には先生になろう、と思って来たのですか?
日本には、ちょっとした偶然で来たのよ。ロシアで勉強をしていたときに日本人である夫と出会って、日本に来ることになったわ。そのとき日本であれば、先生が合っていそうな職業じゃないかしら、とは考えていたわね。

-Come e` nato il tuo interesse per il Giappone?
Il mio interesse e` nato dopo. Dopo parecchio tempo ho cominciato a rendermi conto che ci sono diversi aspetti del Giappone che mi si confanno, distanza tra le persone, anonimato. Ma anche il fatto che qui non sono “la moglie di”, ho un mio nome e una mia carriera.

-日本に興味を持ったきっかけは?
興味はあとになってからよ。子育てを経て、あとになってから。日本にはイタリアとはいろんな違った面があって、それが私に合っているわ、とようやく感じることができたわ。
例えば、人との間にある距離感であったり、プライバシーが守れるところとか…。それに日本では教師やさまざまな仕事をしているので、「~の妻」ではなく、私の名前やキャリアを持てるということも、私にとって良かった点ね。

-Hai cominciato a insegnare con un metodo preciso o sei andata per tentativi? 
Sono andata per tentativi, chiedendo agli altri colleghi. Secondo me, gli studenti giapponesi hanno bisogno di sicurezza, l’insegnente deve sentirsi sicuro di quello che fa, cosi` gli studenti si rilassano ed e` piu` facile che apprendano. Uso il giapponese qualche volta per spiegare la grammatica o dei significati al volo, per me e` importante dare attenzione individuale anche durante lezioni di gruppo, dove posso cerco di seguire gli studenti uno ad uno, spesso utilizzando attivita` di scrittura.

-イタリア語を教えはじめたのは、ある決まったメソッドに沿って? それともいろいろ試しながら教えていった?
同僚に聞いたりして、試行錯誤しながら、だったわ。
私からすると日本人の生徒は安心感が必要なのね。だから先生はやっていることが正しいと感じてもらうようにしないと。そうすれば、生徒はリラックスして、学びやすくなるのよ。日本語は、文法や意味をすぐ説明しなくてはならないときにときどき使うわね。
大切なことは、グループレッスンであっても、一人ひとりに注意を向けること。ライティングのワークをよく使ったりするのだけど、それなら生徒を一人ずつ指導できるわ。

-Quali consigli da a chi vuole studiare l’italiano?
Leggere e ascoltare tantissimo, perche` questa e` la mia esperienza nell’apprendimento di una lingua straniera, ho studiato il russo, l’inglese il francese e il giapponese.

-イタリア語を勉強したい、という人へのアドバイスは?
たくさん書いて、たくさん聴くことね。私は、ロシア語、英語、フランス語、そして日本語を学んだのだけれど、このことはたくさんの外国語を学んだ経験からのアドバイスとして言えることよ。

-Quali sono i tuoi progetti per il futuro?
Scrivere un libro di cucina, vorrei dedicarmi di piu` all’insegnamento della cucina italiana, trovare una strada per poter dire le cose che mi piacciono sul cibo, il significato, la tradizione, la cultura culinaria, i legami con la Toscana e con la mia storia familiare. Venire qui mi ha portato a riscoprire le mie radici, la nostalgia mi ha spinto a rivalutare delle cose che davo per scontate.

-将来の計画は?
料理の本を書くこと。イタリア料理を教えること、このことにもっと専念したいわね。
食べるもの、食べるものひとつひとつが意味すること、伝統的なことやイタリア料理の作り方の文化、トスカーナ地方や私の家族の歴史とのつながり、といったことで、私の好きなことを発信できる方法を見つけたいの。
ここ日本に来た、ということは、私のルーツを再発見することになったし、故郷であるイタリアへの想いを感じ、イタリアにいたときは見過ごしてきたことをあらためて見直す機会にもなったの。

-Grazie!
-ありがとうございました!

Violetta MastragostinoVioletta Mastragostino(ヴィオレッタ マストラゴスティーノ)さん

イタリア語、トスカーナ地方の伝統料理の講師。イタリア語以外にも、ロシア語、英語、フランス語、そして日本語に堪能。20年以上、日本に滞在し、NHKのラジオとテレビ番組や、ナレーターとしても活躍中。


市吉則浩さんインタビュー

市吉 則浩さんにインタビュー

 「駐車(ちゅうしゃ)」が「チュチャ」、「討論(とうろん)」が「トロン」、「農民(のうみん)」が「ノミン」と発音し、日本語と全く同じ意味。そんな言語をご存知でしたでしょうか? ・・・そうです。日本のお隣り、韓国語です。
「へえーっ、面白い!」という感じる視点から、韓国語を学ぶ。そんな韓国語の本を書かれている方がいらっしゃいました!
外来語からかなりのイタリア語を学べる、という視点をもっている私からすると、非常に共感する発想で書かれた、韓国語の学び方。第三回イタチカ・ドットコムのインタビューは、「日本人だからできる!漢字で覚える韓国語」 の著者、市吉則浩さんです。

市吉則浩

-韓国語だけで、かなりの著書の数ですね?

