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~ 9 marzo, 2011 ~
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西洋人からすると、日本をはじめとするアジアのオリエンタルな世界というのは、とても魅力的のようです。
日本の料理や文化が大好き、というイタリア人やフランス人もよくみかけます。Nino という私の友人も、日本の庭園が大好きだ、庭師になりたい、と言っています。
こうした東洋好きのことをオリエンタリズムといい、イタリア語では orientalismo (オリエンタリズモ)といいます。
そういえば「東、東洋」という意味の oriente (オリエンテ)の ori‐ は「(何かの)はじまり、起源」という語に関連しています。
オリジナル(イタリア語では originale )という言葉からもわかると思います。
では、なぜ東洋のオリエントが「はじまり」と関係するかというと、東洋というのは西洋人から見ると「日(太陽)が昇りはじめる方角 = 東」ということなんですね。
oriente の例文としては、こんなものがあります。
Marco Polo andava verso oriente.
(マルコ・ポーロは東方へ向かった。)
oriente を動詞にすると orientare (オリエンターレ)となるのですが、「東に向ける」のほかに「方向づける、導く」という意味もあります。
「東に方向づける」から「方向づけ」ということでの「オリエンテーション」という言葉が出てきたのですね。
ori が元になったオリエント、オリジナル、オリエンテーションのお話でしたが、実はもう一つ、意外な名前に結びついています。
それは「 origin- 」が、なんとある「原住民族」の名前に含まれているのです。どこかの大陸に「はじめから」住んでいる民族です。考えてみてください。