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11.ロッシーニ

19世紀の前半、それまで活躍していた作曲家がかすんでしまうほどケタはずれの人気を誇ったのが、ジョアキーノ・アントニオ・ロッシーニ( Gioachino Antonio Rossini 1792-1868年)でした。

ボローニャの音楽院を出た彼はオペラを中心に若くして大当たりをとりました。代表作品は「セビリャの理髪師」( Il Barbiere di Siviglia )、「アルジェのイタリア女」( L’Italiana In Algeri )、「ウイリアム・テル」( Guglielmo Tell )です。

彼のおもしろいのがその生きざまで、44歳の人気の頂点のところでオペラの作曲からは「引退」してしまいます。それはなぜかというと、ロッシーニが大の美食家だったからなのです。

彼は私的なレストランを経営し、みずからも料理人として腕を振る舞いました。「牛ヒレ肉のロッシーニ風」というフランス料理がありますがこの「ロッシーニ」とは、まさにこの作曲家にちなんでつけられたのです。