セミナーとゼミナール


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講演会などを「セミナー」と呼びますが、予備校の名前などによく使われるのが「ゼミナール」という単語。

大学でも研究室を「ゼミ」と呼びますが、これもゼミナールの略ですね。

そもそもこのセミナーもゼミナールは、まったく同じ単語です。seminar を英語読みするとセミナー、ドイツ語読みするとゼミナールというわけです。

セミナーもゼミナールも実際、日本語では何という意味であるかはよくわからないのではないかと思います。

塾?講義?学校?講演会?ワークショップ?

実は seminar はたどると「神学校」という意味で、キリスト教の教えを学ぶ場所だったのですね。イタリア語では seminario (セミナーリオ)といいます。

ここからがおもしろいのですが、イタリア語にこれと驚くほど似ている「動詞」があります。それは、seminare (セミナーレ)という動詞です。

ところがこの seminare という動詞は、日本語でいうセミナーやゼミナールとは、全くと言っていいほど異なる意味で使われているのです。

この動詞の意味がわかると、seminar の意味もなるほどと理解できるようになります。

これをクイズにしたいのですが、難しいと思いますので、ヒントを元にこの seminare という動詞の意味を考えてみてくださいね。

seminare il grano nel campo 
( campo=「畑」、grano=「小麦」)

 

ひとりごと

先日、イタリア語学習にとても役に立つ本をみつけましたので、ご紹介します。

イタリア語で手帳ををつけてみる
(べレ出版/張あさ子著)です。

日記や手帳をイタリア語でつけるための単語集や、サンプルがたくさん載っていて、これなら自分にもできそうだ、と思える本です。

語学というのはどうしても「学習」になってしまいがちですが、気負わず日常生活の中に自然に溶け込ませたい、という私の理想にぴったりしているので、とても気に入っています。

 

アンチ巨人

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アンチ巨人の「アンチ」とは

プロ野球で、読売巨人軍を嫌いだ、というとき、「アンチ巨人」といいますね。これはジャイアンツの黄金時代であった昭和40年代頃からある言葉だそうです。

私の父親も「アンチ巨人だ」と言っていますが、巨人の選手のことは詳しいし、巨人の試合結果ばかり気にしているので、本当は巨人のファンなのかもしれないと思っています。

それはさておき、この「アンチ」とはなんでしょうか?

日本語でいうなら「反~」ということですから、実はこの言葉、起源はギリシア語にまでさかのぼり、イタリア語の辞書を見ただけでも、この「アンチ」がつく単語がたくさん出てきます。

anticomunismo 「反共産主義の」

antifascismo 「反ファシズム」

となるわけです。政治や思想に関しての単語が多いようです。

ただ気をつけなくてはいけないのは、この「 anti 」は、「反~」の他に、もうひとつの意味で使われることも多いのです。それはなんでしょうか?

ヒントは「 anti 」のつく言葉、

アンティパスト、アンティシペーションなどを

考えてみるとよいでしょう。

 

ひとりごと

久しぶりに、イタリアの推理小説を読んでいます。早く続きを読みたくなってしまいます。わからない単語は飛ばして読んでいますが、早速、今回の anti に類する anticamera という単語が登場して嬉しくなりました。

 

「テナント募集中」

111030_1453~02.jpg 「テナント募集中」

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「テナント募集中」の看板にイタリア語

先日「テナント募集中」という看板をぼやっと見ていたら、気づいたことがありました。

(日本では、貸店舗のことをテナントといいますが、英語では tenant と綴り、貸店舗だけでなく「借家人」を主に指します。)

この「テナント」には、実は、イタリア語の最重要動詞が含まれているのです。

それは頭3文字の ten ではじまる動詞、といえばわかるように、イタリア語の tenere なのです。

この tenere は「持つ、保つ、~にしておく」という意味で、テナントは「 tenere する人、持つ(所有する)人」⇒「借家人」となるのですね。

動詞 tenere は、例えば
Tiene le mani in tasca.
(ティエーネ レ マーニ イン タスカ)

「彼はポケット( =tasca )に手を入れている。」
というように使います。

テナントのことを調べていたら、tenere が、語源となっている意外な単語を2つみつけました。ひとつはスポーツ、ひとつは歌手のパートです。ten の3つの頭文字(&冒頭写真)から想像してみて下さいね。

 

レプリカ

111030_1453~02.jpg レプリカ 

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「レプリカ」はなんとイタリア語

何かの作品や製品のオリジナルに対して、「複製品、模造品、コピー」のことを「レプリカ」といいます。

この「レプリカ」は、 replica 、として英語でも使われますが、もともとはラテン語やイタリア語から派生しており、なんと、イタリア語も replica で、「レープリカ」と発音し、まったく同じ意味で使われています。

例としては、

una replica di Gioconda (ウーナ レープリカ ディ ジョコンダ)

であれば…、

Gioconda は、「モナリザ」ですから、「モナリザのレプリカ・複製品」となります。

ただ、 replica は、「コピー・複製品」という意味だけではありません。

さてここで問題です。replica が動詞になると replicare (レプリカーレ)となるのですが、

Lo spettacolo e’ replicato. (ロ スペッターコロ エ レプリカート)

※ spettacolo (=スペクタクル ⇒「上演、公演」)

となると、どういう意味になるでしょう?

語源をたどると、なんと女性のスカートである「プリーツ」にまで関わってくることがわかりました。

logo_small.jpg vocabolario

  • replica (女性名詞) 「
    コピー・複製品 」
  • replicare (動詞) 「再演する」
  • spettacolo (男性名詞) 「
    上演、公演 」