@とカタツムリ

111030_1453~02.jpg @とカタツムリ

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今回は外来語ではありませんが、身近な@がテーマです。

メールアドレスに使う、「@」の「アットマーク」は、ご存知ですね。これは、英語の at をもとにしています。

ところが、イタリア語では、全然違うのです。「@」のカタチをよーく見て下さい。

なんだか渦を巻いていませんか?

そうです。イタリア語では、「@」を、「カタツムリ」という意味の、chiocciola (キオッチョラ)と言うのです。

アットマークと違い、可愛らしい言い方ですね。メールアドレスを伝えることは多いので、覚えておくと便利です。

ちなみに、楽器のヴァイオリンも、先端が渦巻きになっているので、この部分も

chiocciola と言います。

 

帝王切開とタリアテッレ

以前、二人のローマ皇帝の名前、Julius(ジュリウス)とAugustus(アウグストゥス)から、luglio(ルリオ、7月)と、agosto(アゴースト、8月)になっていることをお伝えしました。

もう一人、有名な古代ローマ皇帝があることばになっているのです。

それは「帝王」です。

「帝王」とは、ドイツ語のKayser(カイザー)の訳なのですが、カイザーこそCaesar(カエサル、古代ローマ皇帝)からできたことばなのです。(カエサルは、ジュリウス・シーザーともいいますね)

ただ、帝王切開がなぜ「帝王」なのかは、諸説あるようです。カエサルは帝王切開で生れた、といった説まで登場しています。

イタリア語でカエサルは、Giulio Cesare(ジュリオ・チェーザレ)といい、帝王切開のことを、Taglio Cesareo(ターリオ チェザーレオ)といいます。

ちなみにこのtaglioは、「切断、切ること」の意で、パスタのtagliatelle(タリアテッレ)や、tagliolini(タリオリーニ)の、元にもなっていることばです。

正反対のことわざ

111030_1453~02.jpg 正反対のことわざ

以前ご紹介した、韓国語の市吉則浩さんという方が、韓国語のおもしろさのひとつに、日本語と表現がとてもよく似ていることがある、とおっしゃっていました。

たとえば、「話に花を咲かせる」という表現は、韓国語にもあるそうです。

市吉さんのインタビュー記事はこちらからです。

実は、日本語とイタリア語のあいだにもあるのです。

「二度あることは三度ある」という表現で、

Non c’e’ due senza tre.
(ノン チェ ドゥーエ センツァ トゥレ)
といいます。一方、まったく正反対のものもあるのです。

日本には「三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵」という諺がありますが、Chi fa da se’fa per tre.

という諺は、「1人でやれば3人分できる、3人でやるより1人でやった方がうまくいく。」という意味なのです。考え方が全然違う、というのも面白いですね。これぞ異文化です。

そういえば、私がイタリア語である面接を受けたとき、イタリア人からアドバイスされました。

質問をよく聞いて答えなさい、と言われるのかと思ったら、「喋りまくれ。相手に質問する時間を与えるな。」とアドバイスされ、びっくりしたことを覚えています。

感謝ハムニダ

111030_1453~02.jpg 感謝ハムニダ
 
このメールマガジンでは、日本人がイタリア語とは知らずに使っているイタリア語をよく取り上げています。

誰でも、未知(知らないこと)のことは、既知(すでに知っていること)と結びつけると学びやすいようです。

韓国語では、市吉則浩さんという方が、「日本人だからできる! 漢字で覚える韓国語」
(河出書房新社)という著書で、楽しい学習法を紹介しています。

韓国の文字、ハングルで書かれていると意味がわからなくても、漢字に置き換えると楽しく覚えられる、という発想です。

例えば、

「カムサハムニダ」(ありがとう)の「カムサ」が「感謝」であったり、

「ケサン」が「計算」、「チュチャ」が「駐車」、「ノンミン」が「農民」

・・・というように、たくさん置き換えられる言葉があるのですね。

この学習法は楽しそうだな、と思っていたのですが、先日、その市吉さんとお話する機会ができました。

 → 
https://itacica.com/viewpoint/nikkan/

市吉さんはこの他にも、韓国語や韓国が身近に感じられるようなご本をたくさん執筆しておられ、イタリア語にもヒントになる楽しいお話をたくさんいただきました。

インタビュー記事はこちらからです。

「オッカイド」と「オテル」

111030_1453~02.jpg 「オッカイド」と「オテル」

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イタリア人はHを発音できない?
先日、私たちの新教材の録音をイタリア人にお願いして行ったときのことです。「オッカイド」という単語が聞こえてきました。

