今回はイタリア語ではありませんが、フランス語も同じように私たちはたくさん知っています。特にバレエをされる方は、たくさんのフランス語を知らず知らずに使っています。気分転換にどうぞ。
例えば、今ではまったく使われなくなった言葉ですが、カップルのことを 「アベック」と言いました(その昔!)。これは avec というフランス語です。Tu viens avec moi? と言ったら、「君もいっしょに来る?」となります。
それから、おもしろいのは「サボる」でしょう。「サボる」はフランス語の sabotage (サボタージュ)に由来しています。「(仕事などを)ぞんざいに行う、妨害する」という意味です。
こんな風にして、日本人が実は知っていた隠れフランス語をあげると切りがなく、これを生かせばイタリア語と同じように、つづりや発音、基礎文法も学ぶことができます。
特にフランス語はつづりが難しいのですが、下のような実は知っている外来語をフランス語のつづりに 変換する練習を積めばカンタンに身につけることができるでしょう。
下にその他、私が思いついたものをあげておきます。ご参考まで。(アクセント記号などは表示できないことがあるので省いています。)
- 「アンサンブル」 ⇒ ensemble (いっしょに、まとめて)
- 「アントレ(雑誌の名前)」 ⇒ entree (入口、入ること)
- 「アラカルト」 ⇒ a la carte
- 「デジャブ」 ⇒ deja vu
- 「デビュー」 ⇒ debut
- 「シュークリーム」 ⇒ chou creme
- 「アンケート」 ⇒ enquete
- 「メゾン」 ⇒ maison
- 「クーデター」 ⇒ coup d’etat
- 「シャノワール(喫茶店の名前)」 ⇒ chat noir (黒い猫)
- 「プチ」 ⇒ petit (小さい)
- 「ランジェリー」 ⇒ lingerie
- 「モンブラン」 ⇒ mont blanc (モンブラン、白い山)
- 「オートクチュール」 ⇒ haute couture (高級婦人服仕立)
- 「ミルフィーユ」 ⇒ mille feuille
- 「フロマージュ」 ⇒ fromage
- 「エチケット」 ⇒ etiquette
- 「トラバーユ」 ⇒ travail (仕事)
- 「ランデブー」 ⇒ rendez-vous (会合、合う約束)
- 「パン」 ⇒ pain
- 「クレヨン」 ⇒ crayon
- 「ルネッサンス」 ⇒ renaissance
- 「アンコール」 ⇒ encore
- 「ヴァンサンカン」 ⇒ 25ans (25歳)
- 「シャンソン」 ⇒ chanson (歌、シャンソン)
- 「アバンギャルド」 ⇒ avant-garde (前衛)
いかがでしょうか? きっと新鮮な発見があるのではないかと思います。
イタリア語ではこうした発想のもとに教材をつくっていますので、暗記に頼ることなく楽しんで学べます。