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  1. イタリア語

モノクロとモノトーン

モノクロとモノトーン

 

今でもおじいさん、おばあさんの世代は、映画やテレビがすべて白黒であった時代を知っており、「昔のテレビはみんなモノクロだったんだよ」と、言います。 

 

また、私が大学生だった頃、女の子の学生の間で黒が大流行したことがありましたが、そういうときは「この冬は、モノトーンのファッションが人気」なんていう言い方をします。

 

そもそも、この「モノ」というのはなんでしょうか?

今回は「モノ」にスポットを当てて、イタリア語に迫ってみましょう。

 

モノのmono-とは?

 

この「モノ」の mono- とはモノクロやモノトーンから連想されるように、「単一の、一つの」をあらわすギリシア語が起源の接頭辞(せっとうじ)です。

ですから、

mono (一つの)+クロム(色)で「モノクロ」

mono (一つの)+トーン(色調)で「モノトーン」

となっているのですね。 

 

イタリア語でももちろん mono- といえば、「一つの、単一の」であり、モノクロとモノトーンはイタリア語でそれぞれ、

monocromo

monotono

となります。 

モノポリ」という駒とサイコロで不動産を独占(=一人占め)するゲームもありますが、日本人であるわれわれも、モノトーンやモノクロを通じて mono- のニュアンスを知っているとはおもしろいですよね。 

 

それでは、カンタンなイタリア語クイズです。monocoloreこれはどういう意味でしょうか?
すぐわかりますね。答えは「単色」です。

 

grammatica & vocabolario 

 

この考え方を知っているだけで、下にあげるようなイタリア語が一網打尽にでき、意味もスッとわかるようになります。 

monocromo ( nome m. ) 「モノクロ」

monocromatico ( aggettivo ) 「モノクロの、一色の」

monotono ( aggettivo ) 「単調な、一本調子の」

monocolore ( aggettivro ) 「一色の」

monoteismo ( nome m. ) 「一神教」

monopolio ( nome m. )「独占、専売」

monologo ( nome m. )「一人台詞、独白、モノローグ」

ちなみに反対語は poli-  がつくコトバになるのですが、それはいずれの機会に譲るとしましょう。