地震とツナミ

111030_1453~02.jpg 地震とツナミ

東北地方太平洋沖大地震では、地震や津波の被害だけでなく、原発の災害にも見舞われることになりました。1日も早い復興と生活の安定を祈願して、今回も「地震」をテーマにいたします。

この地震は外国からの関心も非常に高く、イタリアでも連日のように報道がなされています。

前回はイタリア語で「地震」は、

terra (大地) + moto (動く)= terremoto (テレモート)

であるとお伝えしました。

ところが、記事をいろいろとみていると terremoto だけでなく、 sisma (シースマ)という単語をたびたび目にするようになり、気になって調べてみました。

たとえば、記事のタイトルで、

Sisma devasta il Giappone. (シスマ デヴァスタ ジャッポーネ)

というものがありました。( devastare は「荒廃させる」という意味です)

この sisma は、ギリシャ語の seismós (サイスモス)「地震」という単語に由来していることがわかりました。英語では「地震学」を seismology (サイズモロジー)、「地震観測」を seismography (サイズモグラフィー)といいます。「サイズモ系地震計」という呼び名もあるようです。

イタリア語の sisma (シースマ)という単語は、この seismo から来ていたのですね。

最後にクイズをひとつ。「津波」はそのまま tsunami としてイタリア語でも使われているのですが、
terremoto ( terra + moto )を応用すると、イタリア語の「津波」という表現もすぐわかるのです。

さて何と言うでしょうか。ヒントは「海が動く」です。

考えてみてくださいね。

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【ひとりごと】

地震のニュースは本当に胸が痛みます。そして余震もほとんど毎日のように続いており、こちらも不安になります。

放射能については「安全」と「危険」のどちらの報道もなされ、正しい情報が欲しい、と思います。福島県にお住まいの方々はどれだけ不安な思いで過ごしていらっしゃることでしょうか?

「生きる」とか「生活」そのものをあらためて考えさせられる毎日です。被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 

大地が動いた地震

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~ 17 marzo, 2011 ~

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はじめに、3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」により被害を受けられました皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。そして被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

こういうときにメールマガジンでイタリア語を学習、という心境ではないと思いますが、私たちは、こういうときこそ、平時にあるものが、平常通り活動を続けることが、将来の復興につながると考え、継続してメルマガを発行していきたいと考えます。

将来的に、イタリア語で自国の状況を伝えるケースも出てくるかと思いますので、今回は予定を変更して「地震」をテーマにいたします。

イタリアのニュースサイトでも日本の地震や津波が大きく取り上げられています。

以前少し書いたことがありますが、「地震」はイタリア語で terremoto (テッレモート)といいます。

この terremoto は、2つの言葉が合わさってできています。

terre は「大地」という意味の terra 、

moto はバイクのモーターと同じ意味で「動き、運動」です。

「大地が動く = 地震」となります。

例文をあげると

La citta’ e’ distrutta dal terremoto. (町は地震により破壊された。)

タイルや焼きものの材料となる粘土を「テラコッタ」といいますが、この terracotta (テラコッタ)にも terra が含まれていますね。

terra (テッラ)は「 大地⇒土 」であり、cotta は「焼く」という意味ですので、

「焼いた土」⇒「テラコッタ」となるわけです。

terremoto も terracotta も2つのことばが組み合わさっていることがわかります。

もう一つ、 terra と組み合わさった言葉で、太平洋などの海洋の名前になっているものがあります。考えてみてくださいね。

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【ひとりごと】

地震のニュースを見るたびに、被災地の方々の悲しみと、困難な状況に、胸が痛みます。

私の住む東京では、計画停電が実施されていますが、節電ということも今せめてできる行動のひとつかもしれません。

何かを失ったとき、何かが足りないとき、困ったときに、本当にそのありがたみ、大切さに気付かされます。今はそうしたことを実感する日々です。被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 

日が昇るのでオリエンタル

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~ 9 marzo, 2011 ~
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西洋人からすると、日本をはじめとするアジアのオリエンタルな世界というのは、とても魅力的のようです。

日本の料理や文化が大好き、というイタリア人やフランス人もよくみかけます。Nino という私の友人も、日本の庭園が大好きだ、庭師になりたい、と言っています。

こうした東洋好きのことをオリエンタリズムといい、イタリア語では orientalismo (オリエンタリズモ)といいます。

そういえば「東、東洋」という意味の oriente (オリエンテ)の ori‐ は「(何かの)はじまり、起源」という語に関連しています。

オリジナル(イタリア語では originale )という言葉からもわかると思います。

では、なぜ東洋のオリエントが「はじまり」と関係するかというと、東洋というのは西洋人から見ると「日(太陽)が昇りはじめる方角 = 東」ということなんですね。

oriente の例文としては、こんなものがあります。

Marco Polo andava verso oriente.

(マルコ・ポーロは東方へ向かった。)

oriente を動詞にすると orientare (オリエンターレ)となるのですが、「東に向ける」のほかに「方向づける、導く」という意味もあります。

「東に方向づける」から「方向づけ」ということでの「オリエンテーション」という言葉が出てきたのですね。

ori が元になったオリエント、オリジナル、オリエンテーションのお話でしたが、実はもう一つ、意外な名前に結びついています。

それは「 origin- 」が、なんとある「原住民族」の名前に含まれているのです。どこかの大陸に「はじめから」住んでいる民族です。考えてみてください。

 

ベルベル人とベラベラ

今回は、ちょっといつもとはテーマを変えて、民族と単語のつながりをみてみましょう。

みなさんは「 ベルベル人 」という民族をご存じでしょうか?

ちょっと面白い名前ですが、このベルベル人はマグレブと呼ぶ北アフリカに古くから住んでいる民族です。

サッカーのスーパースターであったジダン選手もアルジェリア出身で、ベルベル系だといわれています。

私もベルベル人にチュニジアで会ったことがあり、歴史上の民族だとばかり思っていたのでびっくりしたことがあります。
この「 ベルベル 」という発音はとても面白いのですが、「 異邦人・外国人、未開・野蛮人 」を意味する英語の barbarian 、イタリア語の barbaro (バルバロ)にとてもよく似ていると思いませんか?

一説によると、古代ギリシア・ローマ人にとって外国人の言葉は「 バルバロ ( バロバロ ) 」という音に聞こえ(=言葉の意味がわからない、ということ)、barbaro 「異邦人・外国人」という単語ができたとのことです。

そこからベルベル人の「 ベルベル 」の由来になったという説があるのです。
日本語ですと「 ベラベラ 」とか「 ペラペラ 」というので似ていてとても面白いと思いました。
さて、このベルベルと barbaro のように、民族や国とある単語につながりがある、とされているもの2つあげます。

1つは「 奴隷 」を意味する英語の slave ( イタリア語では schiavo )、

もう1つは「 ジプシー、流浪の民 」の英語の gypsy ( イタリア語では zingaro )です。

考えてみてくださいね。

 
【ひとりごと】

このたびは私事にもかかわらず、励ましのメールを下さった方々、本当にありがとうございました。

この場を借りて御礼申し上げます。

子どもというのは、たとえ赤ん坊であっても、胎児であっても、親に何かのメッセージを伝えにやってくるように思います。

私の子どもはお腹の中のたった7ヶ月の一生にもかかわらず、命がけで私や妻にメッセージを送ってくれたんですね。

そんな風に考えると、慰められる思いがしています。