ゲリラ豪雨

guerra.jpg

 

「夕立」から「ゲリラ豪雨」

最近、夕方になるとものすごい雷雨になりますね。以前は「夕立」といっていましたが、「ゲリラ豪雨」という表現がぴったりになってきました。

今回はこの「ゲリラ」から学べるイタリア語です。

 

ゲリラという響きと由来

このゲリラ( guerrilla )という外来語ですが、小さな部隊編成で、正攻法でない攻撃をしかける戦闘や武装集団を指しています。

「ゲリラ豪雨」があるので、ゲリラはよく聞く言葉ですが、音の響きがなんだか英語らしくありませんね。

実は、guerrilla はスペイン語で「小さな戦争」という意味で、スペイン語・イタリア語に共通する guerra という単語からきているのです。

イタリア語では、guerra (グエッラ)とは「戦争」のこと。定冠詞がつくと、la guerra です。

rra の「ラ」は、あのイタリア語特有の「巻き舌」で発音します。

巻き舌の発音練習には、この guerra や、terra (テッラ)「大地」、ramarro (ラマッロ)「トカゲ」、といった単語を発音してみるとよいでしょう。

ちなみに、世界大戦は、la guerra mondiale (ラ グエッラ モンディアーレ)となり、イタリア語のゲリラは guerriglia (グエッリーリア)です。

 

「ゲリラ」から学べるイタリア語はguerra

  • guerra (女性名詞) 「戦争」 la guerra mondiale 「世界大戦」
  • guerriglia (女性名詞) 「ゲリラ」

 

伝説のレジェンド

leggere

「あのプレーはすばらしいよね。」

「もう生きながらにしてレジェンドだね~」

こんな会話をすることがありませんか?

 

伝説的な人物は「レジェンド」

スポーツのスーパースターや、芸術家のトップクラスの人をときどき「レジェンド」と呼んだりします。バスケットボールのマイケル・ジョーダンもそうですし、イチローも生きるレジェンドかも知れません。

このレジェンドは英語で legend、イタリア語では leggenda (レッジェンダ)とつづります。日本語では「伝説」と言います。

 

イタリア語の動詞とつながっていたレジェンド!

語源というのは、ときどきおもしろいつながり方をしているものです。今回のレジェンドがそのよい例で、発見したときは本当にワクワクします。

さきほどイタリア語のレジェンドは leggenda とつづりますと書きましたが、じーっと見ているとイタリア語の動詞、しかもとても基本的な動詞に似ていることに気づきませんか?ちょっと考えてみて下さい。

 

 

これに気づいた方はかなりセンスの言い方ですね!

イタリア語の語源辞典を調べますと、leggenda は、ラテン語由来で、

cose che devono leggere (読まなくてはならない、読むに値するもの)

とあるのです。つまり伝説という言葉の由来は「読むに値するほどの(立派・偉大な)モノ・人」であることがわかり、leggere 「読む」というイタリア語動詞と同じ語源だったのです!

leggere un giornale 「新聞を読む」など、日常の動詞としてよく使われますが、これが leggenda とつながっていたとは驚きですよね。

 

vocabolario

ではレジェンドから学べる「読む」というキーワードに関するイタリア語を整理してみましょう! 「レジェンド」と言ってからイタリア語の leggere と発音すると新鮮に感じませんか?

leggere (verbo)「読む」
―leggere un giornale 「新聞を読む」
―Leggo sempre prima di dormire. 「私は寝る前はいつも読書します。」

leggibile (aggettivo)「読みやすい、読む価値のある」

lettura (nome f.)「読書、朗読」

leggenda (nome f.)「伝説、聖人伝、つくり話」
―le leggende dell’antica Greca 「古代ギリシアの伝説」

leggendario (aggettivo)「伝説の」

 

 

アニメは魂?

