なじみの日本語「あかぺら」
日本人がイタリア語とは知らずに使っているカタカナ外来語。
その中でも私が「特ダネ」と呼ぶネタがいくつもあるのですが、今回はそのひとつ。
(というより、これだけアンテナを張りながらも私が気付かなかっただけなのですが…。)
歌で伴奏をつけずに歌うとき、「アカペラで歌います」と言いますが、「アカペラ」は、日本人になじみの外来語です。
実はその「アカペラ」が正真正銘のイタリア語だったのです!
あまりにも身近にあったイタリア語で驚きますね。
つづりは a cappella です。
意味は何だと思いますか?
ヒントです。
ミケランジェロの描いた「最後の審判」などで有名なヴァチカンの「システィーナ礼拝堂」のことを、
La Cappella Sistina
といいます。
つまり、「礼拝堂、聖堂」のことを cappella というので、a cappellaは「礼拝堂の中で(aは前置詞)」という意味だったのです。
ではなぜ、伴奏なしで歌うことが「アカペラ」なのか、これにはさらにおもしろい由来がありました。
ルネッサンス期、教会儀式は音楽がとても華やかになり、厳かな宗教儀式というより音楽コンサートになってしまいました。
そこで楽器の伴奏なしに、合唱がまさに「アカペラ」で歌わなくてはいけないということになったのです。
これが「アカペラ」の誕生の由来です。
ちなみに英語では、cappellaは「チャペル(chapel)」といいます。

暗記せずに身についたイタリア語はこちら
それではcappellaに関わる単語を見て行きましょう。
cappella (nome f.) 「礼拝堂、小聖堂」
Cantiamo a cappella. 「私たちはアカペラで歌います。」
La cappella Sistina 「システィーナ礼拝堂」
cappellina (nome f.) 「小礼拝堂」
日本人が「アカペラ」という正真正銘のイタリア語を知らずに使っていたとは本当に面白いことだと思います。