「テナント募集中」

111030_1453~02.jpg 「テナント募集中」

tenere.jpg

「テナント募集中」の看板にイタリア語

先日「テナント募集中」という看板をぼやっと見ていたら、気づいたことがありました。

(日本では、貸店舗のことをテナントといいますが、英語では tenant と綴り、貸店舗だけでなく「借家人」を主に指します。)

この「テナント」には、実は、イタリア語の最重要動詞が含まれているのです。

それは頭3文字の ten ではじまる動詞、といえばわかるように、イタリア語の tenere なのです。

この tenere は「持つ、保つ、~にしておく」という意味で、テナントは「 tenere する人、持つ(所有する)人」⇒「借家人」となるのですね。

動詞 tenere は、例えば
Tiene le mani in tasca.
(ティエーネ レ マーニ イン タスカ)

「彼はポケット( =tasca )に手を入れている。」
というように使います。

テナントのことを調べていたら、tenere が、語源となっている意外な単語を2つみつけました。ひとつはスポーツ、ひとつは歌手のパートです。ten の3つの頭文字(&冒頭写真)から想像してみて下さいね。

 

マスカラと仮面舞踏会

 

maschera.jpg女性のマスカラは「仮面」 

女性がお化粧でつける「マスカラ」ですが、これは英語で mascara と綴ります。 これは、もとはスペイン語の mascara から来たようです。

イタリア語だと maschera といいます。意味は「仮面、マスク」なんですね。 maschera ははじめにアクセントがあるので、「マースケラ」といった感じです。

mascherare (仮装させる、仮面をかぶせる)という動詞もあります。お化粧の「マスカラ」からだととても連想しやすいですね。

ときどき、仮面のようなお化粧の女性もいらっしゃいますが、それはさておきましょう。

 

仮面舞踏会

ちなみに中世からヨーロッパの宮廷で大流行した「仮面舞踏会」は、ヴェネツィアが発祥とされ、イタリア語ですと、

un ballo in maschera (ウンバッロインマスケラ)

といいます。ballo は「舞踏会」で、ballerina(バレリーナ)から想像することができますね。

 

logo_small.jpg vocabolario

  • maschera (女性名詞) 「仮面、マスク」
  • mascherare
    (動詞) 「仮面をかぶる」
  • ballo
    (男性名詞) 「舞踏会」

 

ひとりごと 

この間、イタリア語と関係するびっくりネタを見つけたのでご紹介しようと思っていたのですが、ウラがとれていないので、またの機会にします。

スクープをみつけた新聞記者が、確証を得られずにいる、そんな心境でしょうか?(大げさでしたね)

青色のいろいろと、マリナーラ

mare.jpg

青は azzurro (アッズッロ)と言います。サッカーのイタリア代表は青のユニフォームなので、 azzurri (アッズ―リ)と呼ばれていますね。

観光地で有名なカプリ島の「青の洞窟」も、Grotta Azzurra  (グロッタ・アッズッラ)でしたね。

この「青」ですが、英語のブルーと同じく blu (ブル)というイタリア語もあります。そして、もう一つ「青」には、celeste (チェレステ)があります。

どれも「青」です。違いは「明るさ」で、「明るい→濃い」の順番に並べると、

celeste、azzurro、blu

celeste は「空色(そらいろ)」、azzurro は「青」、blu は「紺色(こんいろ)」といったところでしょうか?