そうですね。最初に書いたのは、『「冬のソナタ」をもっと楽しむ本』でした。これは、ちょうど「冬のソナタ」がブームになった頃、ドラマの「こんなところがおかしい!」「なぜこんなことがあるの?」といった、韓国の文化や習慣を知っていないと、理解できない部分がありまして、これを解説する本を出したんです。

そこから、韓国ドラマを解説する本をシリーズ化しよう、というお話をいただきまして、それでとても忙しくなって。やはり夜でないと時間が捻出できず、昼間はフラフラになりながら、韓国語のクラスを教えてました(笑)。

-もともと何をきっかけに韓国語を?

実は、最初から、韓国語をやろうと思っていたわけではなかったんです。もともとは、海外で仕事がしたい、という思いがありまして…。

市吉則浩

まずは日本語を教える資格、日本語教師の資格をとりました。当初は、アジアの中でも、東南アジアや、台湾等、を希望していたのですが、どうしても教師の空きのタイミングが合わなくて。それで、縁があって韓国に行くことになりました。

当時、韓国に行って驚いたのは、韓国の方の、語学に対する熱心さ、です。

皆さん、仕事が始まる前の時間、朝6:30から、日本語を学びに来るんです。あるいは、仕事が終わってからの夜、夕方ですね。しかも、前の晩、どんなにお酒を飲んでいても、翌朝、皆さん、休まない、サボらない。一人もですよ。
私も刺激をうけて、ソウルの学校で韓国語を学び始めました。

-韓国語の魅力は?

市吉則浩

まず、学べば学ぶほど、本当に日本語と近い。「あっ、韓国語でもこう言うんだ!」という発見が今でもあるんですね。例えば、「話に花を咲かせる」とか、「口に合う」といった表現は、韓国語でも同じです。数千年以上にわたる、隣国としての歴史的な関係の深さを感じるんです。
また、ちょっとした違いも面白い。例えば、発音では、韓国語では、「ゾ」や「ザ」という音が無かったりとか、或いは、「白黒テレビ」を、「黒白テレビ」、「あっちこっち」という表現を「こっちあっち」と表現したりとか。
また、韓国語を通じて、これだけ私たちにとっては、外国人である韓国の人と親しく慣れるんだ、というのも大きな発見でした。歴史的なことを抜きにしても、誤解していることも多く、語学を通じて知り合ってみれば、当初考えていた壁など無い。
韓国の人は、私の印象では、総じて、わかりやすくて、単純・明快で、付き合いやすい方々だと実感しています。

-初心者にお勧めの学習法は?

まずは、韓国の文字、「ハングル」の読み方から学ばれることをお勧めします。
ハングル、というと難しそうな印象をお持ちになる方が多いのですが、構造はローマ字と似ているんです。つまり、「k」と「i」を組み合わせて「ki」にすれば、「キ」と読む、といったように、パーツ・パーツを覚えて、組み合わせるコツをつかんでしまえば、案外簡単に読めるようになってしまいます。
あとは、文法の構造は、日本語とほとんど一緒なので、単語だけ、日本語で作った文にあわせて置いていけばいい。
ですから、何年か使わなくても、単語さえ思い出せば、語順に悩まず、すぐ韓国語の文章は作れるんです。

市吉則浩

-今後の展望はいかがでしょう?

韓国語というのは、使われている言葉の7~8割が漢字の言葉なので、非常に日本語と似通った言葉が多いです。例えば、「家具」は「家具」ですし、「価値」は同じく「価値」。しかも、日本では、漢字一文字に対して音読み・訓読みと読み方が複数ありますが、韓国語では、基本的には読み方は一個。例えば、「会社」が「フェ・サ」だと覚えてしまえば、「サ・フェ」と言われたときに、あ、「社会」という意味かな?、と、まるでクイズを解くように想像できるようになってきます。
そんな韓国語の面白さをもっと知ってほしいし、日本と韓国の交流がもっと盛んになってほしい。そのお役に少しでも立てるようになっていければ、うれしいですね。

-ありがとうございました!

