デマ

「それはデマでしょ?」

「消費税が値上げされるらしいよ。」
「え、本当? それはデマじゃないの?」

という表現は日本人なら自然と使っているでしょう。

ところがこの「デマ」というのは、日本語のようでありながら、外来語であり、しかもとても古い歴史のある言葉なのです。

 

なんと起源は古代ギリシア語の「デマゴゴス」なのです。

古代ラテン語にも demagogus という単語があり、「民衆扇動家」という意味で使われています。

つまりこの「デマ」は、もともと政治のことばで、根拠のない噂などを流して、民衆を都合のよいように扇動することでした。

この dema- は「民衆」の意味があるので、たとえば democracy 「民主主義」とも関わりがあります。

 

イタリア語の「デマ」は?

ギリシア語にはじまり、ラテン語、そしてドイツ語の demagogie となって、日本に輸入され、「デマ」として使われるようになったようですね。

当然、イタリア語でも demagogo (デマゴーゴ)などの単語として使われています。

ちなみに日本語の「でまかせ」はこの「デマ」とは関係がなく、「口から出るに任せる」ことだそうですよ。

 

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耳をそばだてる「スカウト」

耳をそばだてる「スカウト」

replica

「スカウト」は耳をそばだてて調査しています・・・

外来語が一瞬にしてイタリア語になる!という楽しさで、 いろんなネタを集めてきました。 そんな中でもときどき「特ダネ」があります。それが今回のテーマ「スカウト」です。

「スカウト」と聞いて、まず思い浮かべるのは野球で、 有望な高校生や大学生を「スカウトする」ことではないでしょうか? 去年は「ハンカチ王子」の斎藤選手をはじめ、 プロ野球のスカウトの争奪戦になりましたね。

この scout が意外や意外、イタリア語のある 重要単語と関係があることがわかりました。

ここで突然ですが、クイズです。

スカウトは scout と英語でつづるのですが、 この scout の「 u 」を「 l 」にしてみて下さい。

scolt となりましたね。つまり「スコルト」です。 これがあるイタリア語の基本単語に似ています。 おわかりになるでしょうか?

答えはなんと 、

ascolto  (アスコルト=聴く・聞くこと)

なのです。 動詞では  ascoltare  (アスコルターレ)です。

例文としては、

Ascolo la radio.  (アスコルト ラ ラーディオ)で、

「私はラジオを聴いています。」となります。 とてもカンタンですよね。

ascolto という単語を丸暗記でなく、 「スカウト」から学べるとは驚きです。ところで、なぜ「スカウト」と ascolto の2つが関係のある単語なのでしょうか?

その秘密は「耳をそばだてながら調査」しているスカウトたちの行動を考えるとわかってきます!

 

 

アカペラ

日本人が知らずに使うイタリア語の決定版!

日本人がイタリア語とは知らずに使っているカタカナ外来語。

その中でも私が「特ダネ」と呼ぶネタがいくつもあるのですが、今回はそのひとつ。(というより、これだけアンテナを張りながらも、私が気付かなかっただけなのですが…。)

歌で伴奏をつけずに歌うとき、「アカペラで歌います」と言いますが、この「アカペラ」は、日本人になじみの外来語です。

実はその「アカペラ」が正真正銘のイタリア語だったのです!あまりにも身近にあったイタリア語で驚きますね。

つづりは

a cappella 

です。

意味は何だと思いますか?ヒントです。

ミケランジェロの描いた「最後の審判」などで有名なヴァチカンの「システィーナ礼拝堂」のことを、

La Cappella Sistina

といいます。

つまり、「礼拝堂、聖堂」のことを cappella というので、a cappellaは「礼拝堂の中で」という意味だったのです。

ではなぜ、伴奏なしで歌うことが「アカペラ」なのか、これにはさらにおもしろい由来があります。

とにかく、日本人の誰もが知っている「アカペラ」が、前置詞まで含んだ正真正銘のイタリア語だったとはおもしろいですよね。

 

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神風と切腹

111030_1453~02.jpg 神風と切腹


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♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
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前回、イタリア語でも使われている日本語を、取り上げました。今回も、そうした言葉を2つみながら、イタリア語の特徴を学びましょう。

1つは、kamikaze (神風)です。

現在も続く悲しいニュースのひとつに、自爆テロがあります。

この自爆テロのことを kamikaze と表現して、イタリアやヨーロッパ各地のニュースでは報道していることもあります。

もうひとつは、切腹です。これはイタリアでは、harakiri (腹切り)といわれます。

この2つの単語から学べることは、イタリア語には、k(カッパ)もh(アッカ)もなく、こうした外来語にのみ、kやhを使用しているということです。

イタリア語の場合、kaであればca、kiはchiと書きますね。

 

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♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
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ちなみにイタリア語には、hのハ行の発音がないので、多くのイタリア人は「発音もできない」のです。さきほどのharakiriも「アラキリ」日本語の「部屋に入る」も「エヤニアイル」と発音してしまいます。

ヒアリングをするときに気をつけたい点です。

 

キャンプとキャンパス

似ているキャンプとキャンパス

野外キャンプなどの「キャンプ」と、大学などの「キャンパス」は、どちらも大変なじみのあるカタカナ外来語となっています。

「キャンプ」なぞは外来語とも思わないで使っているかもしれませんね。

さて、この「キャンプ」と「キャンパス」は、日本人が混同して使うことはまったくありませんが、英語にすると camp と campus というように、とても似ている言葉だと思いませんか?