アニメはそもそも…

日本語では映画やテレビで上映、放映される漫画のことをアニメといいますが、もちろんこれはアニメーションの略です。

アニメ」という言葉を聴くと、日本人はどうしても子どもたちの人気のキャラクターを想像するので、楽しく、愉快な感じがしますね。ところが「アニメ」というのは、もともととても高尚な(?)コトバなのです。

 

アニメの由来

「アニメ」は古代ギリシア語・ラテン語の animus が由来であり、イタリア語の anima でも同じようにそもそも「魂・生命・息吹」という意味があります。イタリア語には anima と animo という似た単語がありますが、anima の方が「霊魂・魂」に近く、animo の方が「心、精神」に近い意味があります。

動詞では animare となり「生命を吹き込む、活気を与える」となります。

ですから漫画のキャラクターが動画として生き生きと動くこと(= animato )で、アニメーションということになったのでしょう。

 

イタリア語の「アニメ」

イタリア語で「アニメ」は cartoni animati または disegni animati といいます。

また「動物」という英語の animal、イタリア語の animale、つまりアニマルもこの anima という同じ語源から派生した単語なのです。ネイティブアメリカンなどがもっているアニミズム(万物に霊魂があるという考え方)も、anima が元になっています。

この考え方を知ると、日本語になっている「アニメ」も、少し違った印象になりませんか?

 

それでは最後にクイズです。 unanime というのはどういう意味でしょうか? un は「ひとつの」なので、「心をひとつにする」というのがヒントです。答えは↓です。

 

vocabolario

anima (nome f.)「魂、霊魂」

animare (verbo)「生命を与える、活気を与える」
―disegni(cartoni)animati 「漫画、動画、アニメ」

animale (nome m.)「動物」

animo (nome m.)「心、精神、意思、勇気」
―stato d’animo 「精神状態、気分」

animismo (nome m.)「アニミズム」

uanime (aggettivo)「満場一致の」
unanimità (nome f.)「満場一致」

 

モンドセレクション

mondoselection

お菓子や飲み物の世界的な品評会として有名な「モンドセレクション」をご存知ですか?

(よくお菓子のラベルなんかに「モンドセレクション金賞受賞」などと貼ってあります)

この monde selection の monde (モンド)はフランス語で、実際の発音は「モーンドゥ」です。フランスの大手新聞「ル・モンド」もこの Le Monde で、「世界」という意味なのです。

これがイタリア語になると、発音はほとんどそのまま「モンド」、つづりは mondo となります。

ではここでクイズ。

Coppa del Mondo はどういう意味でしょうか?ヒントは、4年に一度開催される一大スポーツイベントです。

 

 

(答) coppa (コッパ)は「カップ」のことですから、答えは「ワールドカップ」です。イタリア語では Coppa del Mondo、または Mondiali といいます。

mondo (男性名詞) 「世界、世間」

 

あとはアドリブで・・・

adlibitum

なんと「アドリブ」はラテン語!

結婚式や、ビジネスの発表、挨拶などで、「あとはアドリブでお願いします。」なんて言うことがありませんか? 「アドリブ」は、原稿を準備するより、うまくいくときがときどきありますよね。

今や完璧に日本語となったアドリブというカタカナ外来語ですが、この言葉は、英語でも、イタリア語でもなく、なんとラテン語なのです。

ラテン語を、日本人が知らずに使っている例はほんのわずかで「アリバイ」と「アドリブ」ぐらいでしょうか。そういえば今年、話題となった漫画と映画「テルマエ・ロマエ」もラテン語ですね。

 

イタリア語もアドリブのまま

この「アドリブ」ですが、イタリア語ではどうでしょうか?

冒頭の楽譜の写真をご覧ください。この写真の中央に、ad lib. (アドリブ)とあります。楽譜というのは、crescendo や allegro など、ほとんどすべてイタリア語で指示が書かれています。つまり、アドリブはそのままイタリア語として使用されているのです。

ad lib.は、ad libitum (アド リービトゥム)というラテン語・イタリア語が正式で、それを略してad lib.となっています。

意味は、日本語で使われるニュアンスと同じく「自由に、思うままに、アドリブで」ということです。楽譜の指示も「ここのところはテンポなど自由に、好きに演奏してください。」という意味なのです。

是非、イタリア語でもアドリブで「アドリブ」を使ってみて下さいね。

 

vocabolario

ad libitum (avverbio) 「自由に、アドリブで」
Puoi mangiare e bere ad libitum.
―「自由に食べて、飲んでいいよ。」