<インタビュー後記>
とても穏やかなお人柄から語られる韓国語の魅力は、「将来、韓国語、やりたい!」と思うほど、とても楽しいものでした。イタリア語や欧米系の言語では、日本語との「違い」が楽しかったりしますが、韓国語では、日本語に本当に「近い」ところに魅力がありそうです。
インタビュー後、私たちの忘れ物を届けようと自ら走って追いかけてきてくださったお人柄に感銘を受けながら、インタビューを後にしました。
市吉さん、本当にありがとうございました! (インタビュアー:松本、村越)

市吉則浩さん

市吉 則浩

1973年東京生まれ。明治学院大学卒業。2000年日本語講師として渡韓。延世大学校韓国語学堂を修了し、帰国後、韓日交流センターを主宰する。韓国語教室で語学指導に従事するかたわら、日韓にかかわる様々な活動に携わる。著書に、「ローマ字だからすらすら覚える韓国語」「今すぐ使える韓国語フレーズ ~うきうき韓国ライフ編」、他がある。

【著書】(他多数)


Marinaさんインタビュー

Marina Zicchettiさんにインタビュー

日本に10年以上、在住して、イタリア語を教え続けている、マリーナ・ズィケッティさん。なぜ、10年以上も前に、日本に? どんな学習法がお勧め? そんな本音の質問を、インタビューでは、聞いてみました。

-Sei venuta in Giappone per diventare insegnante di italiano?

No. Pensavo che sarebbe stato bello poterlo fare, ma non sapevo proprio se sarebbe stato possibile. Comunque mi interessava molto il Giappone, ho sempre pensato che un giorno ci sarei venuta. Non sapevo se avrei potuto fare l’insegnante ma innanzitutto sentivo di dover venire qui.

-もともと、イタリア語講師になろうと思って、日本に来た?

いいえ。なれたらいいな、とは思っていたけど、なれるかどうか確実にはわかっていなかったわ。
それより、日本にとても興味があって、「一生のうち、必ず日本に行こう」そう思っていたので、講師になれるかどうかわからなかったまま、まずは日本に来てしまったのよ(笑)。

-Come e`nato il tuo interesse per il Giappone?

Da un cartone animato che si chiama “L’invincibile Ninjia Kamui”. Quando frequentavo le elementari in Italia trasmettevano diversi cartoni animati giapponesi, non solo Ninja Kamui , anche Heidi, le opere di Hayao Miyazaki e di Go Nagai, poi Lady Oscar, i Cavalieri dello Zodiaco, ecc… Molti dei cartoni animati giapponesi parlavano di famiglia, della ricerca della mamma per esempio come in “Dolce Remi`” , al quale anche mia madre si era appassionata e che spesso guardavamo insieme. Era curioso come un paese asiatico potesse e volesse fare proprie in un’opera d’animazione la cultura e l’ambientazione europea. Comunque appena ho saputo di quale paese si trattasse, ho preso il mappamondo regalo della mia bisnonna, e visto il Giappone dall’altra parte del mondo, ho giurato che un giorno ci sarei andata.

-日本に興味を持ったきっかけは?

カムイ伝。(注:漫画家、白土三平の代表作。) 私が、小学校から中学校のころ、日本のアニメがイタリアのTVでやっていたんだけど、本当に面白かったわ。もちろん、カムイ伝だけではなくて、アルプスの少女ハイジといった、宮崎駿のアニメや、セイント・セイヤとか、ベルバラとか。
特に、日本のアニメは家族の話も多いでしょ?お母さんを探したりする話などは、母親も一緒になって、ハラハラしながら見ていたわ。
とても不思議だったのは、アジアの国なのに、ヨーロッパの文化や風景を反映したアニメになっていたこと。
なぜアジアの国なのにそれができるの? ということがとても不思議だったわ。こういうアニメが日本という国で作られた、という話を聞いたとき、祖母からもらった地球儀を引っ張り出して、日本がどこにあるかを探して、こんなにすばらしいものを作り出す国に、将来必ず行ってみよう、と思っていたのよ。

-Quando sei venuta e hai cominciato ad insegnare l’italiano, sei andata per tentativi?

Si`, quando ho cominciato ad insegnare l’italiano, a scuola non c’era nessuno preposto al tirocinio, all’inizio e`stata dura.
Comunque osservando il metodo di insegnamento dei miei professori di giapponese che insegnavano esclusivamente in lingua giapponese, confrontandomi negli anni con colleghi esperti, con amici e studenti, sono arrivata al metodo diretto.