ちなみに海の色を「マリンブルー」といいますが、イタリア語では

blu marino (ブル マリーノ)です。

この marino は「海の」という意味です。

サッカーJリーグのチームに「横浜マリノス」がありますが、こちらの marinos は、スペイン語の「船乗り」で、よく似ていますね。ユニフォームも、ブルーなので、まさに blu marino です。

また、ピッツァ・マリナーラは、pizza marinara とつづり、「海の、船乗りのピッツァ」⇒「魚介のピッツァ」となります。

イタリア代表と「青の洞窟」

111030_1453~02.jpg イタリア代表と「青の洞窟」

grotta_azzurra.jpg

いよいよサッカーのワールドカップが近づいてきました。今年も優勝候補のひとつであるイタリア代表は、通称「アッズーリ」と呼ばれています。

それはなぜかというと、ユニフォームを思い出してください。青色をしていますね。

ということで、イタリア語で「青」は azzurro それが複数となって azzurri (アッズーリ)となります。

また、イタリア南部・カプリ島の観光名所のひとつに、「青の洞窟」があります。

洞窟の中の海の色が光の反射によって、感動的に美しい青色になっているスポットです。

http://www.capri.it/it/grotta-azzurra

(↑カプリ島の観光サイト、こちらにキレイな写真もあります。)

こちらも「青」で、「洞窟」は grotta ですから、Grotta Azzurra (グロッタ・アッズッラ)といいます。

 

ちなみに南フランスの観光地に、コートダジュールがありますが、この「ダジュール(d’Azur)」の azur はフランス語の「青」で、azzurro とよく似ていますね。

ひとりごと

私はテレビのない生活をしているのですが、余計な情報も入ってこないので、とてもスッキリと毎日が過ごせています。オススメです。ときどき海外旅行から帰国したような気分になるときもあります。

でも、さすがにワールドカップは観たいので、友達の家に行こうか、バーに観に行こうか、を考えております。

テレビの普及していなかった時代はみんなこんな感じだったのだろうな、と思いました。

たかがカルボナーラの発音ですが

 111030_1453~02.jpg たかがカルボナーラの発音ですが

    
先日、私の制作した「メールマガジン・プログラム」の音声をイタリア人に録音してもらいました。

その中には、日本人にも親しみやすいカルボナーラ、ピッツァ、ペンネといった単語があります。

音声チェックを行いながら、気がついたことがあります。それは「カルボナーラ」ひとつとっても、日本人のカルボナーラと、イタリア人のcarbonaraは、発音が全然違うのです。

イタリア語には、歌のようなイントネーションがあります。

音楽だと思い、歌のモノマネをするようにリピートしていると、私の「カルボナーラ」もかなりイタリア語らしくなってきました。

発音はカンタンそうに思えるイタリア語も、奥が深いなと思います。

(このたび、私の「メールマガジン・プログラム」には、たくさんの方から先行予約をいただいています。本当にありがとうございます。2月の15日からの配信を予定していましたが、音声配信の確認に今しばらくのお時間を下さい。

お伝えしたように、ネイティブの音声付きで配信いたしますが、イタリア語をよりよい環境でお聴きいただきたい、そんな思いから、クオリティのチェックを行っていますので、配信は、2月19日となる予定です。)


「メールマガジン・プログラム」は、身近な言葉を「テコ」に、メールマガジンを気軽にお読みいただきながら、イタリア語のベーシックを学んでしまおう、

という私の自信作です。↓

https://itacica.com/lettera_meltre.html

津波と台風

111030_1453~02.jpg 津波と台風

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本語がそのままイタリア語になっている言葉がいくつかあります。

そのひとつが、tsunami(津波)です。このまま「ツナーミ」とイタリア語風(?)に発音すれば、通じます。

もうひとつは、発音は少し変わりますが、「台風」のtifone(ティフォーネ)です。

と書こうと思い、調べたところ…、

もともと、ギリシア語あるいはアラビア語を起源とした言葉で、typhonや、tuffonといい、それが世界へ伝わり、日本では「台風」となったようです。

津波(tsunami)は東洋、台風(tifone)は西洋から伝わった言葉なのですね。

ちなみに、流行りの数学パズルである「数独」は、そのままイタリア語でsudokuといい、ヨーロッパ各地でも流行っています。

https://it.giochi.yahoo.com/sudoku/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

津波と台風が出てきましたが、では「地震」はイタリア語でなんというでしょう。

terremoto (テッレモート)といいます。

terreは「大地」、motoはモーターと同じ種類のことばなので「大地が動く=地震」となるわけです。

ガンバると、脚

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日、幸運なことに、サッカーのJリーグの人気チームである、「ガンバ大阪」の選手とお話する機会がありました。