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オーソレミオとソーラーパネル

Veduta del Golfo di Napoli

イタリア民謡はカンツォーネ(canzone)といいます。

このカンツォーネの中でも、今回のテーマの「オーソレミオ」は、日本で一番有名なイタリアの歌かもしれませんね。

もしも‘O sole mio(オーソレミオ)のタイトルを知らなくても、メロディーならきっとご存じでしょう。

こちらをまずはお聴き下さい。歌い手はLuciano Pavarottiです。

私は、中学生のとき、音楽の授業の課題曲で歌った記憶があります。

意味はわからなくても歌詞に苦労した覚えがないのは、イタリア語のカンタンな発音のおかげかもしれませんね。

ただし「オーソレミオ」はナポリ民謡のひとつなので、歌詞のイタリア語は純粋なものでなく、ナポリの方言です。

多くの日本人に親しまれている「オーソレミオ」ですが、’O(オー)は男性名詞の冠詞 il の方言で、mio(ミーオ)は「私の」、そしてsole(ソーレ)の sole は、「太陽」という意味で、私の太陽(=恋する女性)ということなんですね。

日本では太陽電池のことをソーラーパネルといいますが、このソーラーはsolarですからsoleとは、同じ語源(ラテン語 solis )であることがわかります。

 

感染症「マラリア」はイタリア発?

マラリア

あの感染症の「マラリア」とイタリア語が・・・

以前、インフルエンザは正真正銘のイタリア語であるとお伝えしました。

⇒「インフルエンザウイルス」の記事はこちらから

今回のテーマも、直球勝負のイタリア語です。「まさかこれがイタリア語だったのか!」というもの。それはなんと「マラリア」です。

マラリアは熱帯地域で主に流行し、蚊を媒介とする感染症で、マラリアにかかると大変な高熱に襲われるそうです。イタリアとは無関係に思えますが、「マラリア」という言葉の成り立ちを見てみましょう。

 

「悪い空気」

マラリアは、かつて蚊ではなく、沼地の「悪い空気」が媒介する病気と考えられていたようです。このことを知ると、イタリア語との結びつきがわかってきます。

マラリアは、 malaria ( mala + aria )とつづり、mal(o) は「悪い」という形容詞、 aria は「空気」という意味ですから、正真正銘のイタリア語がつながってできていたのですね。

「エアコン」をイタリア語で aria condizionata といいますが、こんなところにも「マラリア」の aria が登場しています。

 

 

ビタミンとバイタリティー

ビタミン、バイタリティーの共通点

アカペラやインフルエンザなどは、正真正銘のイタリア語でわかりやすいのですが、カタカナ外来語の中に「さりげなく」隠れているものもあります。

「健康のためにビタミンをよく摂って下さい。」とか「あの人はバイタリティーがあるなー」なんていうことをよく言いますが、今回のテーマは、そのビタミンとバイタリティーです。

 

ビタミンは vitamin、バイタリティーは vitality と英語では綴るのですが、何か共通点に気付きませんか?

そうです。vita というコトバが隠れており、まさにイタリア語の vita (ヴィータ )なのです。イタリア語の vita とは「人生」であり、「命、生命」という意味があります。ではビタミンがどういうつくりになっているかというと、なんと

vita (生命)+ amin (「アミン」という化合物)

であり、「ヴィータアミン」がつまり「生命のアミン」という命名だったのです。

バイタリティーは「生命力」そのものですね。

イタリア語の vita といえば、何かイタリア語特有のひびきをもっており、日本語とは関係ないように感じますが、意外なところに隠れていたのですね。

最後に練習クイズです。「甘い人生」とはイタリア語でなんというでしょう?

dolce (    )

 

 

 

(答)dolce vita

 

 

オカリナとある鳥

oca

オカリナはイタリア語だった!

