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ベルベル人とベラベラ

今回は、ちょっといつもとはテーマを変えて、民族と単語のつながりをみてみましょう。

みなさんは「 ベルベル人 」という民族をご存じでしょうか?

ちょっと面白い名前ですが、このベルベル人はマグレブと呼ぶ北アフリカに古くから住んでいる民族です。

サッカーのスーパースターであったジダン選手もアルジェリア出身で、ベルベル系だといわれています。

私もベルベル人にチュニジアで会ったことがあり、歴史上の民族だとばかり思っていたのでびっくりしたことがあります。
この「 ベルベル 」という発音はとても面白いのですが、「 異邦人・外国人、未開・野蛮人 」を意味する英語の barbarian 、イタリア語の barbaro (バルバロ)にとてもよく似ていると思いませんか?

一説によると、古代ギリシア・ローマ人にとって外国人の言葉は「 バルバロ ( バロバロ ) 」という音に聞こえ(=言葉の意味がわからない、ということ)、barbaro 「異邦人・外国人」という単語ができたとのことです。

そこからベルベル人の「 ベルベル 」の由来になったという説があるのです。
日本語ですと「 ベラベラ 」とか「 ペラペラ 」というので似ていてとても面白いと思いました。
さて、このベルベルと barbaro のように、民族や国とある単語につながりがある、とされているもの2つあげます。

1つは「 奴隷 」を意味する英語の slave ( イタリア語では schiavo )、

もう1つは「 ジプシー、流浪の民 」の英語の gypsy ( イタリア語では zingaro )です。

考えてみてくださいね。

 
【ひとりごと】

このたびは私事にもかかわらず、励ましのメールを下さった方々、本当にありがとうございました。

この場を借りて御礼申し上げます。

子どもというのは、たとえ赤ん坊であっても、胎児であっても、親に何かのメッセージを伝えにやってくるように思います。

私の子どもはお腹の中のたった7ヶ月の一生にもかかわらず、命がけで私や妻にメッセージを送ってくれたんですね。

そんな風に考えると、慰められる思いがしています。