フローズンとカウダ
先日は関東地方で大雪でした。私も家の前を何年ぶりかで雪かきをしました。それでも豪雪地帯の方々にとっては、この程度の雪は数えるうちに入らないでしょうね。
今日は「寒い・暑い」のイタリア語を、いつものように外来語から学んでみましょう。
まずは、「寒い」です。
英語では、freeze(凍らせる)、frozen (凍らせた)、refrigerator(冷蔵庫)という単語で「fr-」が幹となっています。
フローズンヨーグルトの frozen もそうですね。
「fr-」が幹となるのはイタリア語でも同じで、「寒い」を freddo (フレッド)といいます。冷蔵庫は frigorifero (フリゴリーフェロ)です。
では「暑い」はなんというのでしょう?
フォンデューに似た北イタリアの料理で、ここ数年で流行している bagna cauda (バーニャ・カウダ)をご存知でしょうか?
この cauda は、イタリア語の caldo (カルド=「暑い」)の方言です。bagnaは「ソース」の意ですので、バーニャ・カウダは「暑いソース」ということなんですね。したがって、caldo といえば「暑い」となります。
会話のときは動詞の fa をつけて、
Fa freddo.
Fa caldo.
といえば、「寒い、暑い」となります。
余談ですが、真夏のイタリアで、ある有名な美術館を訪れたとき、2階が閉まっています。どうしてか?と尋ねたところ、
―Fa troppo caldo.
つまり「暑すぎるので閉めた」ということで、びっくりしたことがありました。