モノクロとモノトーン
今でもおじいさん、おばあさんの世代は、映画やテレビがすべて白黒であった時代を知っており、「昔のテレビはみんなモノクロだったんだよ」と、言います。
また、私が大学生だった頃(15年ほど前ですが)、女の子の学生の間で黒が大流行したことがありましたが、そういうときは「この冬は、モノトーンのファッションが人気」なんていう言い方をします。
そもそも、この「モノ」というのはなんでしょうか?
今回は「モノ」にスポットを当てて、イタリア語に迫ってみましょう。
モノのmono-とは?
この「モノ」の mono- とはモノクロやモノトーンから連想されるように、「単一の、一つの」をあらわすギリシア語が起源の接頭辞(せっとうじ)です。
ですから、
mono (一つの)+クロム(色)で「モノクロ」
mono (一つの)+トーン(色調)で「モノトーン」
となっているのですね。
イタリア語でももちろん mono- といえば、「一つの、単一の」であり、モノクロとモノトーンはイタリア語でそれぞれ、
monocromo (モノクローモ)
monotono (モノートノ)
となります。
「モノポリ」という駒とサイコロで不動産を独占(=一人占め)するゲームもありますが、日本人であるわれわれも、モノトーンやモノクロを通じて mono- のニュアンスを知っているとはおもしろいですよね。
それでは、カンタンなイタリア語クイズです。
monocolore
これはどういう意味でしょうか?
すぐわかりますね。答えは「単色」です。
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