22.イタリア語の動詞(1)―「眠る」ためのドミトリー
「ドミトリー」からいよいよ「動詞」の学習です!
イタリア語の動詞(1)
【 「眠る」ためのドミトリー 】
とうとうここまで来ました。あと10回のレッスンです!
読み方、名詞、冠詞、形容詞、の基本を学んだので、
何かご自分で、イタリア語のフレーズを作ってみたい、
そんなお気持ちになったらしめたものです。
いよいよ、「動詞」を使えば、立派なイタリア語のフレーズができるのです。
イタリア語の動詞というのは、とても面白い働きをします。
「眠る」という動詞 dormire (ドルミーレ)を例にしてみましょう。
「私は、眠る」は dormo、
「君は、眠る」は dormi、
「彼・彼女は、眠る」は dorme、
と言います。
あれ?
主語がありませんね?
どうして「私は」などの主語がないかわかりますか?
よく見ると、語尾が dormo, dormi, dorme のように変化していますね。
この変化を「動詞の活用」と呼びます。
もちろん「私は、君は」などの主語はあります。
ただ、省略されても、この「動詞の活用」で主語がわかってしまうため、
イタリア語では、主語が省略されることが多いのです。
今日は、このことがわかればOKです。
それでは、 dormire という動詞の活用を「主語を意識して」発音してみましょう。
dormire
dormo, dormi, dorme
「私は、眠る」dormo、「君は、眠る」dormi、「彼・彼女は、眠る」dorme
語尾の音が変わることに気をつけましょう。イタリア語はこの語尾の音で主語を判断するのです。
< esercizio(練習) >
- 動詞 dormire と poco(少し、ちょっと)を使って、「私はちょっとだけ眠る(=あんまり眠れない)」と言ってみましょう。音声を聞いて発音してみましょう。「 + 」 マークを押すと、正解が見られますが、まずはご自分でトライしてみましょう。
そのあとに音声を聴いて確認しましょう。 - 正解は Dormo poco.
※ 冒頭の写真「ドミトリー(英語 dormitory )」の語源は、ラテン語の dormitorium で、dormire(眠る)+ – orium(- ory)= 眠る場所 ⇒ 「寮、寄宿舎、団地、ドミトリー」となりました。この語源を知ると、すぐに覚えられそうですね。