「サボる」は日本語ではない!?

あの「サボる」はフランス語が原点だった!
「今日、授業サボっちゃってさあ…」という表現はよく使いますね。
この「サボる」という言葉ですが、漢字では書きません。出所はどこでしょうか?
なんと、これはフランス語の sabotage (「サボタージュ」と発音します)からきているのです。
意味は、「ぞんざいに行うこと、生産の妨害、怠業」です。主に、争議中の労働者が工場の生産を妨害するときに使います。
フランス語で木靴のことを、sabot(サボ)といいますが、労働者が争議の中、このサボで工場の機械を壊したことから、sabotage と言われるようになったそうです。
イタリア語にもあった「サボる」
これがイタリア語になると、sabotaggio (サボタッジョ)といいます。動詞になると、sabotare (サボターレ)です。意味はフランス語と同じなので、日本語の「サボる」とは少しニュアンスが違いますね。ちなみに「学校をサボる」をイタリア語では、marinare la scuola (マリナーレ ラ スクオーラ)と言います。
(この scuola は英語の school です。)
「サボる」が、まさか外来語とは、思ってもみなかったのではないでしょうか? 日本語で「サボる」と言うときには、思い出してくださいね。

- sabotaggio (男性名詞))「サボタージュ、怠業、生産の妨害」
- sabotare (動詞)「サボタージュを行う」
- marinare la scuola (動詞)「学校をさぼる」