なんだか少し違和感がありましたが、北海道(hokkaido)を、こう読んだのです。

つまり、イタリア語はHを発音しないのです。というより、イタリア人はHをうまく発音できません。外来語のひとつであるホテルも hotel ですから「オテル」と発音します。

イタリア語にたくさん登場するH
ところが、発音しないHは外来語以外に使わないのかというとそうではありません。

ka、ki、ku、ke、ko のカ行は、k(カッパ)を使わない代わりに
ca、chi、cu、che、co というように書くのです。

2008年にオリンピックの開催された北京は、Pechino、つまり「ペキーノ」と読みます。

ちなみに北京オリンピックは、Olimpiadi di Pechino といいます。

「ストレス」にまつわる話

111030_1453~02.jpg  「ストレス」にまつわる話

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外来語が溢れかえっている日本語ですが、実はイタリア語の中にも外来語がけっこうあります。

そのひとつが、「ストレス」です。英語のストレスをそのまま stress として使っています。

なんと stressante (ストゥレッサンテ)という形容詞まであります。「ストレスのたまる・・・」といったところでしょうか。

(そういえばコンピュータも computer (コンピューテル)として使うようですね。)

ところで、私たちがイタリア語学校のベテラン講師と共同で制作した教材Corso d’Ascoltoが、とうとう発売となりました。

長年、日本人に教えてきた経験をフルに活かし、ヒアリングを中心とした実践教材になっています。この画期的な教材のキーワードは、ズバリ「 stress 」なのです。

このストレスの意味とは何でしょう?こちら↓からのお楽しみです。

→ Corso d’Ascolto

数字の「4」

111030_1453~02.jpg 数字の「4」

 
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音楽とピッツァに登場する「4」イタリアの作曲家・ヴィヴァルディの有名な作品「季」は、

Le quattro stagioni

といい、種のチーズの入ったピッツァのことは、

la pizza ai quattro formaggi

といいます。

つまり、quattro (クアットゥロ)は、uno(1)、due(2)、tre(3)についで、数字の「4」のことですね。四重奏のカルテット( quartett )ともよく似ています。


すでに知っているイタリア語の複数形

話は変わりますが、イタリア語の名詞で語尾が i で終わるものは、複数形です。ですから、先ほど登場した、

formaggi (フォルマッジ)も単数形は formaggio、

spaghetti (スパゲッティ)も単数形は spaghetto、

となります。先ほどのピッツァの quattro formaggi も、quattro なので複数形になっているわけです。

知っている単語で勉強すると、カンタンに思えてしまう文法がたくさんあります。これもそのひとつでした。

 

「カビ」という単語を知らなくても

余談になりますが、先日、この4種のピッツァの中に Gorgonzola という青かび入りのチーズが入っているのを見て、私の姪が「この葉っぱの入ったチーズ食べない」といいました。

「ゴルゴンゾーラチーズ」も「アオカビ」という単語も知らないので、こんな風に表現したわけです。なかなかうまいことを言うな、と思いました。

外国語は知らない単語がいつも登場しますが、私たちも知らない単語を表現しようとしたら、こんな機転の利かせ方がポイントかも知れませんね。

ちなみに「カビ」はイタリア語で、muffa といいます。

 

イタリア語のgli (リ)

111030_1453~02.jpg イタリア語のgli (リ)

今回は、発音のお話です。以前、メルマガで、お伝えしたように、「日本人の苦手なイタリア語の発音は何か?」と日本で教えるイタリア人の先生に尋ねてみたところ…「chi (キ)」と「gli (リ)」でした。先日、chi (キ)の少し強めの発音を取り上げましたので、今日は、「gli (リ)」を勉強しましょう。