-日本でイタリア語を教え始めたとき、教え方をとても試行錯誤したとか?

そう。日本でイタリア語を教え始めたとき、当時は、誰も教え方を教えてくれる人がいなかった。だから最初はとても大変だったわ。
でも自分が日本語を学んでいるとき、そして教えていく中で、それからベテランの人や、同僚、仲間とも話を重ねていって、最終的には、“ダイレクト・メソッド”がいい、という結論にいたったのよ。
ダイレクト・メソッドというのは、イタリア語だけの環境に身をおいて、イタリア語だけで学び実践する方法。もちろん、色々なアプローチがあるので道は一つではないけど、実際の場面で会話できるようになるためには、結局、実際の場面に近いこの方法が一番効果があると考えているわ。

-Quali consigli dai a chi vuole studiare l’italiano?

Nello studio dell’italiano e`inevitabile la componente stress del “non capisco”. Per quanto uno studente abbia raggiunto un livello avanzato, ci sara` sempre qualcosa che gli sfugge, capita anche tra parlanti della stessa lingua. Vorrei quindi dire a chi si avvicina all’italiano per la prima volta che questo disagio e`inevitabile: e`necessario abituarcisi affinche`non diventi fonte di ulteriore stress. Desidero che lo studente si eserciti a fare ipotesi, parlare e comprendere all’interno di questo stress.

-イタリア語を学ぶ人へのアドバイスは?

イタリア語を学ぶ上で、「わからない!」「聞き取れない!」という“ストレス”は避けて通れないテーマ。というのも、どんなに上級になったとしても「わからない!」「聞き取れない!」というストレスは出てくるものよね。だから初心者の人に伝えたいことは「わからない!」というストレスは、当たり前だし当然のこととして、ストレスを感じること自体にストレスを感じないでほしいのよ。
むしろ、ストレスに慣れる、という意識がとても大切。ストレスがある中で、どうやって、推測したり、話すか、聞き取るか、という練習をしてほしいわね。

-Quali sono i progetti per il futuro?

Abitare lontano dalla citta` a contatto con la natura. Sono piuttosto preoccupata per come si sta modificando l’ambiente in cui viviamo. Un posto del Giappone che amo molto e`Okinawa e vedo che sta cambiando in peggio ogni volta che ci vado. Forse in futuro convivere con la natura diventera`una priorita`.

-将来はどんな生活をしていきたい?

田舎暮らし、自然のある暮らし、たとえば、土いじりとか、そういった生活をしたいと思っているわ。今、地球の環境問題は、とても深刻だと感じているし、私が大好きな沖縄方面も、自然の破壊がどんどん進んでいるし…。将来的にも、自然に近い生活をすることが、とても大切になってくるのではないかしら?

-Grazie!
-ありがとうございました!

Marina ZICCHETTIMarina ZICCHETTI(マリーナ ズィッケッティ)さん

トリノ大学で心理学を専攻後、来日。長沼日本語学校にて日本語を習得し、その他ラテン語、英語にも通ずる。1998年よりイタリア語を指導し、小学館の社員向けサークルや、イタリア文化会館、ベリタリア、日伊協会にて講師をつとめる。NHKのラジオ講座の講師や、その他イタリア語関連の学習書の音声担当も多数。これまでおよそ6~7000時間(約10年)を講師として日本で教えた経験を持つ。

マリーナ先生の監修教材<Corso d’ascolto>シリーズは、「学ぶ・知る⇒使える・話せる」という語学学習の永遠のテーマに真っ向から取り組んだ力作の初級者向けヒアリング教材です。「わからない」というストレスを感じながら学ぶ2部構成です。

⇒ 1.Corso d’ascolto unita’ uno (自己紹介)

⇒ 2.Corso d’ascolto unita’ due (はじめの会話)

 


故郷イタリアの再発見

故郷イタリアの再発見

先日、通勤電車のアナウンスで、「ただいま、1分の遅れで発車しております。お急ぎのところ大変申し訳ございません。」といったので、びっくりしました。

1分間で謝るなんて…。

イタリアやスペインだったら考えられません。ちょっとせわしない日本ではあります。そんな日本も、海外に出ることで良さを再発見することがあります。

今回の私どものインタビューは、NHKのイタリア語講座でおなじみのVioletta Mastragostinoさんです。トスカーナ地方のお料理の先生としても活躍中です。

日本に来たことで、かえって故郷イタリアを見直したヴィオレッタさん。来日のきっかけや、日本での語学の上達のヒントもお話下さいました。

→ http://itacica.com/cultura/violetta/