 

もとはラテン語の campus

この2つの単語は、実はラテン語の campus (カンプス)がもとになっています。

「広場、平地」という意味です。

それが変化して、 現代のイタリア語では campo (カンポ)となっています。

この campus、イタリア語の campo は、兵隊たちが平原のような平らな土地で戦争や訓練を行ったので、「戦場、練兵場」という意味もあります。軍隊の「野営地」の「キャンプ」から、日本語の「キャンプ」のような野外活動の意味になりました。

一方、大学の「キャンパス」は、野営地のキャンプ跡地に大学が建てられたからという説があります。

言葉の由来とは本当におもしろいものだと思います。キャンプやキャンパスが、こんな共通した語源をもっていたとは驚きです。

 

イタリア語のcampo

イタリア語の campo は「畑、グランド、戦地、平原」といった意味があるので、

campo di calcio

といえば、どうでしょう?

calcio がサッカーですから「サッカー競技場」となります。

 

最後にクイズです。campus を語源として、驚くべき単語がつながってきます。それは何でしょう? オリンピックの優勝者は「チャン○○○」といいますよね。

(イタリア語では campione (カンピオーネ)といいます。)

 

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カレンダーという帳簿

カレンダーは「帳簿」という意味だった!?

今使われている言葉でも、成り立ちはちょっと違う意味だったことはよくあることです。

日本語では月はじめの1日のことを「ついたち」と言いますが、古代ローマでは calendae (カレンダエ)と言いました。

古代ローマでは、この calendae の日(=○月1日)に、お金の貸し借りの清算や、帳簿など台帳のチェックをしていたので、「帳簿」のことを calendarium (カレンダリウム)というようになりました。

それが次第に、1日につける帳簿だけでなく、「暦(こよみ)」のことも指すようになったのです。

 

イタリア語のカレンダーは

「カレンダー」のことはイタリア語で calendario (カレンダーリオ)といいますが、はじめから今のカレンダーではなかったということですね。

それではちょっとクイズです。

Calendimaggio

という言葉があるのですが、どういうことを指すのでしょうか?

ヒント、maggio は「5月」です。考えてみて下さいね。(答えはイタリア語の辞書にもあります。)

 

vocabolario

  • calendario (男性名詞) 「カレンダー、暦」
  • almanacco (男性名詞) 「暦、暦書」
  • diario (男性名詞) 「日記」 tenere un diario「日記をつける」

 

 

 

バカンスとバキュームカー

バカンスのvac-

ゴールデンウィークや、夏期休暇の1週間ほどのお休みは、長くて楽しい気分になります。

日本では「ゴールデン」と呼びますが、フランス人やイタリア人からすると、1週間のお休みなら「ゴールデン」とは言わないかもしれませんね。(もちろん働き者のイタリア人、フランス人もたくさんいます…)

日本の夏のバカンスはだいたい1週間だ、とイタリア人に言うと、びっくりされることがよくあります。

さて、バカンスは、英語では vacation (ヴァケイション)、イタリア語では vacanza (ヴァカンツァ)といいます。

語源をたどると、「vac」ではじまる単語は、もともと「空(から)」という意味から派生しています。

 

あのバキュームカーもvac-

今では少なくなりましたが、あのバキュームカーの vacuum も、「真空、空」という意味から来ているのです。

このことを知っていると、イタリア語の vacante (ヴァカンテ)という形容詞も、「空いている、空席である」の意味であることがすぐわかります。

C’è un posto vacante.

といえば、「空席のポストがひとつある」となります。

vacanza も、ココロを「空っぽ」にできる大切な時間です。それでは楽しい休暇をお過ごしくださいね。

 

アマチュアとティアーモ

アマチュア、アマ

「あのプレーはアマチュアだな~」

とスポーツでは野次をとばしたりするものですが、日本語には「プロ」に対する言葉として、「アマ、アマチュア」があります。アマチュアは英語で綴ると amateur となりますが、「ヘタ、しろうと、二流」という意味で使われることが多いようですね

ところが、アマチュアという言葉をよーく考えてみると、ちょっとニュアンスが変ってきます。「アマチュア」という言葉を理解するカギは、なんとイタリア語なのです!

 

あの有名なフレーズ「ティアーモ!」

イタリア語でもっとも有名なフレーズのひとつに、

Ti amo. (ティ アーモ)

があります。これは、英語のI love you.にあたり、これはTi (君を)、amo (私は愛する)ということで、amo は、amare (アマーレ=愛する)という動詞を活用させたものなのです。

今回のテーマの「アマチュア」の amateur は、この amare がもとになっているわけです。ですから「アマチュア」は「愛する人」つまり「愛好家」ということが、「アマチュア」の正しい意味だったわけですね。

ちなみにアマチュアをイタリア語では amatore といいます。

動詞の amare は、例を見てみると、madre が「母親」ですから、

Ama la madre.

といえば、どうでしょう?

 

「彼(彼女)は母親を愛しています。」となります。「アマチュア」から学ぶとカンタンですよね。