楽器のカタチは何かの形を模していることがあります。例えば、ヴァイオリンやチェロの形は、女性の身体をあらわしている、と聞いたことがあります。

楽器の「オカリナ」は、模しているわけではないのですが、名前そのものの由来がとても面白いのです。では、今回のテーマ「オカリナ」を探ってみましょう。

これは私も最近になって「そういえばそうか!」と気付いたのですが、 ocarina という単語は、イタリア語なのです!親しみのある言葉ですが、イタリア語だと知っている日本人は少ないでしょう。

 

オカリナのoca

さらに、この ocarina には oca という単語が、 ひそんでいます。 oca の意味は「ガチョウ」なのです。

oca という単語に「小さい、かわいらしい」をあらわす接尾辞 -ino が合わさって、 ocarina となりました。(以前テーマにした「小さなviola」でviolino(ヴァイオリン)になったのと同じです。)

オカリナという楽器の形が、ガチョウの首のようであることから名前がついたようです。 ちなみに「オカリナ」という楽器はコレ↓です。

ocarina

 

 

 

 

なんだかオカリナという楽器の形が新鮮に思えてきますね。 この楽器の由来をさらに探ってみると驚きます。オカリナを発明したのは…。

oca (女性名詞) 「ガチョウ」

 

2月が年末?

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数字と9月~12月のズレ

本日は3月1日、新年です!といったらおかしいのですが、ある時代には3月がスタートで、2月末が「年末」であることが納得できる、というテーマです。

イタリア語で、数字の7~10と、9月~12月のことをそれぞれ、

7=sette、8=otto、9=nove(ノーヴェ)、10=dieci(ディエーチ)といい、

9月=settembre、10月=ottobre、11月=novembre、12月=dicembre

といいます。なんだか似ていると思いませんか?しかし、どうして7が9月、8が10月のようにずれているのでしょう?

ここがヒントです!

 

古代ローマの暦

数字の7である sette が、settembre (9月)のようにずれているのは、古代ローマ時代の暦(こよみ)が、3月からスタートしていることによるのです。3月から数えると、

9月は7(sette)番目の月なので、settembre、

10月は8(otto)番目の月なので、ottobre、

同様に、11月は9番目のnovembre、12月は10番目のdicembreとなります。

なるほど~、ですよね。

3月から暦がスタートしていたので、2月末が「年末」だったわけです。したがって、閏(うるう)年が、どうして2月末に日にちを増やすのかがおわかりになると思います。

 

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レストラン「ガスト」

「ガスト」のgustoとは?

すかいらーくの運営するレストランチェーンで「ガスト」はみなさんご存じのことと思います。

日本語の「ガス灯」にも音が似ていて覚えやすい名前なのですが、私は前々からイタリア語との関連を疑っておりました…(笑)。

店名のガスト( gusto )の由来は調べてみると、公式にはスペイン語から名づけられたようですが、同じようにイタリア語にも gusto は存在しています。そしてスペイン語、イタリア語ともに「グースト」と発音し、意味もまったく同じであるのがおもしろいところです。

意味は「味覚、味」で、例えば、

un gusto dolce (グースト ドルチェ)

といえば「甘い味」となります。

この gusto を、スペイン語やイタリア語の「味」であることを知っている日本人はあまりいないと思います。しかし、スペイン人やイタリア人が見たら、ちょっと面白く感じるのではないかと思います。

gusto が「味、味覚」であることをつかんでおくと、次に出てくる文もスッとわかりますね。

gusto (nome m.) 「味覚、味、味わい 味わい」

―Non mi piace il gusto di questo formaggio.
―「このチーズの味は好きではない。」

 

ワインセラーとケータイ

ワインセラーの「セラー」

食欲の秋は、おいしい赤ワインを味わえる季節です。ワイン好きの方は、家に小さな「ワインセラー」をもっている方も多いようですね。

この何気なくつかっている「セラー」とはなんでしょうか? つづりは cellar で、イタリア語とも関係してくるコトバなのです。cellar は、もともと「小さい部屋」を意味するラテン語(そして、イタリア語も!)の cella (チェッラ)に由来しています。

地下にある小さな部屋は、食品やワインを貯蔵するので、そこからワインセラーの「 cellar 」という言葉になっていったのですね。

 

小さな部屋⇒細胞

さて、cella は「小さな部屋」とお伝えしましたが、もっともっと小さな部屋へとイメージを膨らませると生物の「細胞」のひとつひとつが、「小さな部屋」になっています。cella から派生した言葉として、

cellula (チェッルラ) 「細胞」

があります。これが「細胞の」という形容詞になると、

cellulare (チェッルッラーレ) 「細胞の、小部屋からできた」

となるのです。

 

