なんと「アドリブ」はラテン語!
結婚式や、ビジネスの発表、挨拶などで、「あとはアドリブでお願いします。」なんて言うことがありませんか? 「アドリブ」は、原稿を準備するより、うまくいくときがときどきありますよね。
今や完璧に日本語となったアドリブというカタカナ外来語ですが、この言葉は、英語でも、イタリア語でもなく、なんとラテン語なのです。
ラテン語を、日本人が知らずに使っている例はほんのわずかで「アリバイ」と「アドリブ」ぐらいでしょうか。そういえば今年、話題となった漫画と映画「テルマエ・ロマエ」もラテン語ですね。
イタリア語もアドリブのまま
この「アドリブ」ですが、イタリア語ではどうでしょうか?
冒頭の楽譜の写真をご覧ください。この写真の中央に、ad lib. (アドリブ)とあります。楽譜というのは、crescendo や allegro など、ほとんどすべてイタリア語で指示が書かれています。つまり、アドリブはそのままイタリア語として使用されているのです。
ad lib.は、ad libitum (アド リービトゥム)というラテン語・イタリア語が正式で、それを略してad lib.となっています。
意味は、日本語で使われるニュアンスと同じく「自由に、思うままに、アドリブで」ということです。楽譜の指示も「ここのところはテンポなど自由に、好きに演奏してください。」という意味なのです。
是非、イタリア語でもアドリブで「アドリブ」を使ってみて下さいね。
vocabolario
ad libitum (avverbio) 「自由に、アドリブで」
―Puoi mangiare e bere ad libitum.
―「自由に食べて、飲んでいいよ。」
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