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16.イタリア語の数と冠詞(5)―リスト作曲「La Campanella」

リストの「ラ・カンパネラ」という曲をご存知でしょう

 

イタリア語の数と冠詞(5)

【 リスト作曲「La Campanella」 】

 

前回は、映画「 Il Postino 」から、il が、男性名詞(単数)の定冠詞であり、

単数は il gelato、複数は i gelati になることを学びました。

 

ところで、みなさんは、リストというピアノの作曲家の代表作である

ラ・カンパネラ」をご存知でしょう。

 

おそらく曲の冒頭を聴くと「あ、あれか」とお分かりになると思います。

このカンパネラはイタリア語で「」という意味で、

最初の「ラ」の LA は、今回学習する女性名詞(単数)の定冠詞なのです。

 

最近、日本でも「ラ~」という店の名前を多く見受けます。

ラ・ヴィータ、ラ・プリマヴェーラ、ラ・ヴォ―リアマッタ、ラ・ベファーナ…。

これも定冠詞 LA が登場しています。

 

イタリア語の女性名詞の単数は pasta、pizza のように a で終わるので、

la pasta、la pizza となり、韻を踏んでいます。

la campanella も「ラ」カンパネ「ラ」となりますね。

 

それでは、定冠詞 la に意識して発音してみましょう。

la campanella

よく聴いてみると、ラカンパネッラではなくて、「ラカムパネッラ」に近いので、カタカナに惑わされず、聴いたまま発音してみましょう。

イタリア語の「女性名詞の単数」の定冠詞は「 la 」で、複数の場合は「 le 」です。例えば、pizza は、a で終わるので女性名詞(単数)でしたから la pizza、複数のときは le pizze のようになります。

 

< esercizio(練習) >

pizza と複数の pizze に定冠詞をつけるとどうなるかを意識して、音声を聴いて発音してみましょう。

la pizza, le pizze

※ le pizze も e の音で韻を踏んでいます。il libro、i libri、la pizza、le pizze のうち、il libro 以外は、すべて語尾で韻を踏んでいるので、リズミカルに聴こえますね。