チョッキの「ベスト」から学べるイタリア語は
春になってチョッキやベスト姿をよく目にするようになりました。 と街行く人を見て思ったのですが、「チョッキ」と「ベスト」の違いは、なんでしょう。
特に違いはなさそうですが、ベストの方がなんとなく格好良いように感じます。
それはさておき、今回のネタはこの「ベスト」です。まさか、と思って調べたら、そのまさかでしたのでご紹介しましょう。
「ベスト」は、15~17世紀にイギリスやフランスの男性着として
着られていたものが由来とのこと。
言葉は、イギリス英語で vest 、フランス語で veste なのです。
ということは、イタリア語のあの単語に似ているような…、
veste, vestireという基本単語に!
そうです! veste(衣服)や vestire(着る)というイタリア語の動詞と関わりがあったのです。
元々古代のラテン語に vestis (衣服)があり、イタリア語でも veste や vestire などとして日常語として使われています。
この着るものとしての veste が今のフランス語やイギリスの英語となっていったのです。
衣服はドレスやセーターなどいろいろありますが、このチョッキの「ヴェスト」にその名残があったのですね。
vocabolario
veste 「名詞」「衣服」
vestire 「動詞」「着る」