ケータイのイタリア語はcellulare

イタリア語で「ケータイ」の携帯電話のことを、 cellulare というのですが、これは telefono cellulare の略です。理由は残念ながら(!)ちょっと難しく「携帯電話のサービスエリアを小さい区画 (= cella ) に分けて出力を小さく抑え, 同じ周波数帯を離れた区画でも用いれるから」とのことです・・・(ちょっとよくわかりませんが)。

いずれにしても、cellulare といえば、イタリア語の「ケータイ」で、「ワインセラー」とこんなところでつながっていました。

 

焦点のフォーカス

fuoco

フォーカスにフォーカス!

ことばの「語源」というのは本当におもしろいもので、ときどき思わぬところに行きあたることがあります。

カメラで焦点を合わせることを「フォーカスする」と言ったり、考えを何か一つに集中させるときも「フォーカスする」なんていう表現をします。

このフォーカスは英語で focus とつづります。ではここで、このつづり focus  o の前に「 u 」を入れてみて下さい。

fuocus

となりますが、イタリア語のある単語に似てきます。それは「火」という意味の fuoco (フオーコ)で、フォーカスも、fuoco もラテン語の focus (フォークス=炉、火)という同じ語源を元にしています。

炉は燃える火の中心であり、光・火をあてると焦点(ピント)が合いますね。そこからフォーカスという単語になりました。

イタリア語では「焦点、フォーカス」の意味もありますし、そのまま「火、炉」という意味で使われています。

では、ちょっと例をみてみましょう。

Accendi il fuoco.

といえば、「火をつけて、点火して」となります。

 

まとめ

焦点の「フォーカス」の focus の語源は focus (=炉、火)と同じで、イタリア語の fuoco 「火」とつがなっています。

 

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バッティングフォームとチーズ

スポーツのフォームとチーズ

野球やテニス、ゴルフなどのスポーツで「あの選手のフォームは美しい」などと言うことがあります。イチロー選手のバッティングフォームも美しいですね。

この「フォーム」というのは日本語ではなんと言うのでしょう?

カタチ? 様式? 姿? 形式?

なんだかスポーツでいうところの「フォーム」に該当する日本語はないような気がします。それだけ「フォーム」という外来語が日本語のように浸透しているのでしょう。

さて、このフォームというのは英語で form とつづるのですが、ラテン語の forma (フォルマ)を語源としており、イタリア語にはそのまま forma (フォルま)という単語があります。

例えば、(cilindrica (=「円筒状の」))

Sul tavolo c’era uno strano oggetto di forma cilindrica.

といえば、

「テーブルに、円筒の形をした変なものがありました。」となります。(←それこそなんか変な例文ですね。)

 

フォームとチーズの関わりとは?

では、今回のテーマである「フォームとチーズ」ですが、一体何の関わりがあるのでしょう?

ヒントは、チーズを製造するところにあります。冒頭の写真を見ていただければわかるように、チーズというのは、円径のようなある「型」をとって作られ、それが切られて売られています。

つまり製造のための丸い「型」( = forma )に流し込まれて発酵して作られたのがチーズであり、イタリア語の

formaggio (フォルマッジョ )

の forma だったのですね。チーズという意味のイタリア語に、こんな「フォーム」が隠されていたのです。

 

 

 

 

ベネッセコーポレーション

ベネッセコーポレーション

「赤ペン先生」で有名なベネッセ

「赤ペン先生」で有名な「進研ゼミ」は、ベネッセコーポレーションによって運営されていますが、「ベネッセ」はみなさまもご存じのブランドですね。今回は教育ビジネスでは日本でもトップクラスのこの「ベネッセ」を取り上げてみましょう。

どうして「ベネッセを?」と思われるかも知れませんが、イタリア語を学ぶ上で、とてもよいネーミングだからです。

 