ここぞとばかり、私の一番のイタリア語ネタである「ガンバのイタリア語の意味はご存知ですかー?」と尋ねたところ、「え? 知らない、ガンバレじゃないの?」とのことでした。

gamba (ガンバ)とは、イタリア語で「脚」という意味。日本語の「ガンバレ」とかけ合わせてチーム名が作られたのですね。

このことはガンバ大阪のオフィシャルサイトにも出ています。
http://www.gamba-osaka.net/gamba/index.html

ガンバのように、イタリア語は英語と同様、身近に結構、使われているものです。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
♪ STEP 2 ♪ (さらにステップアップされたい方は)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回、登場したgambaは、「脚」(骨盤から足首)のことを指しますが、くるぶしから先の「足」は、piede(ピエーデ)といいます。

「歩いて、徒歩で」はa piediで、よく使う表現です。

——————————–
gamba【f.脚】
piede【m.足】
——————————–

━━━━━━━

♪ 編集後記 ♪

━━━━━━━

先ほど、登場したJリーガーですが、勝負の世界で鍛え上げられた心と身体はさすがサッカー選手です。

毎年変わる契約で、厳しい環境に身を置き、大変ではあると思いますが、スポーツに限らず、農業でも漁業でも「安住」はなく、毎年が勝負です。

人はやはり、こういう緊張感の中でこそ輝くものだな、と思いました。

たった1文字で…

111030_1453~02.jpg たった1文字で…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
♪ STEP 1 ♪(お時間のない方はここだけ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

イタリア語で、なじみのない単語には、たった1文字のアルファベットを加えるだけで、「あ、なるほど!」となるものがあります。

代表的なものの一つは、動詞の

avere(アヴェーレ、=持つ)

です。

これは、最初に「h」をつけてあげると、

havere

つまり、英語のhaveだとすぐわかるのです。

語源となるラテン語が同じなので、あたり前と言えばあたり前ですが、こういう小さいことを発見できるようになると、言葉へのセンスがぐっと磨かれてくるのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
♪ STEP 2 ♪ (さらにセンスアップされたい方は)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

次に本日のテーマを応用してみましょう。

< クイズ >
以下のイタリア語の先頭に「h」を加えて、意味を考えてみましょう。

1.umanita’
2.armonia
3.arpa
4.armonica

※ 3,4のヒントは楽器です。

< 答え >
できましたか? どれも英語で、外来語として日本語にもなっていましたね。

1.humanity (英)、ヒューマニティ・人間性
2.harmony (英)、ハーモニー
3.harp (英)、ハープ・竪琴
4.harmonica (英)、ハーモニカ

今のクイズだけでもセンスアップが確実にできます。

「丸暗記に頼らず、センスや勘を磨く」がテーマの私の教材(ほとんどエッセイです)もどうぞ!
https://itacica.com/lettera.html

━━━━━━━
♪ 編集後記 ♪
━━━━━━━

「算数・数学が苦手」という方は少なからずいると思います。
私もその一人です。

ところが、そういう人でも、九九はスラスラできるし、方程式も難なくできるかもしれません。

つまり、「苦手」とひとことで言っても、具体的にどの単元からつまずいているのか、を見てみると面白い発見がありそうです。

小・中学生ですと、「分数」がひとつの壁です。この壁を突破することで「苦手」が「得意」にもなりそうです。

イタリア語ですと、大きな壁は「動詞の活用」にありそうですね。

「オッカイド」と「オテル」

111030_1453~02.jpg 「オッカイド」と「オテル」

hotel.jpg
イタリア人はHを発音できない?
先日、私たちの新教材の録音をイタリア人にお願いして行ったときのことです。「オッカイド」という単語が聞こえてきました。

