プラザとパレス

プラーザ、プラザ

横浜市に「たまプラーザ」という駅があります。他には「京王プラザホテル」というものもあり、「プラザ」は身近な名詞になってきています。

また「パレス」も「グランパレス」のようにマンションの名前に使われたりするので、親しみがあると思います。

ところが、この2つの単語は親しみがあるわりに、その意味となるとよくわかっていないのではないでしょうか? そしてイタリア語やイタリアの歴史と関わっていることも。

まず「プラザ」ですが、これはスペイン語 plaza の外来語として定着したものです。元はラテン語の platĕa で、「広い道」や「広い空間」の意味からはじまりました。

現代イタリア語では、piazza (ピアッツァ)となっています。この piazza も日本語に入ってきましたね。意味は「広場、市場」となります。

つまりプラザとピアッツァは、スペイン、イタリアの言語の違いだけだったのですね。

 

パレスは、イタリア語でなんでしょう?

続いて「パレス」の palace ですが、これはイタリアのローマのある「遺跡」が由来であることがわかりました。palace のように、pala ではじまるある有名な遺跡の名前がヒントです。

考えてみて下さい。

vocabolario

  • piazza (女性名詞) 「広場、市場
  • palazzo (男性名詞) 「宮殿、庁舎、ビル 」

 

   Palatina (古代ローマ遺跡であるパラティーナの丘が由来です)

貯蓄・貯金・貯蔵食

111030_1453~02.jpg 貯蓄・貯金・貯蔵食

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貯蓄は将来への不安

日本は貯蓄率の非常に高い国として有名です。

つまり将来への不安が多く、そのための「たくわえ」がいっぱいあるということですね。

先日、ある本で、「貯蓄、貯金、貯蔵食、というのは、冬の寒さの厳しい北ヨーロッパの発想だ」と、書いてあり、なるほどと思うことがありました。

冬に作物ができず、冬ごもりのために夏に働いておく、という発想から、稼いだお金も将来のために蓄えておこう、というわけです。

 

貯蓄は寒さの厳しい北ヨーロッパの発想

たしかに、冬の寒さがさほど厳しくない南ヨーロッパや、南米などラテン系の国々では、明日のための貯蓄より、今を楽しもう、という発想が強いですね。

一方、日本は、北日本や日本海側を除けば、気候がかなり温暖な国です。なのに、どうして「たくわえ」が多いのでしょうか?

それは、おそらく明治以降、ドイツ・イギリスといった北ヨーロッパを中心とした文化を、受け入れてきたからではないでしょうか?そして、「老後はどうするの、もしも~なったら…」とCMなどで、絶えず将来への危機意識を煽られているからかもしれませんね。

それは、「明日のために今日がんばる、その明日がやってくると、また明日のためにがんばる」となり、ラテンの国からは、冬眠前みたいに感じられるのかもしれません。

明治維新後、イタリア・スペインの文化が中心に輸入されていたら、面白かったかも、なんて勝手な想像もしてみます。

 

イタリア語の risparmiare はドイツ語由来

ちなみに、イタリア語で「貯蓄・貯金する、節約する」は、risparmiare (リスパルミアーレ)と言いますが、ドイツ語の sparen 「蓄える」から派生した語、ということですから、言葉もやはり北から来たんですね。

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  • risparmiare (動詞) 「貯蓄、貯金、節約する」

cassa di risparmio