「それはデマでしょ?」
「消費税が値上げされるらしいよ。」
「え、本当? それはデマじゃないの?」
という表現は日本人なら自然と使っているでしょう。
ところがこの「デマ」というのは、日本語のようでありながら、外来語であり、しかもとても古い歴史のある言葉なのです。
なんと起源は古代ギリシア語の「デマゴゴス」なのです。
古代ラテン語にも demagogus という単語があり、「民衆扇動家」という意味で使われています。
つまりこの「デマ」は、もともと政治のことばで、根拠のない噂などを流して、民衆を都合のよいように扇動することでした。
この dema- は「民衆」の意味があるので、たとえば democracy 「民主主義」とも関わりがあります。
イタリア語の「デマ」は?
ギリシア語にはじまり、ラテン語、そしてドイツ語の demagogie となって、日本に輸入され、「デマ」として使われるようになったようですね。
当然、イタリア語でも demagogo (デマゴーゴ)などの単語として使われています。
ちなみに日本語の「でまかせ」はこの「デマ」とは関係がなく、「口から出るに任せる」ことだそうですよ。
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