雨合羽(あまがっぱ)の「カッパ」は外来語
「雨合羽(あまがっぱ)」という言葉は、若い人の間ではあまり使われなくなってはいるものの、「合羽(かっぱ)」は日本語だと思っている人は多いでしょう。
ところが実は「カッパ」の由来は、カステラやテンプラと同じように、ポルトガルが起源の言葉なのです。16世紀ごろに鎖国をしていた日本との交流があったのはポルトガルやオランダですが、その頃に入ってきたと言われています。
さて、このカッパはポルトガル語で capa とつづるのですが、ポルトガル語はイタリア語と同じくラテン語を起源としています。
ですから、ラテン語には cappa という単語があり、「頭巾(ずきん)」という意味で使われていました。
「頭巾」から「何かをすっぽり覆うもの」をイメージしておいてください。
イタリア語にもある「カッパ」
イタリア語でも cappa (カッパ)という単語があり、「(聖職者が着るような)頭巾つきのマント」のことをいいます。
まさかあの雨合羽からこんな単語につながるとは思いも寄りませんでしたよね。
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「カッパ」という言葉は、現代では死語になり、時々「アマガッパ」という言葉を聞きますが、数十年前、地方では「カッパ」は生活必需品の一つ故、「カッパ」という言葉をよく使ってました。
多分、ザビエルさん達が日本に伝えたのでしょう。
所で、これも最近使われなくなった「マント(manto)」も由来は一緒かなと思っているのですが、如何?
「カッパ」という言葉は確かに死語になってしまったようですね。(私の親の世代はまだときどき使っていますが…。)
「マント」も確かに「カッパ」とともに入ってきた外来語かも知れません。イタリア語も manto ですしね。
外来語としての由来を少し調べてみたのですが、フランス語の manteau から来た模様です。いずれテーマにして詳しく調べてみたいと思います。