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写真のカメラは「部屋」だった?

 

カメラは暗室で

 

写真の「カメラ」は、外来語としてかなり古くからあると思います。

ほとんど日本語といってもいいでしょう。

 

今でも「デジカメ」という言葉にも「カメラ」という言葉が残っています。

今回は「カメラ」がテーマです。

 

旅行先で、よく使うイタリア語のフレーズとして、

Vorrei prenotare una camera

(ヴォレーイ プレノターレ ウーナ カメラ)

「部屋( camera )を予約したいのですが…」

というものがあります。

 

たいていは、日本語のカメラとよく似てるなー、なんて思う程度なのですが、

この「部屋」の camera (カーメラ)は、

写真の「カメラ」と何か共通点でもあるのでしょうか?

 

どうでしょう?

 

 

答えは「Yes」なのです。

 

もともとギリシア語の kamara (カマラ)が、

「円天井」という意味で、そこから「部屋」になりました。

 

では「写真」がどうしてカメラになったというと…、

写真が発明される頃は、

camera obscura  camera lucida

と呼ばれる装置を使っており、

暗い「部屋」(=暗室)や箱を利用していたことから

「カメラ」と呼ばれるようになったようです。

 

ということで、イタリア語の camera も、私たちのおなじみのカメラも、

もともと語源はいっしょだったのですね。

 

このように外来語には本当に多くのイタリア語を学ぶきっかけがあります。

ひとつひとつは小さな発見でも、それをスモールステップで積み重ねると、

イタリア語の基礎がラクラク学べてしまいます。