正反対のことわざ
以前ご紹介した、韓国語の市吉則浩さんという方が、韓国語のおもしろさのひとつに、日本語と表現がとてもよく似ていることがある、とおっしゃっていました。
たとえば、「話に花を咲かせる」という表現は、韓国語にもあるそうです。
実は、日本語とイタリア語のあいだにもあるのです。
「二度あることは三度ある」という表現で、
Non c’e’ due senza tre.
(ノン チェ ドゥーエ センツァ トゥレ)
(ノン チェ ドゥーエ センツァ トゥレ)
といいます。一方、まったく正反対のものもあるのです。
日本には「三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵」という諺がありますが、Chi fa da se’fa per tre.
という諺は、「1人でやれば3人分できる、3人でやるより1人でやった方がうまくいく。」という意味なのです。考え方が全然違う、というのも面白いですね。これぞ異文化です。
そういえば、私がイタリア語である面接を受けたとき、イタリア人からアドバイスされました。
質問をよく聞いて答えなさい、と言われるのかと思ったら、「喋りまくれ。相手に質問する時間を与えるな。」とアドバイスされ、びっくりしたことを覚えています。