さて、この「ベネッセ」は、benesse とつづりますが、分解すると、

bene + esse

の2つに分けられます。両方ともラテン語なのですが、それぞれ意味があり、

「よい、正しい」という意味の bene

「生きる、暮らす」という意味の esse

この2つを組み合わせた造語だったのです。「よく暮らす、よく生きる」ための会社という企業理念をあらわしていたのですね。

 

イタリア語に極めて近いbenesse

もうここまで来るとお分かりと思いますが、イタリア語はラテン語を起源としていますから、bene + esse はイタリア語で

bene + essere

となります。本当によく似ています。essere bene (エッセレ ベーネ)というともっとよくわかるでしょう。

essere は、英語のbe動詞にあたるのですが、動詞だけではなく、そのまま「存在」として男性名詞としても使われています。

一方、bene も

Parli bene inglese.

「君は英語を上手に話すね」のように副詞として使われていますが「善、良いこと」という名詞もあります。

それにしても、ベネッセコーポレーションの「ベネッセ」には「よく暮らす、よく生きる、良い存在であること」という深い意味があったとは驚きでした。
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モノクロとモノトーン

monocromo

モノクロとモノトーン

今でもおじいさん、おばあさんの世代は、映画やテレビがすべて白黒であった時代を知っており、「昔のテレビはみんなモノクロだったんだよ」と、言います。

また、私が大学生だった頃(15年ほど前ですが)、女の子の学生の間で黒が大流行したことがありましたが、そういうときは「この冬は、モノトーンのファッションが人気」なんていう言い方をします。

 

そもそも、この「モノ」というのはなんでしょうか?

今回は「モノ」にスポットを当てて、イタリア語に迫ってみましょう。

 

モノのmono-とは?

この「モノ」の mono- とはモノクロやモノトーンから連想されるように、「単一の、一つの」をあらわすギリシア語が起源の接頭辞(せっとうじ)です。

ですから、

mono (一つの)+クロム(色)で「モノクロ」

mono (一つの)+トーン(色調)で「モノトーン」

となっているのですね。

イタリア語でももちろん mono- といえば、「一つの、単一の」であり、モノクロとモノトーンはイタリア語でそれぞれ、

monocromo (モノクローモ)

monotono (モノートノ)

となります。

モノポリ」という駒とサイコロで不動産を独占(=一人占め)するゲームもありますが、日本人であるわれわれも、モノトーンやモノクロを通じて mono- のニュアンスを知っているとはおもしろいですよね。

それでは、カンタンなイタリア語クイズです。

monocolore

これはどういう意味でしょうか?

 

 

すぐわかりますね。答えは「単色」です。

 

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手紙の追伸「P.S.」

手紙の追伸「P.S.」って何?

最近はメールが主流となってきたので、手紙を手書きで書くことは少なくなってきました。ですが、やはり手書きの手紙というのはいいものですね。

手紙の最後に付け加えることがあるときは、

「P.S. 余談ですが…」

などと書きます。

 

ところが、ほとんどの人がこの「P.S.」の略の元が何であるかは知らないのではないでしょうか。

これは、じつはラテン語なのです。

ラテン語の postscriptum が語源となって、英語の postscript それが、「P.S.」になっています。

 

イタリア語にも通じるpostscript

では、イタリア語とどうつながってくるかというと…、

postscript を分解してみると、2つのイタリア語が浮かびあがってくるのです。

まずはじめの post は「後に」を意味する接頭辞(せっとうじ)といわれ、首相でも「ポスト小泉」は誰か?などといわれますね。

つまり、小泉の「後は」の after なわけです。

ですからイタリア語の domani 「明日」に post がつけば、posdomani 「明後日」となるんですね。(tは省略されます)

一方、scriptum は、ご存じ scrivere 「書く」という動詞の過去分詞で scritto とよく似ています。つまり

「P.S.」は、post scritto 「後で書かれた」

ということになるのです。イタリア語では t が省略されて poscritto とも記します。

こんな身近なところにもイタリア語につながるヒントが隠れていました。

 

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ティラミスの「引っぱる」


日本でひろまるカタカナ外来語を手がかりにイタリア語を学ぼう、というのがいつものコンセプトです。楽しんでいただけるようユニークなものを、と意気込んでいるので、今回の「ティラミス」はちょっとありふれているかと思い、後回しにしていたテーマでした。

しかし慣れ親しんだ「ティラミス」でも、調べてみると面白いことがわかってきたので、お伝えしたいと思います。

 

イタリア菓子の代名詞「ティラミス」

1990年代に日本に紹介され、あっという間にイタリアのお菓子の代名詞となった「ティラミス」は、ご存じの通り tiramisù と書きます。

このようにつながって綴るとわかりませんが、実は立派なイタリア語のフレーズなのです。

こう書けばなるほど納得でしょうか。

Tirami su ! (ティーラミ ス!)