なんだか少し違和感がありましたが、北海道(hokkaido)を、こう読んだのです。

つまり、イタリア語はHを発音しないのです。というより、イタリア人はHをうまく発音できません。外来語のひとつであるホテルも hotel ですから「オテル」と発音します。

イタリア語にたくさん登場するH
ところが、発音しないHは外来語以外に使わないのかというとそうではありません。

ka、ki、ku、ke、ko のカ行は、k(カッパ)を使わない代わりに
ca、chi、cu、che、co というように書くのです。

2008年にオリンピックの開催された北京は、Pechino、つまり「ペキーノ」と読みます。

ちなみに北京オリンピックは、Olimpiadi di Pechino といいます。

イタリア語のgli (リ)

111030_1453~02.jpg イタリア語のgli (リ)

今回は、発音のお話です。以前、メルマガで、お伝えしたように、「日本人の苦手なイタリア語の発音は何か?」と日本で教えるイタリア人の先生に尋ねてみたところ…「chi (キ)」と「gli (リ)」でした。先日、chi (キ)の少し強めの発音を取り上げましたので、今日は、「gli (リ)」を勉強しましょう。

イタリア語の、gla、gle、glu、glo はそれぞれ「グラ、グレ、グル、グロ」と発音するのですが、gli だけは、ほとんど「リ」に近い発音をします。

しかも日本語の「リ」とは少し違うので、発音の仕方をイタリア人に聞いてみました。

まず「リ」と発音してみて下さい。

舌が口の中の上側に付きますが、その形のまま、唇をもっと左右に開くと…(「二」の口のカタチになります。)奥歯の方から空気がもれるような感じになります。

これが「gli」の発音ですが、あまり神経質にならなくていいようです。

famiglia (家族)、moglie (妻)、figlia (娘)の3つの単語でくり返し練習してみて下さい。「ファミーリア、モーリエ、フィーリア」です。

フランス語や英語に比べるとイタリア語の発音で気をつけることは、非常に少ないのです。

カプチーノとピノキオ

111030_1453~02.jpg カプチーノとピノキオ

pinocchio.jpg

カプチーノは実は「カップッチーノ」

日本でもすっかりお馴染みになったカプチーノという飲み物。

イタリア語のつづりは cappuccino ですので…

なんと正しい発音は、「カップッチーノ」だとご存知でしたか?pp と、cc のように、同じ二文字が連なると、小さい「っ」になるわけです。

では、日本人も知っているイタリア語で、このことをちょっと見直してみましょう。

「バレリーナ」は、ballerina ですから「バッレリーナ」ですし、

「スパゲティー」は、spaghetti ですから「スパゲッティ」となります。

モツァレラチーズも、mozzarella ですから、「モッツァレッラ」です。

ちなみに、あの有名な童話のピノキオも、原作がイタリアで、Pinocchio ですから、「ピノッキオ」でした。

イタリア語のchi (キ)

111030_1453~02.jpg イタリア語のchi (キ)

cachi.jpg

日本人にとってイタリア語の発音は、とてもカンタンです。
英語やフランス語ですと、発音だけに絞った教材すらありますが、イタリア語は一冊も発刊されていません。 

ですが、ここで「あえて」、日本人の苦手な発音は何か?と日本で教えるイタリア人の先生に尋ねてみたところ…
答えは意外なもので、「chi (キ)」と「gli (リ)」でした。
たしかにイタリア語のカ行の発音は、日本語よりもう少し強めのようです。「カ・キ・ク・ケ・コ」は、ca、chi、cu、che、co となりますが、ちょっと意識するようにしてもいいかもしれません。

c のイタリア語特有の読みをおさらいしておきましょう。

ci  ce は「チ」と「チェ」と読むことはすでにご存知ですね。
(ブランドのGucciの「チ」、喫茶店のVeloceの「チェ」です)

「キ」と「ケ」は、chi と che と書きます。
では、cachiは何と読むでしょう。

おわかりですね。「カーキ」です。意味は、あの果物の「柿」です。イタリア語でも柿は柿でした。