
スポーツでライバル同士の対決を表現するとき、「巨人vs阪神」というように「 vs 」を使うことがよくあります。
さらりと使われているので、外来語のように意識することがありませんね。
しかしこの「 vs 」という単語は、侮れませんでした。 今回は「 vs 」にスポットをあててみましょう。
まず「 vs 」は versus (ヴァーサス)という英語の略なのですが、 語源をたどってみると…
versus (ヴェルスス)というラテン語に行きあたり、「~の方向へ」という意味で使われていました。
そして…
イタリア語には同じ語源で verso (ヴェルソ)という前置詞があるのです。
例えば、
Si incammina verso casa.
で「家に向かって歩く」という意味になります。 「~に向かって、~の方に」という意味の他には「~に対する、(場所で)近く、あたり」などがあります。
この「 vs 」は、「~に向かって」という意味に近く、私たちがイタリア語を潜在的に知っているいい例かも知れませんね。
vocabolario
- verso (前置詞)
「~に向かって、~の方に、~に対する、(場所で)近く、あたり」