アンチ巨人の「アンチ」とは
プロ野球で、読売巨人軍を嫌いだ、というとき、「アンチ巨人」といいますね。これはジャイアンツの黄金時代であった昭和40年代頃からある言葉だそうです。
私の父親も「アンチ巨人だ」と言っていますが、巨人の選手のことは詳しいし、巨人の試合結果ばかり気にしているので、本当は巨人のファンなのかもしれないと思っています。
それはさておき、この「アンチ」とはなんでしょうか?
日本語でいうなら「反~」ということですから、実はこの言葉、起源はギリシア語にまでさかのぼり、イタリア語の辞書を見ただけでも、この「アンチ」がつく単語がたくさん出てきます。
anticomunismo 「反共産主義の」
antifascismo 「反ファシズム」
となるわけです。政治や思想に関しての単語が多いようです。
ただ気をつけなくてはいけないのは、この「 anti 」は、「反~」の他に、もうひとつの意味で使われることも多いのです。それはなんでしょうか?
ヒントは「 anti 」のつく言葉、
アンティパスト、アンティシペーションなどを
考えてみるとよいでしょう。
ひとりごと
久しぶりに、イタリアの推理小説を読んでいます。早く続きを読みたくなってしまいます。わからない単語は飛ばして読んでいますが、早速、今回の anti に類する anticamera という単語が登場して嬉しくなりました。