イタリア語の、gla、gle、glu、glo はそれぞれ「グラ、グレ、グル、グロ」と発音するのですが、gli だけは、ほとんど「リ」に近い発音をします。

しかも日本語の「リ」とは少し違うので、発音の仕方をイタリア人に聞いてみました。

まず「リ」と発音してみて下さい。

舌が口の中の上側に付きますが、その形のまま、唇をもっと左右に開くと…(「二」の口のカタチになります。)奥歯の方から空気がもれるような感じになります。

これが「gli」の発音ですが、あまり神経質にならなくていいようです。

famiglia (家族)、moglie (妻)、figlia (娘)の3つの単語でくり返し練習してみて下さい。「ファミーリア、モーリエ、フィーリア」です。

フランス語や英語に比べるとイタリア語の発音で気をつけることは、非常に少ないのです。

カプチーノとピノキオ

111030_1453~02.jpg カプチーノとピノキオ

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カプチーノは実は「カップッチーノ」

日本でもすっかりお馴染みになったカプチーノという飲み物。

イタリア語のつづりは cappuccino ですので…

なんと正しい発音は、「カップッチーノ」だとご存知でしたか?pp と、cc のように、同じ二文字が連なると、小さい「っ」になるわけです。

では、日本人も知っているイタリア語で、このことをちょっと見直してみましょう。

「バレリーナ」は、ballerina ですから「バッレリーナ」ですし、

「スパゲティー」は、spaghetti ですから「スパゲッティ」となります。

モツァレラチーズも、mozzarella ですから、「モッツァレッラ」です。

ちなみに、あの有名な童話のピノキオも、原作がイタリアで、Pinocchio ですから、「ピノッキオ」でした。

イタリア語のchi (キ)

111030_1453~02.jpg イタリア語のchi (キ)

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日本人にとってイタリア語の発音は、とてもカンタンです。
英語やフランス語ですと、発音だけに絞った教材すらありますが、イタリア語は一冊も発刊されていません。 

ですが、ここで「あえて」、日本人の苦手な発音は何か?と日本で教えるイタリア人の先生に尋ねてみたところ…
答えは意外なもので、「chi (キ)」と「gli (リ)」でした。
たしかにイタリア語のカ行の発音は、日本語よりもう少し強めのようです。「カ・キ・ク・ケ・コ」は、ca、chi、cu、che、co となりますが、ちょっと意識するようにしてもいいかもしれません。

c のイタリア語特有の読みをおさらいしておきましょう。

ci  ce は「チ」と「チェ」と読むことはすでにご存知ですね。
(ブランドのGucciの「チ」、喫茶店のVeloceの「チェ」です)

「キ」と「ケ」は、chi と che と書きます。
では、cachiは何と読むでしょう。

おわかりですね。「カーキ」です。意味は、あの果物の「柿」です。イタリア語でも柿は柿でした。

方言

111030_1453~02.jpg 方言

与論島のユンヌフトゥバ

新年早々、鹿児島県の与論(よろん)島に行ってきました。海の本当に美しいところです。わざわざ地中海に行かなくてもいい、なんて思いました。

こちらでは、与論(ユンヌ)の独自の言葉があり、それをユンヌフトゥバ、といいます。

会話を聞いたら、ぜんぜん意味がわかりませんでしたが、でも日本の古語が残っていたりして、きれいな言葉だな、と思いました。

 

イタリアの方言

イタリア語にも各地方にたくさんの方言があるようですね。イタリア人同士は、アクセントで「あの人は北の出身だ」とかわかるようです。

私が出会ったもののひとつとしては、シチリア島パレルモの方言、palermitano (パレルミターノ)で、イタリア語を勉強しているにもかかわらず、ぜんぜんわからなくて、愕然としました。ところが他の地方のイタリア人も「私もわからない」と言っていたので、安心した思い出があります。

イタリア語や日本語に限らず、方言というのは無形の文化遺産として大事にしたいですね。20世紀に入って絶滅する生物が非常に多くなっているそうですが、グローバル化の中で、絶滅の危機に瀕している言語というのも多いそうです。

国際化の中で、英語さえできればいいような感じがしますが、そんな波に飲まれることなく、その郷土で伝えてきた言葉こそ、大事にしなければいけないですね。