「赤ペン先生」で有名なベネッセ
「赤ペン先生」で有名な「進研ゼミ」は、ベネッセコーポレーションによって運営されていますが、「ベネッセ」はみなさまもご存じのブランドですね。今回は教育ビジネスでは日本でもトップクラスのこの「ベネッセ」を取り上げてみましょう。
どうして「ベネッセを?」と思われるかも知れませんが、イタリア語を学ぶ上で、とてもよいネーミングだからです。
さて、この「ベネッセ」は、benesse とつづりますが、分解すると、
bene + esse
の2つに分けられます。両方ともラテン語なのですが、それぞれ意味があり、
「よい、正しい」という意味の bene
「生きる、暮らす」という意味の esse
この2つを組み合わせた造語だったのです。「よく暮らす、よく生きる」ための会社という企業理念をあらわしていたのですね。
イタリア語に極めて近いbenesse
もうここまで来るとお分かりと思いますが、イタリア語はラテン語を起源としていますから、bene + esse はイタリア語で
bene + essere
となります。本当によく似ています。essere bene (エッセレ ベーネ)というともっとよくわかるでしょう。
essere は、英語のbe動詞にあたるのですが、動詞だけではなく、そのまま「存在」として男性名詞としても使われています。
一方、bene も
Parli bene inglese.
「君は英語を上手に話すね」のように副詞として使われていますが「善、良いこと」という名詞もあります。
それにしても、ベネッセコーポレーションの「ベネッセ」には「よく暮らす、よく生きる、良い存在であること」という深い意味があったとは驚きでした。
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