どうでしょう?

分解すると、
 tira が「引き上げる、もちあげる」の動詞 tirare 
 mi は「私を」という人称代名詞。
そして
 su は「上に」という意味になります。

つまり「私を上に引きあげて」ということで、「私を元気にして」「私を励まして」といった意味のフレーズだったのです。

このお菓子は、ヴェネツィアが発祥とされており、特に女性はおいしいティラミスを食べれば元気倍増ですよね。

 tirare ですが、たとえば

 Tira la porta, non spingere. 

だったら「そのドアは引いてね、押してはだめよ。」となります。

あのティラミスが、3語のイタリアから構成されていた意味あるフレーズだったとは、われわれ日本人のほとんどは知らないでしょう。

 

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帝王切開とタリアテッレ

カエサルこそ「帝王」

二人のローマ皇帝の名前、Julius (ジュリウス)と、Augustus (アウグストゥス)が、luglio (ルリオ、7月)と、agosto (アゴースト、8月)の名前の元になっていることを以前、お伝えしました。

もう一人、有名な古代ローマ皇帝があることばになっているのです。

それは「帝王」です。

「帝王」とは、ドイツ語の Kayser (カイザー)の訳なのですが、カイザーこそ Caesar (カエサル、古代ローマ皇帝)からできたことばなのです。(カエサルは、ジュリウス・シーザーともいいますね)

ただ、帝王切開がなぜ「帝王」なのかは、諸説あるようです。カエサルは帝王切開で生まれた、といった説まで登場しています。

 

イタリア語で「帝王切開」とは?

イタリア語でカエサルは、Giulio Cesare (ジュリオ・チェーザレ)といい、帝王切開のことを、Taglio Cesareo (ターリオ チェザーレオ)といいます。

ちなみにこの taglio は、「切断、切ること」の意で、パスタの tagliatelle (タリアテッレ)や、tagliolini (タリオリーニ)の、元にもなっていることばです。

 

メゾソプラノ

メゾソプラノの「メゾ」

合唱のコーラスで、ソプラノという一番高い声域の次に、「メゾソプラノ」という声域があります。

これは、ソプラノの次の「アルト」との「中間」の音域のことを指します。

この「メゾソプラノ」の「メゾ」は、同じく「メゾフォルテ」「メゾピアノ」にも登場しており、音楽が好きな方には特になじみがあることでしょう。

 

メゾは「半分」のmezzo

「メゾ」は mezzo とつづり、「半分、中間」という意味のイタリア語で、たくさんの用法があります。

mezzo のよく使われる表現としては、

Sono le dodici e mezzo.
「12時半(12:30)です。」

で、1時間の「半分」なので、30分というわけです。

 

余談ですが、今回「メゾ」に焦点をと思って、私はちょっと勘違いをしていたことをここに告白します。

というのも、「メゾソプラノ」の「メゾ」はいいのですが、家の「メゾネット」の「メゾ」も関わりがあるに違いない、と早合点していたのです…。

中間程度の規模の大きさの家とか、と。

ところが調べてみたところ、メゾネットは maisonette というフランス語で、maison (メゾン=「家))の「小さい家」をあらわすことばでした(こういう勘違いもときどきあります…)。

 

月の呼び名

ちなみに mezzaluna といえば、luna (ルーナ)が「月」なので、「半分の月」で「半月」となります。メゾソプラノを知っていれば、カンタンに理解できますね。

「三日月」は、luna falcata で、falcato は「鎌の形をした」という意味です。 

満月、新月、上弦、下弦などの呼び名はこちらのサイト Fasi lunari にありました。

 

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